世界各国の大学の学費を比較してみました

私が通っていたヴェニス国際大学は、イタリア、日本、イスラエル…、と世界各国から留学生が集まる大学でした。というよりは留学生のための大学で、そこに現地の学生も一緒に授業を受けることができるという形式でした。
そこでよく話題になるのが、それぞれの国の違いについて。やはり国によって色々と違いがあるもので、それを比べるのはとても面白い。 今回は大学の制度について、比較してみることにします。
※聞いた話を基にしているので単純な比較にはなっておらず、事実と異なる場合もあります。
まずは日本。 大学は70%以上が私立。基本的には4年制で、学費は公立で年間およそ50万円、私立文系で100万円、私立理系だとそれ以上。
イタリア。学費は年間10万円程度。卒業にかかるのは3年、または5年で、卒業時期が人によって異なる(卒論が終わり次第卒業)。
イスラエル。 年間およそ20万円。学部によって卒業に必要な年数が異なり、アートや歴史学などの文系は3年、理系は5年程度で卒業するそうです。また、高校卒業後に男性3年・女性2年の兵役があるので、ヴェネチアに来ていた学生も皆年上でした。
ドイツ。 学費は基本的に無料ですが、最近では学費が導入され始めています。州によりますが、それでも年間10万円程度。入試はなく、大学入学資格を取ると希望の大学に入学できるそうです。
さて、ここまで見ると日本の大学の授業料はだいぶ高いように思えます。その理由の一つとして、外国、特にヨーロッパでは多くの学生が国公立の大学に入学することが挙げられます。ドイツなんて学費タダですからね。スウェーデンも学費は無料だそうです。
さらに、奨学金の制度も色々あります。ドイツ人の生徒は月額8万円もらっているそうで、それだけで学費が払えて尚お釣りがきます。ヴェネチアで会ったわけではないのですが、ボツワナの友人は学費免除・寮費、食費支給という待遇を受けています。彼女が優秀というのもあるでしょうが、国としても教育に力を入れていることがわかります。
それから、他にも日本と異なる部分に、ギャップイヤーの制度があります。イスラエルでは兵役が終わった後しばらく自由な時間があって、ある友人は「南米を放浪してスペイン語を話せるようになった」と言っていました。イタリアでも高校を卒業した後すぐに大学に入学せずに、少しの間働いてみたり、自分のしたいことを考えたりする時間を取ることが認められています。 全体の印象としては、外国の教育は日本のそれと比べて自由な気がします。ギャップイヤーや人によって異なる卒業時期。ヴェネチアでは多くの学生が自分より年上でした。一度働いてから再び勉強をしている人も何人かいました。勉強を長く続けることに対しては日本よりも社会的に受け入れられているようです。
最後にイタリア式の卒業イベントを紹介しましょう。
これは北イタリアの伝統?です。卒業した人はまず仮装します。
手にはお酒のビンを持ち、友達に囲まれながら壁に貼り付けたポスターを読みます。ポスターに書いてあるのは人生の黒歴史、というかあることないこと適当なエピソードを友達が書き記したもの。それからみんなでお酒を飲みながら卒業の歌を歌うのです。この歌がまた普通じゃなくて、「卒業おめでとう」どころか「卒業しやがってこのくそ博士が!」みたいな内容。もちろん卒業者が無事な訳はなくて、酔って吐いたり、水路に飛び込んだりしてる人もいました。一度友達がやっているのを見ましたが、それはそれは気色の悪い格好をしていました。おえぇ…。 私に…はとてもできない…。
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