相原ユタカの“年収3万円海外プロサッカー選手放浪記” Vol.36~選手の虐め、バングラの虐め~

マイコーやらイドゥリスやらが参加してボク的に楽しくなってきたこのチーム。
ですが未だこの3人、契約しておらず。
肝心のコーチからのボクへの評価はというと・・・・・・。
「ファリブ(キャプテン)やチョンチョロ(ベテラン選手)と同じくらいだね。」ですって。
ファリブとチョンチョロですって?
ファリブは至って普通な選手。チョンチョロは普通のオッサンですし、名前がチョンチョロですよ。
チョンチョロなんて名前の奴と互角と思われてることがすごくショックだった。
そして、練習はフィジカルばっかりなのに、互角と思われてるのがもっとショックだった・・・・・・。
で、ここ年功序列の強いバングラデシュ。
ベテランのチョンチョロが「ヘイッ」って言ったらみんな構わずパス出すし、その後ヤツがボールを取られてもなんかパスを出した周りが謝ってるし。
でもさ、まだ契約出来てないボクはそんな顔色を伺ってる場合じゃないでしょ。
自分の信念の下、プレーをしたの。
自分、不器用ですから・・・・・・。
そんな日々がしばらく続くとどうなるでしょう。
チームのベテラン勢から、たっぷりと嫌われたね。
あの日本人は生意気だって。
イドゥリスやマイコーはそこら辺はうまいよ。
裏じゃすっと文句言ってるのに表じゃ相手にしてないんだもん。
自分、不器用ですから・・・・・・。
ほどなくして、ボクは大人なのに虐めの対象になっちまったのよ。
そして、試練は続くよどこまでも。
ある日、知り合いの日本人の家で食事をしたのね。
で、食い終わったらやたら気持ち悪くなったのよ。
人んちでメシ食わせてもらっといて失礼だけど後片付けもせずにその人の家を出たのね。
エレベーターも付いてないその人のアパートを千鳥足でふらふら降りてその瞬間!!
ゲェェェェェェ。
吐きまくり。
どうやら昼に喰った牛カレーが当たったようね。
完全に食虫毒になったみたい。
この国で2度目。
だから分かる。
でもさ、ボクはチームと契約をしたいの。
練習休んでる場合じゃないの。アピールしなきゃいけないの。
ってことで、上から下から色んなモノが出て、更には体から熱が出る始末ではありますが、練習に参加。
明らかに大丈夫じゃないボクの顔と「大丈夫です」の言葉にコーチは心配してくれてたけどそんな場合じゃないさ。
「俺がサムライスピリッツを見せてやる。」
どうやらこの日本人は、平成となってるこのご時世に、何かあるとサムライスピリッツを見せれば何とかなると思っているらしい。
息巻いて、練習に臨んだはいいものの、やっぱりサムライどころか江戸の商人にもなれやしない不景気なプレーと足取り。
公園の走り込みの最中であるににも関わらず、走り込んでる誰よりも速いスピードでトイレに走り込む。
何度もコーチは「病院に行け」とは言うものの・・・・・・。
「野球は2アウト。そして、サムライスピリッツはこれからだ。」
クリケット中心のこの国民に野球はポカンだったよね。
明るい日と書いて、明日。
粋がってはみたものの、確実にそんな明るい日は来ない顔つきと足取りのサムライ。
そしてとうとう。
ウ〇チちびっちゃった・・・・・・。
おうちでそのパンツを手洗いしてるその姿を、鏡が写したの。
そしてその姿を自分自身で見て思ったんだ。
コレは子供たちに夢を与えるプロサッカー選手の姿じゃない。
完全に鉄砲に刀で向かっていったサムライは素直に病院に向かいましたとさ。
たった1週間で7kgも痩せちゃったし。
診断結果。
もちろん食虫毒。
このご時世にwith栄養失調。
有無を言わさず入院。
ボクが初めて入院したのはバングラデシュでした。
<次回へ続く>
Facebookページに参加しませんか!
『開国ジャパン』は海外経験豊富な開国アンバサダーによる情報発信メディアです。
海外での生活やビジネスなどに興味のある方のために
★各国に駐在しているアンバサダーからの現地事情
★英語などの語学や海外での生活情報
★海外ビジネスの情報
など、幅広く最新の情報を発信しています。
最新記事のチェックにはTwitterが便利です。
更新情報を必ずツイートしています。どうぞ、フォローしてください。
開国アンバサダー
現在89名のアンバサダーが活躍中!
開国アンバサダーは、「グローバル社会で活躍する新しい日本人のロールモデル」 です。開国ジャパンでは彼らの熱い想いを発信しています。
ヴェネチア在住高校4年生
吉田 琴乃(よしだ ことの)1995年神戸生まれ。2003年からイタリア・ヴェネツィア在住の18歳、現在現地高校の4年生。今年で...
次世代キャリアコンサルタント
鶴岡 秀行(つるおか ひでゆき)東京都杉並区高円寺生まれ。上智大学大学院文学研究科心理学専攻(研究テーマはリーダーシップ・モチベーシ...
(株)スパイスアップ・ジャパン代表
豊田 圭一(とよだ けいいち)1969年埼玉県生まれ。幼少時の5年間をアルゼンチン(ブエノスアイレス)で過ごす。上智大学経済学部を...
クールジャパン
長谷川 浩史(はせがわ こうじ)1979年横浜生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。㈱リクルートにて、高等教育機関の募集戦略支援、フリーマ...
30歳からの米国生活
小原 将嵩(おはら まさたか)1982年兵庫県生まれ。読書、映画、カポエイラが好物。大学時代、アジアを中心に世界を旅する。卒業後、...
チーム開国ジャパン
ピックアップ
-
2013年6月カンボジア・タイビジネス視察ツアー開催!
カンボジアとタイを6月17日~20日の4日間で訪問するビジネスツアーを開催します ...
-
とある関西人、イタリアで女子高生してまんねん。
イタリア・ヴェネチア在住の「高校4年生」によるグローバルコラム連載開始 ...
-
国境を越えるイノベーションに必要な3つの人的ネットワーク
ベトナム在住の小原アンバサダーが提唱する「これからのイノベーションに必要な3つの人的ネットワーク」とは ...
-
「週末アジア視察団」でシンガポールへ!!
2月22日・23日の週末を使ってフラッとビジネス視察に行って、グローバル新時代の未来を語り、学びませんか? ...
-
TOEIC260点からの異国適応能力兼サバイバル能力の育て方
TOEIC260点からMBA留学した長井アンバサダーからのサバイバル提案 ...
-
バンコクで「蹴る・学ぶ・繋がる」フットサルW杯タイツアー
11月7~10日でタイ・バンコクでフットサルW杯の観戦などがパッケージとなったツアーを開催します ...
-
サラリーマン留学記-社費で留学する意味
日系コンサルティング会社から社費で米国留学する佐藤氏からのコラム。社費留学者からの貴重な体験記 ...
-
はみジャパ習慣(2)磯野カツオ氏を見習ってみる。
行動した結果、100点どころか50点すら取れなくても、意識してみるだけでも10点、行動しただけで30点!成績的には可! ...
-
NATOと呼ばれるニッポンジン
「NATO」って・・・・?No Action Talk Only….アジア新興国で揶揄されるそんな日本人の話です ...
-
パキスタンからグローバル人材を考える
パキスタン在住のアンバサダー尾崎氏が自身の多様な経験から独自のグローバル人材像を語ります ...
最新ニュース
-
U18W杯開幕、清宮オコエらで初V期待
夏の甲子園を沸かせた高校生強打者2人が、28日開幕した第27回U−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で日本代表として世界一に挑む。 ...
-
「ガトリンの復讐」ボルト激突も無事
【AFP=時事】(写真追加)第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の男...
-
イチのファンサービスに観客感涙
「マーリンズ1-2パイレーツ」(27日、マイアミ) マーリンズのイチロー外野手(41)は「2番・右翼」で出場し、4打数無安打。17打席連続無安打(3四球、1犠打...
-
川栄李奈、初舞台で「おバカ」返上へ
今月4日にAKB48を卒業した女優の川栄李奈が26日、都内で行われた舞台『AZUMI 幕末編』の制作発表・公開稽古に、共演者とともに出席した。 ...
-
世界の若手億万長者30名 日本人は?
フォーブスは世界で最も裕福な40歳未満の 44人のリストを公開した。ここではその中から30名をピックアップ。年齢の若い順に掲載する。 エヴァン・シュピーゲル(ス...