開国ジャパン

ウ〇コちびった故のバングラデシュでの人生初となる入院。

そりゃしょうがない。

このご時世、食中毒だけにとどまらず栄養失調まで添付されちゃったんだもんね。

幸い、日本で医学を学んだとかいう、日本語を話せる医者がいるという”YAMAGATA病院”なるものがバングラにはありまして、多少の値は張るけどボクはそこに入院したのよ。

 

でもさ、日本語を話せるってソイツは年がら年中ボクに付き添ってくれるわけじゃないのよね

基本、検温とかはベンガル語オンリーの医者やら看護婦がくるんだよ。

そのベンガル語の医者が、ボクのお部屋を立ち去り際に気になることが数個あったから呼び止めたかったの。

 

「先生っ！」

 

さあ皆さん。

英語で呼べますか？先生を。

人生初めての入院に舞い上がって自分を見失ったんだろうね、ボクは。

 

「ティ、ティーチャー。」

 

う～ん、直訳しすぎたね。

もちろんヤツは振り向かずにスルー。

 

そして夕方。

日本語を話せる先生が言ってきたのよ。

「夜ごはんはどうする？」

流石に今だけはカレーを食いたくないよね。

でも、勿の論で日本食なんてありゃしねえ。

唯一、オクラを炒めたものが納豆みたいな味がするからそれを頼んだの。

で、こんな会話になったワケ。

「送ら炒めたやつ頂戴。」

「アレ、消化に悪いよ。」

「じゃあ、他に何があるの？」

「中華かな？」

「中華！？！？カレーよりはいいかな。それでよろしく。」

そして持ってこられたのは、チャーハンとフライドチキン。

中華なのかしら？

アメリカ映画に日本人役として中国人が出てるようなもんかね。

バングラじゃ、それはアリだ。

そして、はたしてコレが消化に良いのかは分からないけどとりあえず食べたのね。

すると、トイレでまたまたブリトニー。

まだまだ下したものは継続中。

それを先生に報告したらさ。

 

「うん。食べない方が良かったね。」

 

・・・・・・殺すぞっ。

水で食後の薬と一緒に、この言葉を飲み込んだよ。

 

そして夜。

2時間おきに来る検温。

8時検温・・・10時検温・・・0時検温・・・就寝。

2時・・・検温。

すべての時間で検温が行われる。

そして必ず最後にこの言葉が。

 

「ちゃんと寝れてる？」

 

流石に夜中2時の検温の時は、思わず言っちまったよ。

「あんたが寝かせてくれないんだよ。」

いや、ごもっともでしょ？

いちいち起こされんだもん。

気付いてくれたようでそれから朝までは、もう来なかったけどさ。

朝になったらすっかり元気。

とはいかないけど、退院できるまでは復活したよ。

そして次の日からまたまた、練習参加。

こんな思いをして、退院直後に練習参加をしてボクは思うのでした。

 

きっともうすぐ契約出来るよね。

 

＜次回へ続く＞