相原ユタカの“年収3万円海外プロサッカー選手放浪記” Vol.40~Tomorowだらけのサッカー生活~
![UCAB - GUARICO - LIGA NACIONAL[#Beginning of Shooting Data Section]Nikon D70Focal Length: 155mmOptimize Image: CustomColor Mode: Mode II (Adobe RGB)Long Exposure NR: Off2006326 16:28:08.1Exposure Mode: Shutter PriorityWhite Balance: Di UCAB - GUARICO - LIGA NACIONAL[#Beginning of Shooting Data Section]Nikon D70Focal Length: 155mmOptimize Image: CustomColor Mode: Mode II (Adobe RGB)Long Exposure NR: Off2006326 16:28:08.1Exposure Mode: Shutter PriorityWhite Balance: Di](http://kaikoku-japan.net/column/files/2012/08/MP900438381-300x199.jpg)
リーグが始まって、日本人初のバングラデシュリーガーとして取材を受けたのね。
ただ、そんな取材なんて当時抱えてる問題に比べたらどーでもいいくらい小さな話。
目の前に突き付けられましたるはビザの問題。
とっくに有効期限が切れてるのよ。
現金なもんで新聞記者からの取材を受けてる時はマネージャーはご機嫌さ。
うちのチームの日本人は良いぜみたいに。
もうね、食事やら飲み物やら至れり尽くせりでさ。
でもね、その取材が終わって、ボクが「で、ボクのお給料とビザは?」って聞くと急に会話が成り立たなくなっちゃうんだよね。
あたかも「ワタシ、英語デキマセン」と言わんばかりに急に会話がたどたどしくなんのよ。
でも、こっちは1stステージが終わってちょっと休みが出来たら1度タイに逃亡しようと思ってたからそれまでに何とかしてほしかったのね。
でも、国外に出るためのボクのパスポートはチームが預かってるのよ。
今思うとありゃ人質みたいなもんだね。
パスポートは預かった。
大人しくサッカーしてろ、みたいな。
でも、確実にオーバーステイは始り、だんだん更新されて行くんだよ。
腫瘍はますますデカクなってゆく、今すぐにでもオペを、みたいな。
だから我慢が出来ずにサッカー協会のお偉いさんに相談したら、パスポートをあっさり返してくれたのね。
さすが上には逆らわない。
が、しかしその後ですよ。
なんかすんげえボクに怒ってんの。
協会のお偉いさんに報告したことが気に入らないらしい。
恐らく怒られたんだろう。
ボクからしてみれば、完全に逆ギレですよ。
必死な英語も、「チクリやがったな、コンチクショーッ!!!」にしか聞こえないし。
ボクとしては台風が去るのを待つのみ。
パスポートは戻ってきてるし、ずっと給料を待たされてることを考えたらマネージャーの怒りが去るのを待つぐらいなんてことないやね。
ま、パスポートに関しては悪用はされていない代わりに、更新も何も全くされてなかったよ。
ただ1つ変わったことがあるとすれば、膨大な日数のオーバーステイが出てきたことくらいかな。
そして雨季の中のリーグ戦の前期が終わろうとしてるさ中、我がチームの勝ち点。
1のみ・・・・・・。
引き分けのみですよ。
更には勝ち点だけじゃないよ、ボクが取れてないのは。
お給料・・・・・・。
負けばっかり。
もう、給料の支払い日がとうの昔に過ぎてるのに、「Tommrow」でいつもはぐらかされる。
ボクだってしつこい方よ。
そのボクが折れそうになるくらい、向こうもしつこく「Tommrow」を続けるのよ。
もうね、終いにゃボクが何も言わなくても、ボクの顔を見ただけで「Tommrow」って言ってきやがんのよ。
小学校の頃、挨拶は「Tommrow」って教わらなかったボクには大きなカルチャーシックよ。
だからボクは言ってやったのよ。
「前期の最終戦までに給料を払わなきゃ俺はもうプレーをしないぞ。」って。
ようやく向こうも本気よ。
「分かった。明日払う。」
勝った。
今回の「Tommrow」は重いぞ。
ボクの選手としての価値を賭けたんだから。
そんな大層な表現をして臨んだ賭け。
あっさり負け・・・・・・。
今回の「Tommrow」も払われなかった。
“ユタカの価値 < 給料を払いたくない気持ち”の、ようです。
あのTommrowはボクの勝ちだと思ったんだけどなぁ。
勝ちじゃなくボクに価値が無かったようね。
言っちゃった手前、この日からボクの一人ストライキが始まりましたとさ。
<次回に続く>
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