相原ユタカの“年収3万円海外プロサッカー選手放浪記” Vol.41~もう一つの戦い、一人ストライキ~

勢いも手伝って始めちゃったストライキ。
ってゆーか1人で勝手にボイコット。
でも、ボクがボイコットをしようと、当たり前のように練習と試合は進んでゆくよね。
でさ、ただ進んでいくならまだましよ。
あのバングラデシュって国ぁ、この時のボクのように立場が下のもんが上に逆らうってのをものすごく嫌うのね。
だからボクみたいにマネージャーに逆らって1人ボイコットとか許せんのよ。
我がチームのマネージャー。
何したと思う?
あのね、ボクのビザが切れてオーバーステイしてるって警察にチクリやがった。。。
ビックリだよね。
ボクがお世話になってた三田さんちに急にポリスさんが来るんだもん。
ご丁寧にご丁寧に説明したよ。
「もう、ビザは更新した」って。
でも、警察はしつこく食い下がるんだよ。
その頃プレーしてた、そのDipaliってチームのディフェンダーもそのくらいしつこくディフェンスすればもっといい成績出せたのに。
その時はそんなこと言ってる余裕もなく、ただただ警察にお説教を受けまして。
大家さんまで出てきて、ちょっとしたお祭り騒ぎよ。
もうさ、あんまり長いから言ってやったのよ。
「もうお昼だよ。とりあえずコレでご飯でも食べてきなよ。」って200円あげたのね。
いやぁ、凄かったよ。
「OK!ノープロブレム!」
って、なんなく全て解決だもん。
最初からこうしてりゃ良かったんだね。
丁度その頃、リーグの1stステージが終わった頃で、ビザを何とかしてタイに遊びに行こうと思ってたところだから良かったよ。
コレが無きゃ、ボクのビザが切れててお縄ちょうだいだったよね。
クワバラクワバラ・・・・・・。
その後、ボクは心のケアのため、少しだけタイに行ったのね。
一応、マネージャーには「帰ってきた時、給料を払ったらプレーする」って言い残して。
したらマネージャーは今度こそ「OK!」とか言ってやがんのね。
だからボクはチビッとだけ期待したの。
“タイから戻ってきた時にちゃんと給料を払ってくれる“
これだけを信じて。
いや、正直言うとそんな期待してないよ。
期待度で言うと、ペプシNEXのシュガーくらいよね。
あ、0%だ・・・・・・。
ハイ、正解。
0%の通り払ってくれなかったのよね。
もうイヤ。
タイでリフレッシュされたボクの心は早くも荒むのよ。
そして、もう一度1人ボイコットを決行したワケよ。
でもね、同じ外国人選手のウガンダ人は文句を言いながらもプレーはするのよ。
開幕戦に、金を払わないから契約しないなんて尖ってたあいつらはどこに行っちまったんだ
そういうお金の話は1番うるさいはずじゃん。
だからってボクと彼らの仲は変わるはずもなく、練習してない時間は奴らの泊ってるホテルに遊びに行ったりしてたのよね。
そして、金の無いボクは勝手にホテルでチームの金でメシ食ったりしてたのよ。
なかなか、てめえ勝手でしょ?
ま、所詮カレーですが・・・・・・。
でよ、そんな逆らう年下ジャパニーズをマネージャーとベテランが許すはずもなく、今度はホテルで飯を食ってるところを、また警察さん。
警察さんったらボクのビザが問題だとか何だとかで、もう一回来やがったのよ。
今度はもうちょいお偉いさんを寄こしやがったよ。
でね、ボクはタイでちゃんとビザを取って来てるのになんかキレてんのよ。
で、そのキレてる警察さんをマネージャーが説得する。
そして、俺のお陰だと言わんばかりの顔。
分かりやすい。
分かりや過ぎるよ、この舞台。
これ、ベタって言うんじゃないの?
向こうさんは、あの手この手でボクを調教しようとしてるのね。
それから暫くは、洗脳vsユタカで暫しのバングラ生活よ。
<次回へ続く>
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