米軍妻からみる戦争映画

erica

8月といえば日本では終戦記念日がありましたね。

今回は米軍妻の私から見る戦争映画の感想でも書こうかと思います。

戦争映画で有名なのといえば、プライベートライアン、ブラックホークダウン、ハートロッカー、日本でいえばトラ!トラ!トラ!などの代表作がありますが、私が一番好きな映画は“プラトーン”です。

初めてプラトーンを見たときは小学生1年生だったかな。当時、7歳上の姉がハリウッド映画やアメリカ文化にはまっていて、小さい時からよくアメリカ映画を見せられました。
詳細はこちら

この映画のオリーバー•ストーン監督自身がベトナム帰還兵であり、彼のベトナム戦争での実体験を基に描かれているのでリアリティがあります。

当時の小学生の私にはプラトーンは”ただの怖い戦争映画”でしたが、大人になって見るとその映画の深さにどっぷりはまってしまいました。

プラトーンの何が面白いって、ベトナムVSアメリカの戦争というよりもその中での仲間割れが面白いのです。

戦争とはただ単に国同士の戦いではなく、その過酷な状況で生まれる仲間同士の裏切り。どうしようもできない残酷な現実からくる不安からなのか、現地民への残酷な仕打ち。その内情がたっぷりつまっていて見ていてハラハラするのです。

あの若い大志を抱き”なぜベトナムに徴兵されるのは貧困層の若者が多いのか?”という疑問を自らの目で確かめるためにベトナム徴兵に志願した主人公クリス(チャーリー•シーン)。
その彼でさえ、戦争の過酷な状況で理性を見失いベトナム市民の青年の足下に銃をぶっ放し”踊れ!!踊れ!!”と発狂。

今でもたまにプラトーン好きの友人とプラトーンの話になると

“あなただったらエライアス軍曹の部下につきたい?それともバーンス軍曹?”

こんな討論になるほどです。

エライアスは優しくて部下思いで感情的な思考を持つタイプ。一般的に善なイメージ。
一方、バーンズは冷酷で理論的で顔も恐い!!映画の中での一般的イメージは悪。

小さい時は間違えなくエライアスに付きたいと思っていました。
でも今はどうかなぁ〜。

もし、自分の旦那をどちらかのボスに託すとしたなら。。
部下の犠牲を最小限におさえることができ、無事に家に返してくれる率の高いほうのボスの方がいいかな。。

エライアスは戦争が無いときであれば、優しくて多分プライベートでもホームパーティなんか開いてくれちゃいそうで、精神的にも部下としてストレスたまりにくくていいかなぁ〜とは思うのだけど、やっぱ本場戦場となるとバーンズ軍曹の”プロ意識”の方が大切なのかなと思ったり。。

 

<以下、ネタばれになります>
主人公クリスはあれだけ慕っていたエライアス軍曹がバーンズ軍曹に撃たれた憎しみからか、最後自らの手でバーンズ軍曹を殺してしまう。もうベトナムでの任務は終わり本国へ帰れるっていう時に。。なんとも皮肉な話だけど、戦争とは理性やモラルも吹っ飛んでしまう、それが戦争なのかと気づく作品でもあります。

私の旦那でさえ、戦場ではなくとも過去に4ヶ月間などの定期的な船での遠征があったときは、遠征の度に心身供に疲れきっていました。

いくら訓練の遠征だとしても船に4ヶ月間も缶詰状態、そんな精神状態からくる仲間同士の揉め合い、色々大変だったと思います。
中には遠征中に船から海へ飛び降りて自殺してしまう同僚もいました。遠征中に自殺してしまうのはそんなにめずらしい事でもないようです。

そんなわけで現在も緊張した状態のイラクやアフガンに派兵されている兵士達も仲間内での争いや、不満など多かれ少なかれあるのだろうなと思います。
だからといって、現地での一般市民への悪態は許されるものではありませんが。。

 

続いて紹介する映画は、クリント•イーストウッド監督の“父親たちの星条旗”“硫黄島からの手紙”です。

私は両方の作品を見ました。
“硫黄島からの手紙”については2007年に、アメリカのサンフランシスコ郊外の映画館で観ました。

アメリカといえば映画は国民の娯楽の一つで、コメディとか話題作などはいつも映画館は盛り上がっているイメージです。

ですが、硫黄島からの手紙については時間帯も関係したのか観客も少なく、そしてもしかしたら硫黄島に米軍として派兵されたかもしれないお年寄りが多かったです。

そして印象的なのは映画の途中で退場してしまう人達(老人)が多かったことです。それは、もしかしたら戦争での体験を思い出し辛くて観れなくなった人、もしくは割と日本寄りの映画だったのでそのことに対して不満を持ったのかが原因かはわかりません。

最終的に映画の最後まで残っていたのは自分も含め半数以下だったと記憶しています。こんな全米一のリベラルな都市サンフランシスコ郊外でも、最後まで観る人は限定されるんだな〜と驚いたのを覚えています。

そして次に紹介する映画は
“ネイビーシールズ”です。アメリカでは”ACT OF VALOR”。

現在、日本でも公開中の映画です。

アメリカではすでにDVDが出ているので、私は米軍基地内のストアーで購入し自宅で観ました。そして何がすごいかって、映画のホームページでも説明されてますがストーリー以外は全てが本物!!

映画の中の銃器、装備、全て本物なのです。そして役者達も本物のネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)の隊員達なのです。

我が家も米海軍家族ですが、ネイビーシールズは海軍の中でも1%以下の隊員数で構成され、特殊な秘密部隊なので彼らの情報は今までもあまり入ってきませんでした。
なので映画を観ながら、こんな武器あるの?こんな作戦たてるの?なんてストーリよりも武器や装備に目がいってしまいました。

そして役者が本物の隊員なので、なんとなくごきちなさがあって素人っぽい演技もグー!
普段この人達はまじめにこういう訓練しているんだ!とか、実際にこういう危機的場面になったらこの人達もこうするんだ?とかリアリティがわきます。

主人と観たので、”へぇ〜こんな武器あるんだね〜普通のネイビー(海軍)にもあるの?”とか、主人も”いやいや実際はこんなにみんな所帯持ちじゃないでしょ、特殊部隊なんだから秘密主義だし訓練で忙しいだろうし、こんな皆結婚してるほど出会いの場あるのかな??”なんて、ミリタリー目線からのツッコミを入れながら観ていました。実際、普通の海軍の人からみてもネイビーシールズは謎な部隊ですから。。

過去に某掲示板でネイビーシールズの友人がいるという人の書き込みに、”ネイビーシールズの人は戦闘で躊躇せず人を殺せるように、訓練の一つとしてヒヨコを卵の時から大事に育て、ある日そのヒヨコを殺す” というような事が書かれていました。(それが本当か嘘なのかはわかりません)

その話をこの映画を観ながら思い出し、仮に本当だとしたらこの人達もやったのかな〜なんて一人で考えてしまいました。

そんなんで私はストーリーよりも舞台セットや装備、本物の隊員達に目がいってしまった作品です。

日本では現在上映中なので、機会があればぜひ観にいってみたらどうでしょうか。


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