「ジャポネージ・ア・フィレンツェ」   第零回:はじめに

Duomo di Firenze

ご挨拶

はじめまして。イタリアはフィレンツェ在住の井谷直義です。開国ジャパンの主宰者・四方健太郎君にアンバサダーに誘っていただいてからはや半年。快諾させていただいた上、他のアンバサダーの皆さんのコラムを楽しく読ませていただいておきながら、自分のコラムの準備が延び延びになっていました。

これではいかん!と、この夏期休暇を機会にと、ようやくこちらの『ジャポネージ・ア・フィレンツェ』を始めることにしました。

 

タイトルとテーマ

タイトルの『ジャポネージ・ア・フィレンツェ』は、イタリア語で「フィレンツェの日本人(たち)」という意味。ロッシーニの「イタリアのトルコ人」や、ガーシュウィンの「パリのアメリカ人」から、タイトルの響き「だけ」をいただいたものです。

テーマは「フィレンツェで活躍する日本人」。周辺地域を合わせておよそ3000人もいるという、何気に日本人密度の高いフィレンツェの街に生きる、様々な日本人の生活や経験、生き方、考え方といったことを、本人たちの口から語ってもらおう、というものです。

 

文化都市フィレンツェ

フィレンツェは世界的に知られた街です。中世・ルネサンスの芸術文化。革製品、貴金属細工などの伝統工芸。「花の聖母マリアの」大聖堂をはじめとする世界遺産。ウフィツィ美術館に代表されるあまたの美術館と博物館。オペラ発祥の地と言われ、多くの名作曲家や名演奏家を輩出した音楽・劇場都市。メディチ家が遺したルネサンス宮廷文化。などなど、フィレンツェをフィレンツェたらしめる要素は多重かつ複雑で、考えだしたらキリがありません。

歴史的にフィレンツェがこのような特異な文化都市へと成長したのは、実は中世以来の外国人の存在という要素があります。中世・ルネサンス期以降のフィレンツェはパリのような大都市と並び、ヨーロッパでも有数の国際都市でした。

現代世界でも同様ですが、文化が華開く場所には、必ず豊かな人的交流と経済的交流があります。フィレンツェの伝統工芸を担っている人々も、実は先祖を遡れば外国人であったということも多く、そういった人々を集めるような経済的活力がフィレンツェにもありました。

結果的に、現在のフィレンツェはそのようにして育まれた歴史や文化を活かした観光都市として賑わっていますが、フィレンツェの歴史や文化に魅せられて集まるのは観光客だけでなく、その文化の一端を知り、味わい、身につけようとして長期的に滞在する人々の存在があります。このような人々の存在が、現在進行形で今のフィレンツェの街を彩り、新たな文化や活力、魅力を生み出しています。

 

フィレンツェの日本人

現地に滞在する日本人もまた、現在のフィレンツェの文化を形作る重要な一端を担っていると感じます。

例えばフィレンツェには有名であれ無名であれ素晴らしいレストランは数多くありますが、その厨房では日本人コックが腕を振るっていたり、日本人のウェイターが素晴らしい接客をしている場合があります。グッチやフェラガモといった世界的なフィレンツェ・ブランドの店舗でも日本人の店員が活躍しています。革靴や革鞄、貴金属細工の工房では、イタリア人のマエストロ(巨匠)と並んで日本人の職人が熱心に作品を生み出し続けています。日本人アーティストによる展覧会や、音楽家によるコンサートも珍しいものではありません。

日本人はあまり他の外国人のように明確なコミュニティを作ったりしません。その代わりに本当に現地の人々、この場合はフィレンツェの人々の生活圏や文化圏に自然に入り込んで、いつの間にかその場所に「欠かせない」存在となっていることがあります。

そのような日本人たちはもちろん非常に個性的で、独特の感性や世界観を持ち、特に現在の日本が直面している「グローバライゼーション」という21世紀型の国際化現象に対しても、明確な意見や態度を持っています。僕自身はこちらに来て8年が経っていますが、以前からも、今でも、そのような人たちとの刺激的な出会いから得るもの、学ぶものが数多くあります。

 

聞き出してみよう!

そんな人たちの多様な経験や考え方を知り、意見を交わし合い、共有できたら、それはきっとこの「開国ジャパン」に参加している皆さんや、そのコラムを読まれている方々にとって面白いものになるはずだと思います。

ということで、フィレンツェで活躍する日本人たちに、

- どうしてフィレンツェに来たのか、きっかけ、目的は?

- 来る前と、来てからと、フィレンツェのイメージは変わった?

- フィレンツェに来てから、日本のイメージは変わった?

- フィレンツェで自分を「日本人」だなと思うことはあった?

- これからフィレンツェで(あるいは日本に帰って)何をやろうと思ってる?

- フィレンツェに来てからの面白いエピソード

- フィレンツェから、日本の日本人に向けてのメッセージ

etc.

をアレコレと聞き出して、記事にしていくことがこのコラムのテーマです。

その上で、実際に彼らが活躍しているレストランや工房、店舗やイベントなどを皆さんにご紹介し、ささやかながらスポットライトを当ててしまおうという、一石二鳥なお話しです。

 

僕自身は非常に遅筆なのですが、幸いネタ(=インタヴュー対象の日本人)には事欠きませんので、主宰者様に頑張って急かしていただきながら、気長に続けていきたいと思います。

 

それでは、近いうちに次回(第一回!)を届けられることを祈って。

 

井谷直義


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