フィリピンの地方で起業するということ  ~イントロ編~

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はじめまして。開国アンバサダーの山下彩香です。

私は2011年4月から、アートを通して無形文化を守る!をミッションにフィリピン北部の山奥で現地の先住民の方と共に活動を展開しています。

活動は多岐に渡りますが、現在私たちが最も力を入れているのがブランドEDAYAの立ち上げです。

2012年7月19日にはブランドの運営母体となる株式会社を現地で設立。10月19日の日本でのブランドローンチに向けて、日本とフィリピンを行ったり来たりする生活が続いています。

さて、お話したいことは山ほどあるのですが、このコラムではまず、「フィリピンの地方で起業するということ」というテーマを何回かに分けて取り扱ってみたいと思っています。というのも、フィリピンはフィリピンでも外国企業がたくさん存在するマニラのマカティ市などでの起業とは違って、私が起業をしたのはコーディリエラ地方、イトゴン。

まだまだフィリピンの地方での起業はメジャーでなく、情報もあまりないと思うので、
フィリピンの地方に進出したいみなさんへのヒント(需要があるのかは、果たして疑問ですが・・・笑)、

あるいは、単純に、アジアの地方での起業ってこんな風なのだというのを知っていただければいいなという思いから、数回はこのテーマで書いてみようと思います。また、ちょっとしたコーディリエラ地方の旅のヒントにもなれば、嬉しいです。面白話も交えながら、同時にコーディリエラ地方のことも少しずつお伝えできればと思っています。

シリーズは、1.イントロ編 2.理由編 3.実務編 3.番外編 といった感じでざっくり分けてみようと思っています。ぜひぜひシリーズを通して読んでくださいね。というわけで、今回のテーマは「フィリピンの地方で起業するということ」~イントロ編~!!

 

そもそも、フィリピン、コーディリエラ地方って??

コーディリエラ地方はルソン島北部にある標高1500m級の山々が連なる山岳地域。中心都市のバギオ市はマニラからバスで6時間から7時間北上したところにあります。(値段は上がりますが、Delaxバスという直通バスを使えば4時間半~5時間で到着します♪)

バギオ市は学生の町としても知られ、様々な大学が集まっています。最近では、日本でもフィリピン留学の人気がでてきているようで、セブと並んでバギオの知名度も上がってきているようですね。年間を通して平均気温20度前後の冷涼な気候、そして治安のよさ(タクシーでぼったくりにあったことは、まだ一度もありません!)が人気を呼び始めている理由でしょうか。

 

私が拠点を構えるイトゴンは、そのバギオ市の隣、ベンゲット州に属しています。コーディリエラ地方には、バギオ市からさらに数十時間移動しないと辿りつかないような山奥の村がたくさんあり、それを考えると、イトゴンはそれなりに便利なのかも知れませんが、それでもローカルな香りがムンムンです。


EDAYA 工房兼オフィス in イトゴン 奥の方に見えるのがそうです!


工房兼オフィスから見える風景

 

ちなみに、コーディリエラ地方は、アパヤオ州、マウンテンプロビンス州、カリンガ州、イフガオ州、ベンゲット州、アブラ州の6州からなり、イスネグ族、ボントック族、カリンガ族、イフガオ族、カンカナイ族、イバロイ族などの先住民(総称「イゴロット」)が生活している地域で、現地の人々は部族語、地域共通語(イロカノ語)、タガログ語、英語を話します。

そして、スペインからの占領も受けず、かつては、精霊を信じ、自然と共生する形で、独自の伝統文化や風習をまもりつつ、自給自足をする生活を営んできたのがこの地域でした。

ただ、貨幣経済の導入や電気、道路、携帯電話の普及で、生活は大きく変わり始めており、従来のままでは生活できないため、都市や海外への出稼ぎへ向かう若者が増えています。

ということで、今回は私が活動の拠点とするフィリピンのコーディリエラ地方について簡単にご紹介させていただきました。次回はこの先、どうして、こんなフィリピンの田舎で起業をしようと思ったか、その理由に触れてみたいと思っています♪ちなみに、工房兼オフィスも自分たちで一から立ち上げており、そんなところのお話もできたらいいなと思っています。


工房兼オフィス作りはこんなところからスタート!


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