波乱万丈アメリカ留学体験記①いざ大学に入学
●毎日英語のみの世界へ突入!!
渡米してから数か月は日本人学生が多い語学学校に在籍していましたが、大学入学にあたり、自分をもっと厳しい環境に置かなくてはいけない!と感じるようになりました。
英語がまともに通じる状況ではなかったからです。
私は一大決心をして日本人が誰もいない女子寮への引っ越しを決めました。その日から、英語のみを話して過ごす日々へ突入することになるのでした。大学のほとんどの寮は相部屋だったので、ルームメートがいつ決まるのかドキドキの毎日。。。そして初めての対面の時がやってきました。
ドアを開けた瞬間彼女とご両親は、オッ!という驚愕の表情で私を見て一瞬固まりました。それもそのはず、私の大学はほとんどの学生がテキサス州出身(通称:Texan テキサン)で、外国人はほんの一握りだったからです。まさかほとんど見たこともない外国人とルームメートになるとは、思いもよらなかったことでしょう。
とりあえずぎこちなくハローといった私。こんなバリバリのアメリカ人の女の子と私は一緒に楽しく話したり、笑ったりできるのかな。。。?外国人の私のことをいやだとおもわないかな。。。
しかし、そんな心配は全くいらなかったのです。そう、テキサスの人たちはとても親切でおおらかで温かかったのです!
初めて住む外国で、右も左もわからない状況の中、ルームメートをはじめとしてたくさんの人に助けてもらったこと、声をかけてもらったことは一生忘れられないほどしっかり心に刻み込まれたのでした。
●テキサスの雄大な日常
ルームメートのレイシーは、週末になると実家に一緒に帰ろうと誘ってくれました。大学がある街サンマルコスからヒューストンの彼女の実家まで、音楽をガンガンにかけながらの3,4時間のドライブ。
まず驚愕したのは、なんといっても道路が長いこと長いこと。地平線まで見えるのではないか!?と思えるほど広大で、そしてその周りに農場が広がっている様子に私は大興奮しました。
「ストーーーーップ」と車を頻繁に止め、路肩に止めた車から身をのりだし私は写真をばしばし取りました。巨大な俵のようなわらの塊が牧草地の中に転がり、ここがテキサスだ~~~~!!と心の中から感動したのを鮮明に覚えています。極貧のボキャブラリーを駆使して、「牛、馬、虹!!」などと連発している私にレイシーは大爆笑でした。
レイシーの実家は、お父さんが建てたというまるで絵本にでてくるような木造のお家。庭で飛び跳ねている野生のウサギを横目にBBQをするのも週末の日常だったのです。
彼女のうちに到着してからは、珍しい外国人にみんなからの質問攻め。「日本はどこか?朝ご飯は何を食べるのか?普通はどんな洋服を着るのか?」などなど。。。
高校生の妹は、私がチョコレートと発音できないことをいいことに、「チナツ、チョッコレ‐‐‐ト」と何回もこれみよがしに訂正し、私をこどものように扱いました。チョコレートも発音できない大人に出会ったのは初めてだったようです。
●今を精いっぱい生きる
ルームメートの助けを得ながらなんとか留学生活を送っていましたが、時に厳しい現実に折れそうになることも多くありました。
朝ご飯すら英語でうまく頼めない英語力で、授業にでていい点数をとらなければいけないし、友達を0から作っていかなくてはいけないし、生活の基盤を海外の地に置くのは想像よりとてつもない気力・体力が必要だったからです。東京でぬくぬくと育った温室育ちの私にとって、初めての海外暮らしは、かなりハードルが高かったのです。
でも、せっかくアメリカに来たのだから、一瞬一瞬を大切に今を精いっぱいに生きようと私は自分に誓っていました。そして、この留学にはお金がかかっているのだから、やり遂げると決めたからには払った分だけ元を取ろう、とも意気込んでいました。
日本にいたら、英会話学校に行くだけ、海外旅行に行くだけでお金がかかる。でも、ここアメリカでは毎日語学学校にいて海外旅行に来ている感覚。これはお得!!!
私は、手当り次第の人に話しかけ異文化を吸収し、暇さえあれば一人でぶつぶつ英語を話続ける日々をスタートさせました。
そして、私はアウトドア冒険クラブという未知の団体に足を踏み入れるのでした。さて、この話の続きはまた次回の記事で。。。
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