夢を語るだけでは夢のままで終わってしまう

2011年12月25日、南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるカフェにて。
私たちはパレルモ地区というブエノスアイレス随一のショッピングエリアでショッピングを楽しんだ後に乾いた喉を潤すべく洒落たカフェでビールを飲んでいた。
「言うは易し、行うは難し。」
という諺があるが、なぜかそのような話になっていた。
誰しも目標や夢、願望というものを持っていると思う。ただそれらの多くは夢想されるだけで終わってしまい、現実化しない。それはなぜか。行動できないからだ。
どれだけ良いアイディアがあっても、実際に行動に移すことができなければそのアイディアが実現する可能性はゼロだ。
行動したからといってそれらが実現するとは限らないが、行動することによって実現する可能性は確実に増える。
夢を持て!と語る人は多くいるが、実際に夢を持つだけでは何の意味もなさない。行動することが重要なのだ。
Dream + Action = Dreamction
「ドリムクション」という造語がこの時に初めて生まれ、この言葉は事あるごとに今でも私を勇気づけている。
そんな私はという370日間の世界一周一人旅を終えた後、ある方の勧めによりミャンマーを22日間一人旅した。証券会社を辞めて、世界一周の旅に出るときに「次は東南アジアで働きたい!」と強く思っていたので、東南アジアの国をできるだけ見てみようと思った。
しかし、陸路での通過が不可能で出国時には必ず飛行機を使わなくてはいけない。というアクセス不利の観点からミャンマーは訪問しなかったのだ。
実はミャンマーを訪れる前は旅中に訪れたバングラデシュで何か仕事をするつもりで気持ちは80%固まっていたのだが、実際にミャンマーを訪れて私の気持ちは変わってしまった。
ミャンマーは1958年の軍政開始以来2010年11月の「民主的選挙」が行われるまでどの国とも連携しない、中立策をとってきた。これは事実上の鎖国で、経済的に非常に貧しくなり、アジア最貧国の一国と呼ばれるまでかつて第二次世界大戦後にはシンガポールを凌ぐとまで言われた国は失墜した。
そんな50年以上も鎖国状態にあったミャンマーだが、現在は改革派であるテイン・セイン大統領の下、「開国」が急速に進んでいるように見える。
進んでいるように見える、と表現したのはまだまだミャンマーならではの習慣が残り、保守派もかなり存在するため思うように開国が進んでいないのが現状だからだ。日本を中心に海外ではミャンマーの開国、目覚ましい発展を特集するニュースや記事が目に付くが、それらには意図的に事実と虚構が織り交ぜられているとヤンゴンに在住している私は感じている。具体的な事例に関しては別の機会に触れたいと思う。
人柄が良いだけで仕事ができるかというと否だと思うが、私は人が好きだし、多くの人と関わりながら仕事をし、生きていきたいと思っているので人の縁やつながりを大切にするミャンマーという国は自分に合う気がしたのである。
冒頭のカフェで飲んでいたビールが「Otro Mundo」スペイン語で別世界という意味のビールだった。これからミャンマーでたくさん訪れるであろうOtro Mundoに興奮を隠せない。
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