就活のためではなく“将来”のための海外留学

皆様、初めまして。
今回からコラムを書かせて頂くことになりました、東京理科大学の赤津慧(@frog_kei)と申します。
現在、アメリカ大陸を縦断しながら外国人美女の写真を撮りまくる旅プロジェクト「美女世界地図」を企画・実行しておりまして、(プロジェクトに関しては、コチラをご覧ください)この記事を執筆した2012年11月23日現在は、Mexico・Cancunに滞在しています。
僕は昨年の夏に日系メガバンクのインターンへ参加し、今年の春にはVancouverの金融機関でインターンを経験するなど、就職活動の始まる学部3年の夏から“働く”とか“海外”などについて真剣に考え始め、ただ考えていても答えが出てこなかったので動き続けてきました。

インターン先の金融会社Vancityの社員さんと
僕のコラムでは、学生視点で見た“海外”というものを、インターンシップや旅を通して得た経験を元に皆様にお伝えしていこうと思います。(要望があれば、外国人美女とのコミュニケーション術も書きます。笑)
さて、最近後輩から、
「海外留学の経験は、就職活動に活かせますか?」
といった類の相談をよく受けます。
僕はこの言葉にとても違和感を覚えます。
多くの大学生にとって海外留学は就活競争で勝ち残るための武器を得る場として見られており、就活で活きるかどうかが留学を決める意思決定の基準となっているのではないでしょうか。
はっきり言って、海外留学経験が就職活動で活きるかどうかは微妙だと思います。
1年足らずの海外留学程度では、すぐさま海外で働ける即戦力となる程の語学力を身につけられるかどうか微妙な期間ですし、最近は英語を話せる学生の数も増えてきているので、語学力だけではそこまで大きな差別化にはならないでしょう。
企業選択の幅は広がるかもしれませんが、就活競争で勝てると確証を持てる程の武器とはならないと思います。
確かに就活で多少有利になることは語学を身につけるメリットの一つではありますが、就職活動を目的とした海外留学だと視野が狭くなりがちで、あまりにもったいないと思います。
僕は、就職活動のためではなく、“将来”のための海外経験を皆様にオススメします。
それではなぜここまで僕が“将来”に活きると断言できるのか。
5つの理由をこれからご説明していきます。
海外経験が“将来”に活きる理由①
「自己認識が深まる」
自分がどういう人間か理解するための最適な方法は、“人との対話”だと思います。
対話を通して自分を他人と比較することにより、自分は何を好み、何を望み、何に心が動かされるのかを理解することができます。
例えば、Aさんとの対話を通して、Aさんの仕事やキャリアに対する考え方には共感する点が多いが、プライベートに関してはあまり共感できないとする。
この場合、「自分もAさんと同じような仕事やキャリアに関する価値観、考え方を持っているが、プライベートの考え方は異なる」ということがわかると思います。
このような他者との比較を意識した対話を数多くこなすことで、自分についての理解が深まっていきます。
フランス人哲学者のジャン・ポール・サルトンの格言で
他人を通してのみ自分を知る
という言葉があるように、自分を理解するとは常に他者との相対なのです。
もちろん日本でも対話を通して自己認識を深めることは可能ですが、日本では他者と異なる意見を発言しづらい“空気を読む文化”が邪魔をして、この他者との比較を目的とした対話にあまり向いていないと思います。
また、自己主張のできる人との対話を意識的に増やしたとしても、やはり日本の環境だけでは触れられる価値観、思想が限られてくるでしょう。
そこで海外です。
海外は人種や思想、哲学、宗教などが多様なため、自分との相違を見つけるには適した環境だと思います。
その上、多くの外国人は宗教観とか哲学のような話を好むので、比較的簡単にそういう類の込み入った対話の機会を手に入れられるでしょう。
自分がどういう人間か理解することは、自分の感情をコントロールする上でとても大切です。自分が何を好み、何に心を動かされるのかを理解しておけば、意思決定の際のミスも少なくなることでしょう。
また、人生を通して意思決定の機会は限られていますよね。
自分を理解するのが若ければ若い程それだけ正しい選択の回数が増えるので、人生全体の質が向上すると思います。
若いうちに海外に出て、外国人との対話を通して自己認識を深めることは、今後の人生において、日本人として生きていく上でとても大切なことです。
「自分は一体何者なのか」
皆様も海外に出て、自己理解を深めてみてはいかがでしょうか。
続きは次回のコラムで。
海外経験が“将来”に活きる理由その②「“違う”に慣れる。」について書いていきます。
Facebookページに参加しませんか!
『開国ジャパン』は海外経験豊富な開国アンバサダーによる情報発信メディアです。
海外での生活やビジネスなどに興味のある方のために
★各国に駐在しているアンバサダーからの現地事情
★英語などの語学や海外での生活情報
★海外ビジネスの情報
など、幅広く最新の情報を発信しています。
最新記事のチェックにはTwitterが便利です。
更新情報を必ずツイートしています。どうぞ、フォローしてください。
開国アンバサダー
現在89名のアンバサダーが活躍中!
開国アンバサダーは、「グローバル社会で活躍する新しい日本人のロールモデル」 です。開国ジャパンでは彼らの熱い想いを発信しています。
世界一周新聞社
松崎 敦史(まつざき あつし)1981年5月28日生まれ。ナニワ生れのGK育ち。サッカーと活字をこよなく愛する。2004年、新卒で...
株式会社世界一周堂 社長
角田 直樹(かくた なおき)1974年北海道生まれ。世界一周堂社長、世界一周航空券専門家。大学卒業後、24 歳の時に世界一周旅行...
スペイン在住親子バックパッカー
サンチェスえりか北海道の大自然の中で生まれ育つ。上京後はショービジネス業界でエンターテイメントを学ぶ。学生時代に経験...
株式会社ペイザンヌ 代表取締役
村田 崇文(むらた たかふみ)1982年生まれ。青山学院大学経営学部卒。2005年アクセンチュア株式会社入社、主にハイテクメーカー...
ネスグローバル(株)代表取締役
櫛谷 泰輔(くしや たいすけ)「16歳よりニュージーランドに6年留学後、2001年日本で始めての手数料無料の留学会社、ネス留学セン...
チーム開国ジャパン
ピックアップ
-
2013年6月カンボジア・タイビジネス視察ツアー開催!
カンボジアとタイを6月17日~20日の4日間で訪問するビジネスツアーを開催します ...
-
とある関西人、イタリアで女子高生してまんねん。
イタリア・ヴェネチア在住の「高校4年生」によるグローバルコラム連載開始 ...
-
国境を越えるイノベーションに必要な3つの人的ネットワーク
ベトナム在住の小原アンバサダーが提唱する「これからのイノベーションに必要な3つの人的ネットワーク」とは ...
-
「週末アジア視察団」でシンガポールへ!!
2月22日・23日の週末を使ってフラッとビジネス視察に行って、グローバル新時代の未来を語り、学びませんか? ...
-
TOEIC260点からの異国適応能力兼サバイバル能力の育て方
TOEIC260点からMBA留学した長井アンバサダーからのサバイバル提案 ...
-
バンコクで「蹴る・学ぶ・繋がる」フットサルW杯タイツアー
11月7~10日でタイ・バンコクでフットサルW杯の観戦などがパッケージとなったツアーを開催します ...
-
サラリーマン留学記-社費で留学する意味
日系コンサルティング会社から社費で米国留学する佐藤氏からのコラム。社費留学者からの貴重な体験記 ...
-
はみジャパ習慣(2)磯野カツオ氏を見習ってみる。
行動した結果、100点どころか50点すら取れなくても、意識してみるだけでも10点、行動しただけで30点!成績的には可! ...
-
NATOと呼ばれるニッポンジン
「NATO」って・・・・?No Action Talk Only….アジア新興国で揶揄されるそんな日本人の話です ...
-
パキスタンからグローバル人材を考える
パキスタン在住のアンバサダー尾崎氏が自身の多様な経験から独自のグローバル人材像を語ります ...
最新ニュース
-
U18W杯開幕、清宮オコエらで初V期待
夏の甲子園を沸かせた高校生強打者2人が、28日開幕した第27回U−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で日本代表として世界一に挑む。 ...
-
「ガトリンの復讐」ボルト激突も無事
【AFP=時事】(写真追加)第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の男...
-
イチのファンサービスに観客感涙
「マーリンズ1-2パイレーツ」(27日、マイアミ) マーリンズのイチロー外野手(41)は「2番・右翼」で出場し、4打数無安打。17打席連続無安打(3四球、1犠打...
-
川栄李奈、初舞台で「おバカ」返上へ
今月4日にAKB48を卒業した女優の川栄李奈が26日、都内で行われた舞台『AZUMI 幕末編』の制作発表・公開稽古に、共演者とともに出席した。 ...
-
世界の若手億万長者30名 日本人は?
フォーブスは世界で最も裕福な40歳未満の 44人のリストを公開した。ここではその中から30名をピックアップ。年齢の若い順に掲載する。 エヴァン・シュピーゲル(ス...