明日から使えるサッカー英語(11)~representativeという単語に見る豪州サッカーの起源~

デル・ピエロ選手や小野伸二選手の移籍でにわかに注目を浴びているオーストラリアサッカー界。

最近は、第二のサッカーキャリアを求めて、多くの日本人選手がオーストラリアサッカーに挑戦するようになってきました。

今回はそんなオーストラリアサッカーの背景とそれを象徴するサッカー英語を紹介します。

詳しいオーストラリアサッカーの仕組みについては、こちらを参考にしてください。

まず、オーストラリアサッカーの特徴として、「各々のチームは、世界各国からの移民たちを中心としたコミュニティを母体にして成り立っている」ということです。

例えば、オーストラリアのシドニーには、ボニーリグ・ホワイト・イーグルスというセルビア人コミュニティを中心に設立されたチームがあります。

セルビアと言えば、本国にレッドスター・ベオグラードという赤を基調カラーとした名門チームがあります。

そして、このオーストラリアのチームカラーも赤。

チームを応援する子供もレッドスターのユニフォームを着てチームを応援します。

僕たち日本人が、チームの応援に行くと、彼らは「ヘイ、ピクシー!」と話しかけてきてくれます。

ピクシーとは、昔日本のJリーグで大活躍した元ユーゴスラビア(セルビアはかつてのユーゴスラビア領域)代表のドラガン・ストイコビッチ氏のこと。

ピクシーの単語一つで友達になれる、すばらしい経験でした。

さて、次は、ミノタウルスFCという別のシドニーを本拠地とするチームの紹介です。

このチームは、ギリシャ移民によって作られたチーム。

僕自身も所属していたチームです。

ミノタウルスとは、そもそもギリシャの神話に出てくる神様の名前。

その神様が、チームのロゴとなっています。

ある日、監督の家に招かれました。

監督の部屋には、2004年のEUROでギリシャが優勝した時のポスターが飾ってありました。

その時のメンバー達が今でもこうしてギリシャ人たちの間で語り継がれています。

最後に、同じくシドニーにあるフレイザーパークFCというチームの紹介。

このチームは、ポルトガル移民によって作られたチームです。

クラブハウス内に併設されたバー。

ポルトガル色ですね。

さらに、ホームスタジアムには、以下のようなパーティー会場が設置され、ポルトガル移民たちが集まってどんちゃん騒ぎをします。

このフレイザーパークFCには、日本人の南部隆太くんも所属していました。

このように、ポルトガル移民を中心に作られたチームですが、多国籍の選手が所属しているというのもオーストラリアチームの特徴でもあります。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、こうしたオーストラリアの移民サッカーを表現するのによく使われる単語があります。

representative

辞書には、「代表者、代理人」という意味が出てきます。

しかし、現地の人たちが使うときには、「代表選手」という意味合い。

もちろん、「国を代表する」なんていう時にも使われますが、やはりここでは、

「俺たちのコミュニティを代表する選手たち」

We are fighting as the representative of our Servian community.(俺たちはセルビアコミュニティの代表として戦っているんだ。)

また、自国のサッカー選手を自慢したい時にも使えます。

Kazu, Nakata, and Kagawa are the representative players of Japan.
(カズ、中田、香川は日本を代表するサッカー選手たちだよ)

このように、オーストラリアには、世界各国からたくさんの移民たちが住んでいて、それぞれのコミュニティを形成して生活しています。

そして、それぞれのコミュニティが自分たちのサッカーチームを応援する。

当然、みんな自分のチームを応援するし、スポンサーも付きやすくなります。

僕がいたシドニーのサッカーリーグだけでも、セルビア、ギリシャ、ポルトガル、イタリア、クロアチア、アルゼンチン、など本当に様々でした。

さながら、ワールドカップのようです。

こうした移民たちは、みんな自国で様々な問題を抱え、救いを求めにオーストラリアにやって来ます。

そして、この移民たちによって作られたのがオーストラリアのコミュニティサッカーです。

しかし、やはり民族意識が強いといろいろな問題も出てきます。

セルビア系チームとクロアチア系チームが対戦した時には、観客も巻き込んだ大暴動に発展したこともあります。

そうした民族意識に捉われない、ニュートラルなリーグを作ろうとして設立されたのが、デルピエロ選手や小野伸二選手が所属するAリーグなのです。

冒頭でも触れましたが、昨今、このオーストラリアリーグに、たくさんの日本人選手が挑戦しに行っています。

最近は、多くの日本人選手がオーストラリアサッカーに挑戦するようになってきました。

ただ、サッカーや英語を学びに行くのではなく、こうしたオーストラリアサッカーの歴史的背景を知り、自分が所属しているコミニュティのrepresentativeとして、ぜひがんばってきてください!

 


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