剣の道はギリシャに通ず

こんにちは!
私、新井良と申します。
現在、ギリシャのアテネ市内にある錬磨道場で、剣道指導をしています。
今回、開国ジャパンプロジェクトの開国アンパサダーに就任いたしましたので、こちらで感じたことなど、皆さんが海外に出たくなるような情報を発信していければと思っています。
最初の記事ということで、まずは剣道一色の生活を送っていた私が、なぜ海外に出たいと思うようになったのかを綴りたいと思います。最後までお付き合いいただければ、幸いです。
剣道との出会い
私は7歳の頃から現在まで、剣道を続けています。 小さい時から野球が好きで大の巨人ファンだったのですが、兄が剣道を始めることになり、道場に見学に行くということで私もくっついて行きました。 間近で見る剣道は、少年の心をわしづかみにしました。 帰りの車の中で、剣道を始めたいと言っていたと思います。 しかし、いざ始めてみると基本動作の繰り返しばかりで、すぐに飽きてしまいました。 なんで剣道をやるって言ったんだろうと、小学生ながら後悔しました(笑)。 両親に野球をやりたいと言いましたが、自分の言い出したことをすぐに辞めるんじゃない、と一喝された結果渋々続け、現在にいたります。
中学・高校時代
中学・高校の頃は部活動もあり、生活の中心は剣道でした。 勉強も受験期以外はほとんどせず、朝から晩まで稽古という表現がぴったりの、剣道漬けの生活を送っていました。 そのような取り組みが実ったのか、県内の大会ではある程度勝てるようになり、高校時代は全国選抜大会やインターハイなど、目標としていた全国規模の大会にも出場しました。 当時は結果が出ていたこともあり、剣道以外のことは興味がなく、ただひたすら稽古していました。
大学時代
高校までの経験から強いところで剣道をしたいと思うようになり、伝統校の筑波大学に進学しました。 ところが、入学早々に腰痛を発症して歩くこともままならず、約3か月の自宅療養と入院生活を余儀なくされました。 退院後も稽古への復帰には約半年かかり、最初の一年を棒に振りました。 復帰後も1,2年生が出場する新人戦の登録メンバーに入れず、3年次までは一度も試合に出られませんでした。 4年次の個人戦には出場したものの、部内の全国大会で活躍する選手たちとの差を痛感していました。
剣道以外の道を模索、そしてギリシャへ
大学剣道では、春に個人戦、秋に団体戦が行われますが、3年次の団体戦が終わった段階で、私は選手選考にも入れていませんでした。 それまで、剣道を続けていくことになんの疑いも持ったことはありませんでしたが、この時初めて、このまま剣道を続けていくべきかどうかを考えました。 そして、剣道以外の道を模索し始めました。 海外に行きたいと考えたのも、その選択肢の中の一つでした。 卒業後、大学院に進学したわけですが、剣道部の先生のご紹介によりギリシャで剣道を指導する機会を得て、初めての海外長期滞在を経験しました。 このきっかけを作ってくださった先生には、感謝の念が尽きません。
振り返ると、このような感じです。 海外に行ってみたいと思うようになったのは、自信を失ったからと言えるかもしれません。 自分の中で一番自信のあった剣道が通用せず、それに代わるものを見つけたいという気持ちがあったのだと思います。 剣道がうまくいっていたときは、海外に出たいなんて微塵も思いませんでした。 高校時代、姉妹校提携しているイギリスの高校から留学生が来日し、彼らに剣道を教える時間がありましたが、積極的に関わろうとは思わなかったし、英語が通じなくても、そんなもんだろうと思っていました。 物事がうまくいっているとき、それ以外のことに興味が向かないのは当然かもしれません。 剣道で活躍したかったという想いもありますが、剣道以外の世界にも目を向けられるようになったことを考えれば、むしろ良かったのかもしれません。
海外に出れば何か見つかるのか?とよく聞かれますが、人によると思います。 何かを得たいと思っている人は見つかるだろうし、そうでない人は見つからないと思います。 要は考え方一つです。 同じことが起こっても、受け取り方によって感じることも変わってくるのではないでしょうか。 でも、少しでも新しい世界を見てみたい、変わりたいと思っている人は行くべきだと思います。 自分の気持ちに素直になることが大切です。
最近、「やればできるかもしれない」という言葉が好きです。 自作ですが(笑)。 できるかどうかはわからないけど、やってみないことには何も始まりません。 行動を起こすことで、状況は変わります。 まずは動いてみましょう!!
では。
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