エチオピア 来てみりゃとても おもしろい!

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■ 実はエチオピアにきたら健康になっちゃいました。エチオピアダイエットとでも言いましょうか(笑)

サバイバル力もついてきました。実は私は、虫が非常に苦手です・・・。最初エチオピアに行った時は、「ベッドがゴキブリとか訳わからない虫だらけだったらどうしよう」と恐れ、テント型の蚊帳を買って持って行ったぐらいです。しかし、実際行ってみると、私が行った首都アディスアベバは標高2400mぐらいで気温も低いため、むしろ日本より虫が少ないぐらいでした。杞憂だったようです。今いるメケレは、標高2000mぐらいなのでアディスアベバより少し虫が多いのですが、いまだに苦手なままです・・・。それでも、「なんだ、アフリカ(エチオピア)でも暮らしていけるじゃん」と思えるようになったのは、大きな成長です。

そして、いわゆる一般的なレールとは違う生き方をしている人と出会って、「それでも暮らしていけるんだな」と思えるようになりました。イギリスのボランティア団体であるVSOのボランティアの中には、「ずっとVSOのボランティア(一般的には任期2年)をハシゴし続けている(その間、一般の仕事にはついていない)」というような人もいました。それでもきちんと暮らしていけているようだったので、「スキルがあれば、意外にどうやっても食べていけるんだな」と参考になりました。

変化といえば、実はエチオピアにきたら健康になっちゃいました。エチオピアダイエットとでも言いましょうか(笑)。特にエチオピアの都市で暮らす際に食糧が不足しているというわけではないのですが(当然、貧しくて食糧に事欠く人々はいますが……)、有機栽培の野菜中心の自炊生活、夜は停電だったら寝るしかない、お菓子はボランティアの給料からするとちょっと高い(輸入品が多いため)ので控えめ、毎朝ジョギング(しかも高地トレーニング)、という超健康的な生活を送った結果、無理せず我慢せず健康的な体重になることができました。東京の生活、実は体に悪かったんですね(苦笑)。

 

■ アフリカやアジアの都市に行くのであれば、英語力よりも、ボディランゲージ力の方が大事かもしれません。

最後に、私の経験を通して感じた「グローバルで活躍するための要素」をまとめてみたいと思います。

まず最初は、冒険心・環境を面白がる心。やはり日本を出たり、日本で外国人と接したりすると、自分の今までの考えの範囲を超える出来事が起こることがあります。それに対して、面白がれるような心があるといいと思います。(まあ、時々腹を立ててしまうのはしょうがないし、時には必要かもしれませんが。笑)

例えば、エチオピアで研究をしているある先生の話なのですが、雨季に日本人学生を連れて長距離バスで移動中、大木が倒れて道を塞ぎ、乗っていたバスが先に進めなくなってしまったそうです。そこで先生は、「この状況をエチオピア人がどう解決するのか、興味がありますね~」といって、楽しげに観察を始めたそうです。実は他の車に乗り換えれば先に進めたのに、そのオファーも断って、行き先での予定が狂うことも気にせず……。ここまで環境を面白がれると、何も怖くないのでは、と思います。私はまだその境地にまで達していませんが……(笑)。

次に、語学力とボディランゲージ力です。語学力(特に英語力)は、あるに越したことはないです。自信もつきますし。また、行先によっては、「その国の言葉ができないと、一人前扱いされない」ところがあるのも、事実です。私がアメリカに行った頃(1990年代前半)のニューイングランド地方の地方都市は、そんなところがありました。移民が多いカリフォルニアなどではまた違うかもしれませんが。

フローバル力「ふるまい」

 

 ただし、アフリカやアジアの都市に行くのであれば、英語力よりも、ボディランゲージ力の方が大事かもしれません。エチオピアでは英語を話す人も多いですが、使っている単語や文法が間違っていることも多く、言葉だけを聞くと、何をいっているのかさっぱり分からないことも多いです(笑)。そうすると、その場の状況と、相手の様子、相手が使う限られた単語を踏まえて、「何がいいたいのか」を汲み取る力の方が重要だったりすることもあります。

最後に、ユーモア、ノリの良さ。私が今まで旅行した経験などからふまえると、どこに行ってもやっぱりユーモアのある人とか、ノリのいい人(たとえば現地人がダンスしていたら、中に入って下手な物まねでいいので一緒に踊れる、など)は、すぐに現地人と仲良くなることができるような気がします。

「グローバル」というと、なんかすごいことに思えるかもしれませんが、そんなに気追わずに……。確かに世界のいろいろなところに行くと、文化の違いにびっくりすることもしばしばですが、同じ人間ですから、案外、共通点も多いものです。例えば日本人で、「いじられキャラ」として大勢に愛される人がいますが、エチオピアにもまさにそういう人がいたりとか。広い地球、広すぎて全部を堪能するのは難しいかもしれませんが、その少しだけでも味わっておかないと、もったいないですよ!是非、一歩外へ目を向けて、踏み出してみてください。私が虫を恐れつつもエチオピアにいってみたら、はまってしまったように、その小さな一歩は、もしかしたら、すごく面白いところへ連れて行ってくれるかもしれませんよ。

<了>  開国ジャパンプロジェクト

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