とある関西人、イタリアで女子高生してまんねん。

みなさま、はじめまして!
このたび、「開国ジャパン」に寄稿させていただく事になりました、現在高校生18歳の吉田琴乃です。よろしくおねがいします!
・イタリアで高校生?
「イタリアの高校に通ってる!」なんて響きは良いけど、言葉ほど大しておしゃれな生活は送っていません。
高校は5年もあるし、テスト期間など区切りはなく、コンスタントにあり続けるという、なんともハードな学生生活。別に海外ドラマのようにクラスメイトが全員イケメン・美女ぞろいなわけでもあるまいし、毎晩オシャレなダンスパーティが繰り広げられてるわけでもない。
そう、憧れの海外は意外と地味なんですよ。
校内唯一の外人なもんで、何をしても目立ちます。「あ、4年生のコトノだ・・」「あ、日本人だ・・」ってね。
唯一の日本人の為、日本を自然と背負わされます。見えないけれど、正直結構な重荷なんですね、これが。
私の言動一つで「日本」という国の印象が変わってしまう。
わたしひとりで良いようにも悪いようにも変えられる。これは大きな責任であり、同時にチャンスだとも思っています。
日本で何か大きな事件が起きた時、まず私に意見を問われたり、ひどいときは責められたり。「知らんわ!」と言いたくなりますが、これが海外で暮らすということです。
街では中国人やフィリピン人に間違えられ、日本といえば「スシ!テンプーラ!サムライ!」
ともう聞き飽きたお決まりのフレーズ。うんざりや!
こっちも「パスタ!ピザ!マフィア!」って答えたろか!とたびたび思います。
所詮、ステレオタイプってそんなものです。
・今、高校4年目、青春真っ只中。
勉強は大変でも、毎日を心から楽しんでいます。それはきっと、周りや環境に恵まれたおかげでもありますが、私自身が10年かけて壁を乗り越えてきた結果だとも思っています。
最初の方はヒステリックなくらいにホームシックになったり、カルチャーショックに、言葉の壁。
国を背負うプレッシャー。幸いわたしの住むイタリアでは、気づかないくらいだけど、多少の差別もあります。
18歳になった今でこそ、心からここに来てよかったなあと思います。堂々と言えます。
だけど、この考えに至るまでには何回もイタリアやイタリア人を否定したり、色々もんもんと思うことはたくさんあったのです。
・海外生活は決して簡単なんかじゃない。
外に出て、はじめてわかる日本の、自分の根っこの大切さ。ありふれてる言葉だけど、実際外にいると本当にこころから思います。
海外駐在や留学。さまざまな形態で海外在住者が増えているとはいえ、まだまだ少数派。
貴重な経験をさせてもらっている分、私は何か、何かを伝えないといけないことがあると感じます。
日常の中で日本がとても恋しくなることや、逆に日本がとても情けなくなること。
日本人観光客をみて思う事。外国人からみた日本人。などなど、お題は尽きません。
分かってほしいのは、わたしは決して憧れの海外生活の夢を壊したいわけじゃないのです。
むしろ、海外進出は必ず自国への貢献になると信じています。外国にいるからこそ日本の事や自分の事がよくわかるのだから。
現実を知り、苦労を知る。悲しみや寂しさも知る。
そういうことも在住者は、在住者だからこそ、伝えていかないといけないと思うのです。
ただおしゃれで綺麗で楽しい生活では何にも得られない!
苦労を乗り越えたその後、楽しさや経験、思い出は必ずついてきます。
自分のために。日本のために。わたしだからこそ伝えられる事を、伝えていきたいです。
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