波乱万丈アメリカ留学体験記⑧留学してよかったと思えるようになりました
前回のあらすじ:色々な課外活動に取り組んでいましたが、やはり大学生活で大事なのは勉強でした。自分なりの勉強の方法を編み出して、なんとか日々の学業をこなす日々。それと同時に、プライベートでは友達とより強い絆をつくっていきました。記事はこちら>>>☆☆
●とにかく英語を話す
常に英語のことで頭を悩ませていた私は、インターネットで色々な英語勉強法を重箱の隅をつつくように研究していました。
とにかく挑戦しなきゃ、とわかっていたもののやっぱり英語上達は長い道のりだったのです。周りの人の意見も参考にし、でた結論は「とにかく英語の環境に身をおいて、恥をすてて話しまくる」というものでした。
手始めに、その日に新しく聞いた英語の単語をタイプして壁に貼っていくことにしました。私の壁には、Awesome (すごい)からFlip-flap (サンダル)など口語英語やその他スラングがずらっと並び、それを見たルームメ―トはいつも笑っていました。そして、その単語を何十回も練習。そして、横に座っているルームメ―トに話しかけてみる。その繰り返しを行いました。彼女はさぞ迷惑だっただろうと思います。
発音も本当にひどかったので、他の日本人の知り合いに発音の本を1冊借り、それを練習し続けました。そして、以前から実行していた1人ブツブツも続けました。シャワーを浴びている時でも、道路でもブツブツ。そして、その勢いでキャンパスであった友だちや知り合いに話しかける。そうすると、自然な形で英語を話すことができました。
同時期に、私は映画を毎日じっくり見ました。
英語の字幕をつけて、朝起きた瞬間からTVをつけ、またもやルームメ―トに相当迷惑。そして、何度も何度も見て、セリフを覚えてしまうぐらいに繰り返し唱えました。映画を選ぶ際にポイントなのは、自分が楽しめる映画を選ぶこと、そして自分がその物語の主人公になれるような映画を見てみることです。
私が1番気に入っていたのは「ノッティングヒルの恋人」「Major Pane」という2作品。ロマンチックとコメディーという言葉使いが全く違う映画をみて、色々な英語を吸収できたのは本当に良かったと思っています。ルームメ―トに、映画の中にでてくる大佐の声真似をして毎日一緒に爆笑したりしていました。
英語を話すことが目的じゃなくて、自分のやりたいことが目的で、自動的に喋らなくちゃいけない環境が一番いいと私は思うようになりました。そうじゃないと、アメリカ人と喋るときにいちいち心の準備をしなくて大変だから。
●日本の大学に行かなかったことへの思い
アメリカ生活にも少しずつなれてきたこの時期、日本の大学にいかなかったことを本当によかったと思えるようになりました。
実は私は高校3年生の時、受験も視野に入れて、某有名大学のAO入試なども受けたりもしたのですが、結局本受験をせずに日本の大学への進学は断念していました。今思うと、きっと受験するのが怖かったという気持ちもあったのかもしれません。
でも、もし日本の大学に入っていたら、バイトやサークルで楽しいかもしれないけど、自然とかバイオリンとかからは遠ざかっていた気がしました。どんなに自分の意思があっても環境が与えるものは大きくて、私はこの時自分の能力を全部使い切っている感じがしていたけど、日本にいたらそんなことはなかったはずです。むしろ、本当は留学したかったのにとか不満を言っていそう。
もちろん、日本の大学に進学するほうがよかったと思う人も沢山いると思うし、日本にいたほうが苦労なく、とっても素敵な思い出が作れるのではと思います。衣食住の心配も、言葉の問題もないしね。
だけど、なんだかなにもかも中途半端だった私にとって、この転機は本当によかったのです。
今までは偏差値とか知名度とか色々なことを決めてきたけれど、この大学ははっきりいってあまり知名度はないし、遊んでいるアメリカ人もたくさんいる。(パーティー校と呼ばれる時も)今までだったら、そんな大学あまり価値がないとすら思っていた。でも、実際入学してみて、確かにそういう面もあるけど、自分が活躍する場が沢山あるということに気付いたのでした。
些細なことでもできなかったことができるようになる毎日があることは素晴らしいことでした。日本では、日本語が話せて、近くには両親や仲のいい友だちもいて、そんな状況でちょっとしたことへの喜びが失われていた気がします。それを私に気付かせてくれたのです。
何も失うものがないゼロの状態だったから、昨日できなかったことが今日できるかもしれない、ということは新鮮な希望の光でした。日本で進学するなら付属の大学、受験するのだったら早慶には必ず受からないと、と考えていた凝り固まった自分が過去のものになっていました。
アメリカには、学校名の価値だけでは語れない場所がありました。
下手でも英語喋れなくても、色んな障害があっても、それでもやりたいことができるのって凄いと心の底から思いました。挑戦できる環境があるのは、なににも代えがたかったのです。
これからは、大学名というものを背負うのではなく、自分がなにをもっているか、なにができるかで勝負していこうと将来への見方も変わっていったのでした。
続きは次回の記事で。。。
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