開国ジャパン

お久しぶりです。

5月も末ということで、少し暖かい気候になるのかな～と思いきや、真冬に着ていたコートを取り出したのが昨日です。イタリアの5月は、いつもは本当に暑いのですが、今年はなぜか肌寒いです。

それはさておき、最近「トホホ」な出来事がありました。

私の日本の同級生はこの春、晴れて大学1回生になりました。もうすぐ大学生になって初めての夏、さぞかし楽しみにしてることでしょう。今はFacebookやTwitterやLINEといったとても便利なツールのおかげで、日本の友人とも連絡が簡単にとれます。特に、Facebookを開けば、彼らが公開してる写真アルバムを見る事が出来ます。

このあいだ、友人のFacebookプロフィール画像が変わっているのに気づきました。その友人と他の女の子3人が一緒に写っているプリクラでした。そのプリクラで彼女たちは中指を突き出し、”Fuck you” のジェスチャーをしていました。最初にふと出てきた疑問は、「彼女たちはあのジェスチャーの意味を知っているかな？」ということ。

そもそも、「Fuck you」 の意味を知っていますか？Fuck you とは今でこそ「くたばれ！くそくらえ」などの意味を持っていますが、原意は「性交する」です。
海外ドラマやPVの影響か、日本では軽く捉えられています。ただ単に外人が相手を挑発・侮辱するときに使うポーズではありません。

「ムカツクー」「うざー」と同等だと思ってませんか？
中指が何を象徴し、何を意しているのか知っていますか？

まあ、意味を知っていながらふざけているのであれば、もうつける薬はないですが。

イタリアでもこのファックサインはたびたび見ます。けれどやはり、少し低俗な人々がするポーズだと思われています。英語圏ではFuckという言葉自体は「くそっ」程度の軽いものですが、ジェスチャーはそこまで頻繁かどうか。極めて卑俗でプリミティブな表現方法であることは間違いないです。
意味を知らずにあんなジェスチャーをしている日本人！外国人からすると驚愕ものです。

欧米発祥だからといって、なんでもかんでも喜んで取り入れるもんじゃないですね、本当。
たとえば、ピースサインだって欧米人には決して良く思われていません。ピースサインとは他でもない「戦争に勝った！（= Victory!）」という意味のVサインだからです。
その人が使う言葉の程度で何を考えているか分かるくらい、言葉っていうのは大事な手段なのです。人やマスコミが使っているからといって、むやみに使うのはもうやめませんか？

なんだか、その友人の写真を見て、がっくり、とほほ～という感じになりましたもので、今回はこのテーマについて書かせていただきました。
The words speak! (=言葉はしゃべる！)