イタリアで浦島太郎になってしまう状態とは?
私のように海外に10年もいると、やはり自然と日本の感覚を少しずつ失ってしまうものです。
もちろん根本的なアイデンティティーに関する部分はそう簡単には変わらないけれど、ちょっとした価値観の違いや口調などが「生粋の日本人」 との微妙なズレを生じさせる気がします。
つい最近、なんじゃあこりゃあ!という出来事がありました。エライ目におうたわ!と異国の地で思わず関西弁炸裂。あれは、人間関係の事故と言ってもいいくらいでした。
ここに詳しく書く話でもないのだけれど、 簡潔に説明すれば、先日ここイタリアで日本人社会人の方と知り合う機会があり、会う約束をしたのです。私の感覚からすれば、相手の常識と礼儀のなさは驚愕ものだったのですが、正直、自信がなかったのです。
だってわたしは海外に10年以上住んでいる緒戦まだ18歳の小娘なわけで、それに比べて相手は日本で育った生粋の日本の社会人。
自分の感覚や常識というのは、自覚している以上に浦島花子化しているのかもしれない。
故郷に戻るとまったく見知らぬ土地になっていたという浦島太郎のように、外国に住むわたしは今現在日本で生きている人たちと関わると違和感を覚えてしまう。今わたしはそんな状況に在るのだろうか、 と不安になったのです。
この件に関しては、色々な人に話を聞いてもらい、結局相手の方が非常識だったという事で落ち着いたのですが、他の事でわたしこそが浦島花子化しているという可能性はもちろん否めません。
よく帰国子女のステレオタイプで、外国で暮らしている華やかなイメージの反面、明らかに日本の常識とかけ離れた行動をとったり、つたない日本語を話したりと、あれも一種の浦島太郎化です。
わたしはああいうステレオタイプな帰国生にはなりたくない為、少なくとも日本の同級生と同じ常識レベルには追いつきたいと思い、努力はしているつもりです。
が、やはり、何かを手放すからこそ、また新しい何かが手に入るもの。
海外で暮らすということは、きっと時には苦い思いも味わわないといけないものなんですかね。
しみじみ。
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