開国ジャパン

9月19日（金）、アテネ近郊の道場と私の母校である浦和高校剣道部OB会の間で、剣道交流会が催されました。
この交流会を催すにあたっては、以前私が日本に帰国した際、曾田OB会会長が頻繁に海外を訪れ、現地での稽古会や大会（審判として）に参加されているという話を伺ったことがきっかけとなりました。さっそく曾田会長とお会いし、ギリシャにもぜひ来ていただきたいとお話をさせていただいたところ、快く受け入れていただき、今回の交流会が実現しました。

 
今回は曾田会長と大塚前OB会会長、それからさいたま市にある自彊会という道場から中平先生、井上先生の4名にお越しいただき、稽古に参加していただきました。

前列中央４名の日本人、左から井上先生、曾田先生、大塚先生、中平先生

OB会の皆さまには以前よりご支援をいただいており、防具や剣道着、竹刀などを寄付していただき、こちらの活動で使用させていただいております。剣道するには、なかなかお金がかかります・・・。

 
稽古会は、準備運動・素振りをした後、面をつけ基本練習・まわり稽古（実戦練習）を行い、2時間程で終了しました。先生方には約４０分間、まわり稽古に加わっていただき、ギリシャ人剣士に稽古をつけていただきました。

稽古後には、「なかなか日本の先生と稽古をする機会がない中で、このようなたくさんの先生方と稽古をすることができ、よい経験となった」という声も聞かれ、実りのある稽古だったのではないかと思います。

 
また稽古後には、井上先生に茶道の御指導もいただきました。ギリシャ人には初めての機会だったようで少し緊張気味でしたが、いい経験となったようです。

 
いろいろな方々にご協力をいただき、今回このような交流会を催すことができました。もともとギリシャに来たのは、外の世界を見てみたいという気持ちはもちろんありましたが、それと同時に自分と同じような気持ちを持っている人に何か協力できないか、という想いもありました。海外に行ってみたい、現地の人と交流してみたいと思っていても、つながりがなければなかなか実現することは難しいと思います。
この交流会が、今後そのような役割を担えるようになればと思っています。小さな一歩ですが、今後も小さな歩みを重ねていきたいです。

稽古の様子をビデオにまとめました。