旅で感じた、日本の“危機”と“希望”

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

高校時代までは、“いかに強くなるか”を追求し、空手の稽古に明け暮れる毎日でした。そんな僕に転機が訪れたのは、高2の夏。来日中の外国人高校留学生と交流するインターナショナルキャンプへの参加が、海外へ目を向けるきっかけとなりました。留学生の自国に対する意識の高さと学習意欲の高さに驚かされたのです。

その後、自分自身もアメリカへと高校留学を果たします。英語力もなく、文化の違う環境で1年間、揉まれ続けながらも、最も驚かされたのは、日本と大きく異なる欧米の教育スタイルでした。

例えば、アメリカ史の授業中での出来事。突然、『なぜ日本は真珠湾に“奇襲”という攻撃を仕掛けたんだ?』と、先生に質問されたことがあります。欧米では自分の意見を求められる機会が多々あり、それをいかに論理的に説明できるかが、評価の対象にも繋がるんです。ゆえに、自分の意見をきちんと述べられる生徒が多いように感じました。このような教育環境下では、生徒にも“考える力”が自然と身に付くんですね。

Hasegawa

一方、暗記型の日本の教育においては、意見を求められることはそう多くありません。そのせいか、考える力も培われないまま就職活動期を迎えてしまい、不本意な就職を強いられる、というスパイラルに陥りがちです。バブル期であれば、経済成長に支えられ、それでも道は拓けたかもしれませんが、これからの社会で生き残っていくためには、自ら考え、判断し、行動していく力が必要です。そのためには、暗記型の教育から脱却し、“考える力”を培う海外の教育から学ぶべきことは多いのではないか?そう感じた次第です。

新卒で入社したリクルート進学事業部において、高校生の海外進学を支援するために、海外大学や留学機関の情報を重点的に発信していったのも、そんな自らの留学経験から学んだことからでした。

 

■これからの日本が進むべき姿を追求する旅へ。

1年間海外に身を置いたことで、同時に日本の良さも痛感しました。素材のよさを活かした日本の伝統技術や、“おもてなしの心”を背景にしたサービスなどは、昨今、COOL JAPANと呼ばれ、海外でも注目されつつあるほどです。 日本が世界に誇る家電や自動車産業において、グローバルな競争が熾烈さを増す中、今後も日本が世界に置いて一目置かれる存在であり続けるためには、外貨を獲得するための“新たな産業”の創出が必要と感じます。

Hasegawa そこで今回、現状、日本文化が海外でどう受け止められているのかを見極めるため、『COOL JAPAN project』と称し、1年間、世界を一周する旅へと出て参りました。夫婦そろってアラサーで脱サラしての旅には、当初、周囲の反対も多くありましたが、相方の妻も、僕とは逆の志向で、海外の文化・価値観を学びたいと、『BOOM JAPAN project』と銘打ち、目的を置いた旅にしたことで、最終的には多くの賛同者、支援者を得ることができました。こうして1年間、世界41カ国128都市を巡る世界一周の旅を完遂し、先月帰国。世界から見た日本、日本が学ぶべき世界を肌で感じて参りました。

■日本はまだまだ捨てたもんじゃない!同時に、世界に学ぶべきことも多い。

世界では、日本では想像ができないほど、数多くの日本文化が受け入れられていました。まずは、寿司を代表する日本食。寿司に関しては、ほぼ全世界に広がっていると言っても過言ではなく、アフリカの奥地にも寿司屋があった程です。また、マンガ・アニメも、アラブの国ではアラビア語、南米ではスペイン語に翻訳され、世界中に広がりを見せており、それを皮切りにゲームやファッションなどの日本のポップカルチャーも注目されています。このように日本の文化力を背景にした産業は、まだまだ潜在的伸びしろあり!と、確信した次第です。

Hasegawa 一方で、教育、働き方、モノの考え方など、ライフワークの根幹に関しては、日本が海外に学ぶべき価値観は多分にありました。GDP世界第4位を誇りながらも、平日17時には退社し、日曜は商店も休み、夏休みは平均3週間は取得するドイツ人の生活スタイルなんかを見てしまうと、毎日、終電まで働いていた自分の生産性の低さを嘆きます。

この活動を通じて、日本人としての価値観、文化力を尊重しながらも、海外に学ぶべきことを受け入れて活動していける、そんな柔軟な姿勢をもった国際人が必要だと、強く感じるようになりました。

グローバル力「教養」

 

■世界で戦うためのグローバル力について。

一つに欠かせないのが、物怖じしない語学力でしょう。世界を巡ってみて感じたのが、世界ではヒドく間違ったり、訛った英語を話す人が多いこと!単語を知らなかろうが、文法が間違っていようが、お構いなし。それでも、とにかく話すんです。日本では、キチンと話せないと恥ずかしい、と言うような感覚があります。もちろん、単語を多く知ってたり、文法が正しいことに超したことはありませんが、海外においては、キチンと話すことは二の次なんです。話す度胸とでも言いましょうか、そういう力が必要に思えます。

グローバル力「言語」

 

そして、何と言っても“考える力”が重要です。ネットの普及で、知識や情報は瞬時に手に入れることができます。肝心なのは、それらの膨大な情報から、何を取捨し、考え、行動していけるのか。プロパガンダの横行するマスコミの情報を鵜呑みにすることなく、自分なりの指標を持って判断していくことが、国際社会で求められる要素だと感じます。これらを鍛えるためには、いっそのこと海外の環境に身を置いてしまうことが手っとり早いでしょう。海外へ行けば、生活するために語学を使う、ふるまいを学ぶ、その国の文化・歴史にも興味が湧く、日本を一歩引いて見られるようになるなど、学べることは大変多いはずです。

日本国籍のパスポートさえあれば、ほとんどの国へ行けてしまう世の中。こんな特権を使わないわけにいきません。

 

■お隣、韓国に負けていられません。

Hasegawa 今後の日本は、少子高齢化で人口減の時代を迎え、マーケットが縮小するのは必至。一方、国土も日本の約1/4であり、人口も約1/3しかない韓国では、小さい国内マーケットよりも、はじめから海外マーケットを狙う傾向が強いんです。学生時代に最低1年は海外経験を積んでいる人材がほとんどというのも驚きです。日本だって、お隣、韓国に負けていられません。

日本がこれからも世界の中で一目置かれる存在であり続けるためにも、我々は、もっとグローバルな視点でモノを考えるべきでしょう。そのための人材の育成も急務です。今こそ、平成の開国を。共にがんばりましょう。

<了>   開国ジャパンプロジェクト


Facebookページに参加しませんか!

『開国ジャパン』は海外経験豊富な開国アンバサダーによる情報発信メディアです。
海外での生活やビジネスなどに興味のある方のために

各国に駐在しているアンバサダーからの現地事情
英語などの語学や海外での生活情報
海外ビジネスの情報

など、幅広く最新の情報を発信しています。


最新記事のチェックにはTwitterが便利です。

更新情報を必ずツイートしています。どうぞ、フォローしてください。


開国アンバサダー

現在89のアンバサダーが活躍中!

開国アンバサダーは、「グローバル社会で活躍する新しい日本人のロールモデル」 です。開国ジャパンでは彼らの熱い想いを発信しています。

開国アンバサダーとは 開国アンバサダー一覧 開国アンバサダー推薦フォーム

チーム開国ジャパン

ピックアップ

最新ニュース

  • U18W杯開幕、清宮オコエらで初V期待

    夏の甲子園を沸かせた高校生強打者2人が、28日開幕した第27回U−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で日本代表として世界一に挑む。 ...

  • 「ガトリンの復讐」ボルト激突も無事

    【AFP=時事】(写真追加)第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の男...

  • イチのファンサービスに観客感涙

    「マーリンズ1-2パイレーツ」(27日、マイアミ) マーリンズのイチロー外野手(41)は「2番・右翼」で出場し、4打数無安打。17打席連続無安打(3四球、1犠打...

  • 川栄李奈、初舞台で「おバカ」返上へ

    今月4日にAKB48を卒業した女優の川栄李奈が26日、都内で行われた舞台『AZUMI 幕末編』の制作発表・公開稽古に、共演者とともに出席した。 ...

  • 世界の若手億万長者30名 日本人は?

    フォーブスは世界で最も裕福な40歳未満の 44人のリストを公開した。ここではその中から30名をピックアップ。年齢の若い順に掲載する。 エヴァン・シュピーゲル(ス...

他のニュースも見る