海外サッカークラブのトライアウトを受け続けた男

菊池さん1

  キッカケは高校3年生の時に、シンガポールリーグのトライアウトが日本で開催され、参加したことでした。しかし結果は不合格・・・ただこの時に改めてサッカーをする場所は世界中にあるんだと実感しました。

 

 優秀な選手でもないし、Jリーグからスカウトがくるような選手でもなく、大学に進学後大学サッカーレベルの高さに、とてもレギュラーになれると思わず直ぐにサッカー部を辞め、バイトで資金を貯めては長期休みに海外に行き、トライアウトを受けていました。プロ契約には至らなかったですが実際に日本よりレベルが低い国に行き、どの国も少ない外国人枠を巡り、世界中から様々な国の選手達が集まっており日本より弱い国であればプロサッカー選手になれるという甘いものではないことを痛感しました。

  また、「お前のストロングポイントは何か?」と聞かれ即座に答えられなかった事が強く記憶に残っています。外国人助っ人選手は「足がメチャクチャ速い」「身長2mあってフィジカルも強い」など何か特徴がなければ、ローカル選手と変わらないので採用は中々されません。ストロングポイントなど自己アピ-ルに関しては外国人の自己主張力が強いので、その強さがないと埋もれてしまうこと、自らアピールしないと誰も評価してくれないことを学びました。

 

■諦めないことが繋がっていく

  どの国に行っても自ら行動をお越こさなければ何も起こらないことは海外に行く度に経験し、行動力が行く度に身についていったと感じています。海外に行って先ず行うことはサッカー協会に行きクラブチームのリストをもらうこと。もらった後はひたすら電話をし、練習参加できるように交渉します。勿論取り次いでくれなかったり、断られることは当たり前ですが諦めないことで繋がっていくこともあります。

例えばオーストラリアに行った時には全チームに連絡し練習参加を申し込みましたが断られました。しかし最後に電話したチームに違う人のふりをして電話をし”ファンなんだけど練習時間と場所を教えてよ”と 聞いて情報を得て、勝手にそのチームのロッカールームに入り着替えていたところに監督が通りかかったので練習参加したいことを伝えたら”OKだよ”と。既に着替えているし今日だけはしょうがないと思ってくれたのだと 思います。

  結局1週間練習参加後、練習試合でもパフォーマンスが悪く契約には至りませんでした。しかし、そのチームに日本人の方がいて他の州のチームを紹介してもらい練習参加でき、プロ契約には至りませんでしたが、セミプロとしてチームの練習・試合に参加することができました。セミプロでは生活ができなかったので、結局休みの間のみプレーしていました。

 休みを利用し海外にトライアウトを受けたり、練習参加したりしていましたが、現実的に考えてしまう自分もいて普通に就職活動も行いました。結局入社式前日まで海外で挑戦していましたがプロ契約はできず、入社式に出席し翌4月からは社会人としての生活がスタートしました。

 

■本当にやりたいことは何か

 社会人になって友人達の”出世したい””独立したい”などそれぞれが目標に向かっている中、自分に対し本当にやりたいことは何かを真剣に考えた結果、やっぱりプロサッカー選手になりたいと思い再び挑戦することを決意しました。会社側の理解もあり、1年間の休職ももらい旅立ちました。もし会社側の理解がなかったとしても、退社して行っていたと思います。そして遂にボリビアでプロサッカ-選手として契約を結ぶことができ 1年間プレーすることができました。夢にまで見たサッカーで飯を食べていた1年間でした。

 

■勇気次第で世界は思っている以上に身近になる

 トライアウト受けに10数ヶ国行ったこと、ボリビアでのプロ生活をしていたことで一番変わったことは、全てに対して積極的になりフットワークも軽くなり、生き方には色々な道があることも実感しました。日本にいると皆同じレールに乗ることを考え、行動し、その道から外されない力が働いたりすると思います。サッカーで飯を食べるという夢を叶えましたが、海外で生活することで得たことは、夢であったプロサッカー選手生活より大きかったかもしれません。例えばボリビアで1年プレーした後、会社に復帰した際に営業部に配置され、ボリビアで更に培われた行動力や自己アピール力を最大限生かすことができたと思います。

 世界に出ると国内の自分の価値・地位等がゼロになり、怖い部分もありますが、だからこそ行動力がないと何も始まらないし、その力が培われると思います。実際に行ったことのない国であろうとガムシャラに行動する ことがチャンスに繋がるということを体験し実感しました。

 

 サッカーだけでなく他の分野でも同じなのではないかと思います。ちょっとした勇気次第で、世界は思っている以上に身近になりますよ。

 未だに会社の休みを利用して海外にトライアウトを受けに行ってますが、プロ契約目的よりも、削がれいくハングリーな気持ちや行動力等を取り戻すためなんです。

<了>


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