【ニュース】東大秋入学開始についての調査結果
東大が秋入学に移行するための検討を開始したことは、先日ニュースでも話題になりましたが、それに関しての世論調査結果が出たようです。
東京大学が秋入学への移行に向けて検討を始めた。欧米の主要国では秋入学が一般的で、グローバルスタンダードになっている。日本の大学が国際化を進めるには世界標準の秋入学に合わせた方がいいという声は、東大以外にも多い。自らの留学体験や日々の学生指導などで、日本固有の4月入学に不自由を感じたことが多いからだろう。
(中略)
一般の人々の考えはどうか。調査では秋入学に「賛成」の人は32.1%で、「反対」の11.6%を大きく上回った。意外に「反対」が少ない気もするが、一方で「分からない、何ともいえない」(31.6%)、「ニュースを知らず関心がない」(24.8%)という“様子見派”が半数以上。東大の検討がもっと具体化したとき、この人たちが賛成に回るのか、反対するのかが議論の行方を左右しそうだ。
興味深いのは、「自分・家族に海外留学の経験者や希望者がいない」人では「賛成」が27.6%、「反対」が10.7%だったのに対し、自分・家族に、海外留学の経験者がいたり海外留学の希望者がいたりする人では「賛成」が45.2%、「反対」が14.1%という結果となったことだ。
(中略)
日本の大学の国際化や競争力が見劣りする理由を尋ねると、「高い生活費や日本社会の排他性」「授業の大半が日本語という言葉の壁」「国際競争力に関心が低い大学教員の意識」が上位3位を占めた。遅ればせながら英語の授業も増え始め、学内で国際化の旗を振る教員も存在感を増しつつある。大学に一層の努力を求めるのは当然だが、高い生活費や社会の排他性は大学だけで対処できる問題ではない。大学国際化の道は険しい。
(日本経済新聞)
教育界でのグローバル化を進めるため、日本の最高学府である東京大学が先陣を切って秋入学を検討すると言っても、日本の今までの社会慣習からそこには大きな壁が存在するようです。春入学・春卒業は日本社会に深く根付いており、採用活動、国家試験などもすべて春入学・春卒業を念頭に置いてスケジュールが組まれているため、これを変えるのに困難を極めるのは必至だと言えるでしょう。
しかし、留学を身近に感じている人はそうでない人に比べ、秋入学に対して抵抗感が少ないという調査結果から見ても、実際に留学などを通して海外の教育現場を見てきた人たちは、それと対照的な日本のレガシーな教育に対して危機感ないし違和感を持っているのかもしれません。
とはいってもこれは教育界だけで完結する問題ではありません。経済同友会代表幹事の長谷川氏が「産業界として(秋入学を)サポートする」と語ったように、政治界、経済界を絡めた、社会全体としての動きが必要なように感じます。
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