【夫婦コラム:妻編】サッカー選手の夫に連れられて…

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■2年間に4回も引っ越し…重要なのは住まいです

次の子は何処で産むのだろう…。一人目を授かった時も次のチームを探している時でした。南アフリカを出ようと決めた時、二人目を授かりました。この子たちは私達が次のステップアップへ進む為のパワーの源となっています。

 

周りには「スポーツ選手の奥さんは、食生活、健康管理が大変でしょう?」とよく言われます。私も初めはそう思っていました。でも、いいパフォーマンスを見せるためには、自分の身体を知り、その場にあった食生活を考える必要が彼自身にあるのです。

Murakami

もちろん、彼の体調を見て提案をする事はありますが、ほとんど彼の指示の下で私は動いています。彼はプロですから、それらを考える事もプロとしての必要不可欠なのです。私は彼が心地よく、リラックス出来る空間を作る事がいいパフォーマンスに繋がると思っています。

Murakami 実際、新しい地へ行く時に一番重要視するのは住まいです。彼の練習時間を考えると、自宅で過ごす事がほとんどなので、少しバジェットをオーバーしてもリラックス出来る空間を探します。

南アでは、早く落ち着きたいのに、理想の住まいを探すのに1ヶ月を要しました。ヨハネスブルグでは初めの住まいから、チームの都合で半年で引っ越し、仮住まいに1ヶ月、その後新しい住まいへ移動し半年、シーズンが始まる直前に監督が代わり、開幕2週間前に構想外勧告を受け、急遽ダーバンのチームへまた引っ越し、と2年間に4回も引っ越しをしました。

ここまで回数を重ねると、移動にもだいぶ慣れます。その度にパッキングをするので大変な事もありますが、何が必要で、何が不必要なのかを見分ける力が自然と養われました。

グローバル力「ふるまい」

 

 

■いい加減なのも文化。楽しむに限ります!

Murakami 彼と付き合って3ヶ月経った頃、彼はブラジルへ旅立ちました。そこから遠距離恋愛が始まったのです。その当時は今みたいにメール簡単に連絡するわけには行きませんでしたから、文通のやり取りでした。数ヵ国へチーム探しに出た後、日本へ戻り、シンガポールのチームへ入団しました。

まさか私が海外で生活する事になるなんて…。 思ってもみないことでした。

英語もしゃべれないので不安はありましたが、彼の勢いに乗っかってしまいました。

初めは寂しさもありましたが、そのうちに現地での楽しさを見いだすようになりました。

いつも楽しさを見つけられるのは、そこで出会う人たちのサポートがあってこそ!

「しばらく生活するその地を楽しむ」、これに限ると思います。

 

 

■離れてこそ見えて来る日本

日本はいい意味でキッチリしている国ですしばらくは日本の感覚が抜けず、海外でのいい加減な対応にいちいち腹を立てていました。それが、これくらいでよしとしようと思えるようになったのは、南アに来てから。

明らかに嘘をついているのに笑顔で嘘を突き通す、こんないい加減な対応も、彼等の「文化」としてとらえることで、許容できるようになりました。そんな対応を受けていると、日本で食事をする時に店員さんのサービスに「こちらこそありがとうございます」と言いたくなってしまう程、日本のサービスは素晴らしいと感じます。全てではないですが、逆に、日本ほどキッチリしている国があるのかが疑問です。
 一方で、海外で暮らし始めてから、子供は日本で育てるのが一番とは限らないと考えるようになりました。今の日本での、メディアの過剰報道を見ていると、本当にこの国で子育てをしていいのかと不安になります。

もっと住みやすい国づくりのために、多くの人は自然と報道に耳を傾けています。これは身体に良くないと報道されれば次の日には店頭から消え、これがいいと報道されればあっという間に品切れ状態。そんなメディアに過剰に反応する親達は、子供達にとっていい環境を整えるためにできることが他にもっとある様に思います。

私も日本に住んでいたらきっと過剰に反応し、気持ちをコントロールするのが難しかったかもしれません。もっと次世代の住みやすい環境を私達自身が作っていかなくてはいけないのではないでしょうか 。

 グローバル力「ふるまい」

 

 

■突然の南ア行き。危機感も無しに飛び立ちました

次はどこの国に行くんだろう?いつも直前までわかりません。引っ越しは一週間以内、パッキングは3日以内、といつもバタバタしています。

正式契約も無しに南アへ行くと決めた時、南アを知る知人誰もが彼を変人扱いしました。私は妊娠8ヶ月、妊娠中の私を連れて南アという危険な国へ行くなんて!と。そうは言われていたものの、なぜかそれほどの危機感がなかった私達。むしろ、わくわくする気持ちの方が大きかったかもしれません。そう思わせてくれたのは、選手を含め、私達の周りにいた黒人の友達がいい人ばかりだったこと。とても陽気で、優しく、私がつわりで大変な時には食事面でかなり助けてもらいました。

Murakami この時初めてパップという食べ物に出会いました。トウモロコシの粉で作ったパップは、日本で言うとお月見のお団子に似ています現地ではよくスーパーに行き(高級スーパーでは売っていません)パップと牛肉や羊の煮込みとのセットで買っていました。これは私のかなりのお気に入りメニューでした。

南アでは食材に関しては想像以上の品揃えと質で、ほとんど不自由する事はありませんでした。私達の主食であるお米も、お醤油もどこでも手に入ります。とりあえずお醤油さえあれば問題ないと思っていたので、それ以上の発見があるとテンションが上がりました。

シンガポールの時はお醤油の種類が選べるほどでしたが、無いなら無いなりの方法を考え、少し手間がかかっても、色々試作してみる。それもまた、楽しみの一つでもありました。

グローバル力「言語」

 

■南アに根付く日本人ネットワークに救われました

ヨハネスブルグは1000人程、ダーバンでは100人程の日本人が生活しています。行く先々で日本人の方にたくさんの情報をいただき、生活していました。彼らがいなければ、私の子育てはどうなっていた事でしょう…。

Murakami こんな大変な国で生活し子供を産むなんて、なんて逞しいんだとメディアでは取り上げられました私にしたら、駐在の奥様達の方がよっぽど逞しいと思います。彼等が色々な情報をシェアし、試行錯誤しながら日本人でも生活しやすい場所を作っていてくれるからこそ、突然行っても生活が成り立ったのだと思っています。

実際大きなお腹を抱え不安でいた時、駐在の奥様達、数十人の赤ちゃん会の方達が快く迎え入れてくれました。病院のこと、ドクターのこと、ベビー用品から何から何まで、不安な要素はそこに行けばほとんどが解決されました。

彼が南アへ旅立つとき、契約は勿論ですが、私の病院の確保、生活出来る環境があるかをしっかりと確認するようお願いしました。

彼の答えは「大丈夫だよ」と即答でした。この即答の意味とは、ホテルのシャワーにお湯が出た事。海外で生活する上で極端かもしれませんが”彼の様にシャワーにお湯が出た、快適だ!! ”と思えるくらいの単純さが必要なのかもしれません。

でも、これは彼の場合に限ります(笑)

グローバル力「経験」

 

 

■伝えたい気持ちがあれば、海外は楽しめます!

Murakami 私は、彼が海外でプレーすることを選んだことで、自然と海外で生活するようになりました。これはとてもラッキーな事でした。私達もそうでしたが、海外に出るとたくさんの出会いがあり、そこでサポートしてくれる方との出会いが数多くあると思います。

海外に出ようとするとき、ある程度下調べをしますよね。その時点で既に出会いは始まっています。私達は今までに会った方達のサポートがあったからこそ、励まされ、助けられ、楽しく生活できたのだと思います。それらの出会いが、私達の財産になっています。

コミュニケーションは言葉です。何かを伝えようとする時、言葉が通じればスムーズになります。でも、それ以上に、伝えたいという気持ちが大事なのです。

その気持ちがあれば、きっと,海外での生活は楽しくなるはずです!

 <了>

 開国ジャパンプロジェクト

 


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