開国ジャパン

昔から日本人のコミュニケーション力・発言力の低さが問題視されています。以下は「国際経済社会の中でプレゼンスが低下している日本の国際競争力を再び向上させるために何が求められるのか、何をなすべきなのか、2020年に向けた日本のビジョン、ストラテジー、アクションについて検討する。」という目的で活動しているVISION2020研究会が、「グローバルに発信する力を高める」というテーマで議論した内容です。

■　　研究会での発言から：

➢　　（英語教育の破綻） 「日本の英語教育は完全に破たんしているわけじゃないですか。中学、高校、大学と何年も英語を勉強しても、結局、社会に出たときに英語が使い物にならないわけ、誰も。だから、英語のいろいろな学校とか、英語ビジネスがこれだけはやるわけじゃないですか。だけど、英語教育がきっちりしていれば、学校で何年も勉強すれば、もう学校を出たときには十分戦える英語が身に付いてないとおかしいわけです。」

➢　　（国民性の影響） 「自分の実感として、実用も、本当にコミュニケーションとして使う英語のレベルというのは、最近の韓国人とか中国人より劣る感じがします。それから、仮に英語が言葉として上手でも、国民性というか、引っ込み思案というか、ちょっとおとなしめで、ズケズケ踏み込んで、厚かましくしゃべるみたいなレベルの英語という意味では、やはりビハインドかなと。」

➢　　（コミュニケーション能力の欠如） 「国語とか英語とかでなく、およそコミュニケーション能力がない。それは教育なんでしょうね。ディベートとか、海外の英語的な発想の人たちとディベートする教育だとか、トレーニングが必要です。」 「私も英語の能力というより、コミュニケ－ション能力だと思います。10歳の子どもの授業参観で思うのは、「友だちって何ですか」に対して、「大切なときに助けてくれる人です」「はい、良くできました。以上」で、全然ディスカッションじゃないんです。正解を言わせておしまいで、議論を深めていくことをしないんです。それに対して、フランスの小学校では、戦争が社会にどのような影響を与えるかをテーマに、夏休みの絵を描いてきなさいというわけです。そこが違うから、言葉の問題では全然ないと思っています。」

➢　　（コミュニケーション能力の欠如） 「国語とか英語とかでなく、およそコミュニケーション能力がない。それは教育なんでしょうね。ディベートとか、海外の英語的な発想の人たちとディベートする教育だとか、トレーニングが必要です。」 「私も英語の能力というより、コミュニケ－ション能力だと思います。10歳の子どもの授業参観で思うのは、「友だちって何ですか」に対して、「大切なときに助けてくれる人です」「はい、良くできました。以上」で、全然ディスカッションじゃないんです。正解を言わせておしまいで、議論を深めていくことをしないんです。それに対して、フランスの小学校では、戦争が社会にどのような影響を与えるかをテーマに、夏休みの絵を描いてきなさいというわけです。そこが違うから、言葉の問題では全然ないと思っています。」

（ Re: Design Japan）

これまでは日本人が世界に進出するということを目的には教育されてきていなかったのかもしれません。個人の努力、個人が自発的に海外へ行くというのはもちろん重要で、早い方法だと思います。しかし、いずれにせよ皆が勉強する英語・外国語を、実際に使えるように変える教育の長期的な改革が必要になってきているのではないでしょうか。

元記事： 提言４：グローバルに発信する力を高める