【ニュース】東日本大震災、急激な円高を踏まえての今後の日本

東日本大震災、急激な円高を踏まえての今後の日本企業のグローバル展開、またこれからの時代を作る若者に大きな示唆を与えてくれる記事です。

急激な円高が進んでいます。私はこの円高が、本来ならずっと前に市場から退出すべきであったゾンビ企業に、致命的打撃を与えるキッカケになるのではないかと思っています。一方で、この円高を味方につけ果敢にチャレンジしていく企業は、すばらしい成長のキップを手に入れることになるでしょう。その意味では、まさに日本の産業は本格的な淘汰の時代に入ったということになります。

今年の震災は、いろいろな意味で、企業にも民間企業にも多くのレッスンを与えてくれました。その最大のものは、個人も企業も「自分の身は自分で守らなければならない」ということです。同時に、公的部門の無力さもみんなが痛感しました。これは政党とか、リーダーの問題ではなく、公的部門そのものの弱体化の結果なのです。

なぜ、弱体化したかと言えば、これまで民間部門があまりに公的部門に頼り過ぎていたからです。さらに、広い意味で公的部門とその周辺を形成している政・官・財・学などのピラミッドも、全体としてあまり役には立たないことが明確になりました。母艦が危ないのだから、そこにつながっている船も大揺れになるのは当然です。

歴史上、何度も、何度も大津波に襲われた三陸海岸には、「津波てんでんこ」という言葉があります。その意味するところは、「津波が来たら親兄弟のことさえ忘れて、自分一人で高台へ逃げろ。他人を助けられなくても決してそれを気にすることはない」ということだそうです。全員が自分の身を守るための行動をとることこそ、全体としての生存確率を一番高めることなのだということを、経験的に知っていたのでしょう。

(中略)

日本の中だけに閉じこもっていると、あまり明るい話は聞こえてきません。成熟した経済、高齢化とともに減少する人口、改善の兆しの見えない政府の借金、そして不安をかき立てる原発の問題とエネルギー政策、そのうえ、政治の混迷と行政の硬直化など明るい材料はなかなか見つかりません。ただ、ひとつ言えるのは、少なくとも現状は国際的に見てかなり良い社会であるということです。

(中略)

世界経済は人口も増加を続けており、発展途上国を中心に生活水準も向上しています。特にアジアにおける成長は顕著なものがあります。この成長地域にあり、しかも、世界第2位と3位のGDPの国が隣あって存在しているのです。日本はきわめて地の利の良いところにあるのです。

「アジアの成長を取り込む」とよく言いますが、私はあまり好きな言葉ではありません。正しくは「アジアの成長に貢献する」のです。アジアが成長すれば日本企業も成長するわけで、それをできる実力のある企業が、日本にはたくさんあると思います。

(中略)

いま、本当に大切なのは、若者に自分たちがグローバルな就職競争のなかにあるのだということを気づかせることではないかと思います。学生時代から海外での就業を頭においた勉強の仕方が大切なのです。とにかくグローバルな競争社会の中に彼らもいる、優秀な海外の人材と仕事を競い合っているのだということを気づかせることが、喫緊の課題です。

学生時代に絶対に必要なことは、(1)自分がどの分野でプロになりたいかを絞り込み、基礎知識を学んでおく、(2)日本語+英語+もう1カ国語、(3)日本の歴史と文化の理解ではないかと思います。

(東洋経済)

「個人」のグローバル化についてはよく叫ばれていることですが、企業のグローバル化も忘れてはいけない重要事項です。今まで公的機関に依存し、中には癒着さえ生まれていた日本企業は、今のままでは今後のグローバル経済の中で立ち後れる可能性があります。

学生時代においても、今までの日本の典型的な「学生」の既存フレームにはまり、思考停止してしまうのではなく、「今後の世界の中で通用するには、今何をすべきなのか」を十分に考え、来る新時代において必要な能力を習得すべきでしょう。さもなければ、記事の中にある”ゾンビ企業”同様に、日本の人材が世界の中で全く歯が立たなくなる日が来るかもしれません。

元記事:この円高はグローバル催促相場–今こそ必要な「てんでんこ」の姿勢


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