文化を捨てたい?最新技術を歓迎するナミビアとは

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■「アフリカではあせるな」とレストランに貼ってあった

「アフリカンタイム」は、アフリカの協力隊員のブログを見ると、良く出てくるキーワードだ。つまり、彼らは約束をしても、“相当”遅れてくるという。行く前からこの情報は得ていたので、心構えはしていたつもりだ。だが実際に、定例の職員会議がいつも1時間遅れてイライラしたり、友人と買い物の約束をして半日待ったあげく中止になって大きく肩を落としたりした。

噂通りなのだが、実際にそれを実感し、「一つの文化」として認識するのにだいぶ時間がかかった。アフリカンタイムは、今も残る数少ない文化の一つだと認識することにした。

ただ、全員がアフリカンタイムで生きているかというとそうでもなく、3人くらい、日本の電車並みにきっちりしている人に会った。教育をされた人が違うのかな?と分析もしてみたのだが、それだけでもないようだ。 この人達の存在は1年以上住んで気づいたのだが。

グローバル力「ふるまい」

 

 

■ナミビアはキリスト教徒が多い

Kato 日本は無宗教という表現がしばしばされる。それでも仏教・神道の影響を受けているとかの議論はあるけれど、とりあえずナミビアは大多数がキリスト教信者だ。

職員会議の前は、神に祈りを捧げてから開始し、土日は正装して、時間通りに教会に行く。ある時、進化論について、同僚の先生に質問した。「教師として、進化論を教えるか、キリスト神話に沿って教えるか」少し考えた後、その同僚の先生はキリスト神話を教えて進化論は教えないと言い切った。

キリスト教信者になるよう、ナミビアンからいつも説得を受けた。私自身20年以上無宗教なので、そんな簡単に変わらないよといつも答えた。それでも諦めずに説得される。時に1時間以上、変人のように言われながら説得され続けた。

私の日本人の上司は、無宗教だけど会話をシンプルにするために、キリスト教信者だと偽るのだという。結婚式にウエディングドレスを着ることを例にあげて。人々の根底に深く結びつく宗教。宗教が、世界の大きな問題の原因になりうることを、ナミビアで実感した。

 

 ■アフリカは画一ではない

Kato アフリカ大陸は広い。だから国によって全然違う。宗教も文化も違うし、食べ物も違う。発展のレベルも違うし、人々の気質も違うのだ。

マラウイの首都リロングウェに行ったときのこと、発展はしていないがゴミゴミとした活気を感じた。それはナミビアの首都ウイントフックにはないものだ。英語は通じず、道路はガタガタ。「どの国も、首都は発展している」という考えは、ナミビアという国だけを通して得た、早とちりだったのだ。そういえば、アジアという括りでくくっても、日本と他の国は全然ちがう。アフリカもそれと同じはずなのに、断片的で偏ったイメージで我々もアフリカを解釈しがちだ。

 

■見えてくる点は深くなっていく

以上述べたことは、本当に初期に感じた表面的な感想だ。1年くらい住んだあたりで、このくらいのことでは驚かなくなり、もっと人々の意識の深いところや、自分の仕事の分野の問題点などを深く考えるようになっていった。

ただ、この表面的な感覚でさえ、日本人には不足しているように感じる。自分にとってアフリカというのは、「見たことないモノ」だった。だが、2年間住み、働いたことで、今はもっと身近な存在で、自分の国や自分自身を測る縮尺の一つになった。

 

■活動の一番始めは、「知る」ことだ

 協力隊派遣を控えた日本での準備期間、あれをしようこれをしようとたくさん考えた。だが、上述したとおり、私の思っていたアフリカとは全然違う状況だった。何か新しいことをするとき、違う世界に飛び込むとき、まず、その状況、現場でのニーズを把握して活動を練ることが大事だと考える。その際、事前に得られている情報が自分の固定概念になっていないかを意識しながら現場把握をするべきだ。

また活動からの新たな発見も多い。活動と現場把握を並行して行うことこそが大事だ。今は、自分に与えられた小さい問題に対してでも、この現場把握からの活動展開のプロセスを大事にしている。私のアフリカ2年間の中で得られたことの一つだ。

<了>開国ジャパンプロジェクト

 

 

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