世界をアニメで繋ぐ

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■アニメと・・・合体したい (活動内容)

今でも鮮明に覚えていることがある。今年(2011年)5月にロンドンで開催されたComic Conというアニメイベントでの一幕だ。「日常」(原作:あらゐけいいち 制作:京都アニメーション)というアニメがプロモーションとして会場の一画で放映されており、僕を含め6~7人がその画面を見つめていた。画面の中では登場人物である「博士」と博士の制作した女子高生ロボット「東雲(しののめ)なの」がてんやわんやのまさに日常生活を繰り広げている。

正直シュールなギャグ要素の多いアニメだったので、イベント参加者の反応はどうかと訝しんでいたが杞憂だったようだ。皆笑っていたのである。

sakurai何千、何万の人たちが見ているわけでもない。その反応など微々たるものだった。だが確かに、そこの空間で僕たちは「日常」で繋がっていた。博士がなのを困らせるたびに湧きあがる笑い声、アニメの持つ力を痛感させられた。

また翌月には、フランスはパリで毎年開催されているJapan Expoの手伝いにも行かせていただいた。会場に着くやいなや、目に飛び込んできたのは今や国民的マンガOne Pieceや聖闘士星矢の巨大なポスターだ。

ド派手な衣装で会場に乗り込んでくるコスプレイヤーたち、その趣たるや完全にアニメの登場人物そのものである。さすがに、その時期に日本で放映されていたアニメのコスプレイヤーは少なかったようだが日本のアニメがここまで愛されていたとは、実際目の当たりにして初めてわかった。

以上のような体験を通して私のアニメ愛はより強くなっていった。折しも修士論文のテーマで迷っていたこともあり、自分が興味のあることしか書けないし書かない、と一念発起し今に至る。

 

グローバル力「経験」

 

 

「ドラゴンボールのUKにおける反応」というテーマで突撃インタビューを重ねる毎日だ。文献もあまりなく、悶々とすることもあるがドラゴンボールを通して日本のことをどう思ってくれているのか聞くのはとても楽しく興味深い。

 

■  オッス!オラ悟空!いっちょやってみっか!! (留学理由、価値観の変遷)

とりあえず行ってみよう、やってみよう。というわけでこんな遠くロンドンまで来てしまった。漠然とした思いがあっただけで具体化は後からやればいいと思って大学院留学を決意した。

そもそも中学・高校の時に1度ずつ留学をしていたのだが、一ヶ月という非常に短い期間のものであり、面白くなってきた時には帰国、その都度涙していた。だから大学で留学する時は少なくとも1年とは決めていたのだ。大学に入学してからはあっという間に月日がたち、留学が決定したのは5年の時だった。

英語に対する漠然とした憧れから私の留学への想いは出発した。加えて、人種も国籍も越えて交流することが何より好きだった。

おまけに人と違うことをしていないとモチベーションが上がらない私にとって、大学を卒業してすぐ就職活動などもってのほかだ。所属していたゼミ内で皆が着々と就職活動に対して士気を上げて行く中、私だけは我関せずで別方向に情熱を傾けていた。

周りに人がいると、その人に昔から頼ってしまっていた。グループワークで仕事を振られても、誰かがいるから何とかなる。そんな自分を律するためというのも留学の一目的でもあった。要は一人でやりたかったのである。

だが、当然一人で何もかもできるわけがない。ましてここはロンドン、勝手がまったくわからない異国の地である。どんな所でも生き抜けるようにと寮では日本からの習慣で毎日筋トレをしていた。

日本のことはインターネットでチェックしていたし、寂しくなることはなかった。だがそれもこれも自分を支えてくれる人たちがいたからだ。メールでいつも声をかけてくれる家族、叱咤激励してくれる大学の先輩方やダンスの先生、そんな人たちへの「思い」のおかげで私は今を生きていられる。生かされている。一人でやっているのではなく、一人でやらせてもらっていたのだ。本当に基礎的なことだが今になってようやくわかった。

 

グローバル力「ふるまい」

 

 

■  海の向こうで生存戦略! ~海外で生き抜くには~ (海外で活躍する)

好奇心とほんの一握りの勇気、これさえあればいい。そこにはなにがあるのか、どんなものが待っているのか。気になったらまず行ってみる・やってみる。思いっきりで。私の好きな小説に金城一紀さんの「フライ、ダディ、フライ」があるが、そのなかにこんな台詞がある「恐怖の向こう側にあるものを見たくねえのかよ」。

面倒臭かったり、はたまた恐れていたりでなかなか前に踏み出せないこともあるだろう。そんなとき、私はこのメッセージを胸に一歩踏み出してきた。必ずしも向こう側に待ち受けるものが善なるものではない。大恥かいたことだって一度や二度ではない。

だが、それだって理想の自分に近づく伏線と考えてしまえばいいのではないだろうか? この留学こそが私にとっての「やってみる」だった。研究目的などは後付けでとにかく自分一人で人間関係から何から構築したかった。

思い切って留学をし、ロンドンの地で様々な人に巡り合った。この1年は本当に縁に恵まれた1年だったと感じる。その縁がきっかけでJapan Expoに手伝いに行かせていただいたり、母校の学報の記事を書く機会も与えていただいた。

飛び込んでみよう、話はそれからだ。近所の酒場からでいい、できるだけ一人で入ってみてほしい。扉の向こうにはきっと見たことのない世界があなたを待っているはずだから。

そして孤独を楽しもう。海外に留学しても大学院となると課題も多く一人での作業が多くなってくる。おまけに異国の地に一人ということが寂しさを誘発することもあるだろう。私は人と違う道を歩んでいないとやる気が起こらない性分であり、就職活動をせず独自の道を進んでいることがすごく支えになっている。

我が道を進んできたことに俄然燃えるのだ。この孤独を飼いならし、モチベーションの一つとして昇華させてしまえばいいのだ。孤独こそ力である。その孤独がいつか孤高になることを夢見て、今日も私はロンドンで生きる。

ところで、ここロンドンでいかに自分が日本を知らないかということを痛感させられた。授業でのディスカッションや課題においても自分の国のことを発表することで皆の注目を引くことができる。そしてそれが差別化に繋がり成績アップにも貢献する。どれだけ自国について理解していて、それを授業内容と含められるかで勉学面の充実度は断然異なるものになるだろう。

私は小説の類は高校時代からずっと読んできたが、恥ずかしながら新聞に関してはほぼ読んでおらず「日本のいま」を知らなかった。そのため授業に対しての取り組みは足りなかったと感じている。

3.11の大震災を迎え、日本が大きなターニングポイントに達している今、思考停止している場合ではない。一度日本に帰国した時、心機一転し改めて勉強することにした。

大学受験までは「合格するため」の勉強だけをしていた。だが今必要なのは考える力をつけるための勉強なのだ。もう一度勉強し直し、日本人としてもう一度ロンドンの大学院で学ぼうと決意している。

 

 

最後に身体こそ資本である。というわけで健康管理も上述した事柄と同等に大切だ。何もかもが日本基準ではいかない。食生活しかり気温しかり全てが一変する。そのなかで自分がベストを常に尽くせるように身体作りなり食生活を普段から心がけることが大事だと思う。

私はロンドンでも変わらず朝はバナナと水、夜はエネルギーに変わるのが早いスパゲティを基本的なルーティンとして続けた。また筋力トレーニングと柔軟体操も加えることでストレス解消と疲労回復を図っている。そのため風邪は半日ひいたきりで、そのほかは目立って怪我にも病気にもかからず今に至る。健康を保つのも海外で生き抜くために必須なことだ。

何度も言うが、まず行こう。まずやろう。話はそれからだ。

 

<了>

開国ジャパンプロジェクト

 

 

 


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