正解のない時代こそ、見る前に跳べ!

HCMC

僕は今、ベトナム南部の大都市、ホーチミンに居ます。

普段、クラクションとバイクのエンジン音が絶え間なく響くホーチミンの街は、テト(旧正月)を目前にして、目に見えて交通量が減り、心なしか空気もきれいに感じます。皆、テト前後は、田舎に帰って家族とゆっくり過ごすのです。

そんな正月ムードのホーチミンに移り住んだのは約一か月前のこと。2010年に仲間と起業した会社の東南アジア地域へのビジネス展開を加速するためです。

 

 

社名に込めた想い

「ハバタク株式会社」それが、仲間と僕の会社の名前です。社名のハバタクには、こんな二つの意味を込めました。

  • 世界に「羽ばたく」
  • Have a takt =自らの人生の指揮棒(タクト)をとる (早口で言うと・・)

世界にハバタいて、自分で人生の指揮をとることが出来る、そんな人たちがもっともっと増えたら、正解のない時代なんて怖くない。むしろ、わくわく楽しい人生を送ることが出来るはず。そのための手伝いをやっていこう、そんな思いを胸に日々駆けまわっています。

ベトナムでどんなことをしているか、それはこのコラムを通じて、おいおいお伝えできればと考えています。初回となる今回は、自分自身の原体験の紹介と共に、世界にハバタクすすめを書いてみたいと思います。

 

 

正解のない時代がやってきた

今の世の中は、「正解のない時代」に突入していると思います。

一生懸命勉強して、いい大学に入って、いい会社に入れば一生安泰・・なんていう時代は今は昔。世界は複雑化して、誰も未来を予想することが出来なくなっている。グローバル化によって、今までは同じ土俵に上がることのなかった世界中の人たちと競争・共創していかなければいけない。鎖国時代ならいざ知らず、個人が望む望まざるに関わらず、この流れを止めることはできません。

そんな時代を生きていく我々は、「世界」というスケールで物事を捉え・考え、行動していかなければいけない。そのためにどうすればいいか、なんて誰も教えてくれない。自分で自分のやるべきことを選び取っていかなければいけない。そういう力をつけていかないといけない。仲間と会社を設立した問題意識はここにあります。

こうして世界というスケールで物事を捉えるための手っ取り早い方法が、日本を飛び出してみるという方法です。

皆さん、海外に行ってみましょう。僕自身、初めて訪れた海外での出来事が、世界を、そして自分自身を考えるきっかけになりました。

 

 

世界がぐっと近づいた原体験

初めて海外を訪れたのは大学院の1年生の頃。(当時の僕は、木星の衛星エウロパの研究者でした。その話はいずれまた。)カフカやドボルザークを生んだチェコ共和国へ、2か月間のインターンシップに行ったんです。

初めての海外、英語もほとんどしゃべれない、更に恥ずかしいことに、一人で飛行機に乗ったこともなかった。両手いっぱいの不安を抱えて、オーストリアの空港に降り立ったことを鮮明に覚えています。空港からは陸路で研修先となるチェコへ。道中、呪文のように自己紹介の英語を唱えたものです。

がちがちに緊張して研修先に到着した僕ですが、初日の出来事が、インターン生活を、そして海外への姿勢を大きく変えてくれました。

研修先に着いた僕を迎えてくれたのはチェコ人の部長さん。旅の労をねぎらうと共に、早速、会社説明や研修計画について説明してくれました。まともに外国の人と話したことなんてなかった僕は、受け答えもしどろもどろで、道中唱えた呪文もすっかり抜けてしましました。あぁ、この先ほんとにやっていけるのか・・不安はピークを迎えます。

そうこうしているうちに、社内を見学させてもらうことに・・そこで、運命の出来事がありました。

僕が研修に訪れたのは日本の電子部品メーカーのチェコ工場。日本の技術者の方も現地へ出向に来ていました。ちょうどその駐在員の方のところへさしかかった時に彼が放った一言を僕は忘れることが出来ません。

「ディスはインポータントだからトゥモローまでにやっとけ。」

一瞬耳を疑いました。

え、そんなんでいいの?意味分からないでしょ、それじゃ。。

驚いたことに、指示(?)を受けたチェコ人たちは、頷いて仕事に戻っていきます。

なんと。そんなんでいいんや!

上手く英語を話さなければいけない、でも帰国子女でも何でもない自分の英語力じゃぁとても通じるわけないし、どうしよう・・と、完全に委縮していた僕は、これをきっかけに妙な自信を持ってしまいました。

上手く話そうと考えすぎる前に、口を開いて話してみる。大事なのは話したいと思う気持ち、相手のことを知りたいと思う姿勢だということが、頭ではなく肚で分かった瞬間でした。

気づけば、がちがちの緊張はどこかへ飛んでいき、知っている単語を繋いで、色んな人と会話していました。ほんと、なんとかなるもんです。

そこからは本当に楽しかった。チェコの工場には色んな国の人々が働いていました。チェコ人はもちろん、ポーランド、スロバキア、南アフリカ、フランス、イギリス・・多くの国の人たちとコミュニケーションできることが楽しくて仕方なかった。会社だけでは飽き足らず、毎週末、近隣の国々に一人で出かけては、各地での出会いを楽しんだものです。

海外に出る、ということは、特別なことじゃない。えいやっと飛び込めば、今まで見たことのない世界が広がっている。先の出来事が原体験となって、自分の中で「海外」がぐっと身近になりました。

 

 

出会いが作る、自分自身の物差し

海外に出ることはステキな出会いを体験できるだけでなく、これからの時代を生きるために必要な力を身に付けるための、いいきっかけになります。

海外に出るまでは、外国はテレビの中や、誰かから聞いた話でしかありませんでした。でも、色んな国や町を訪れるたびに、その土地の人々と出会うたびに、外国は徐々に色んなストーリーに彩られ、質感を持ったリアルなものとして感じられるようになっていきました。ペルーのインディオの女の子の笑顔や、ガンジス川での沐浴に手を貸してくれたインドのおじさん。一つ一つの出会いが、世界に色を付けてくれました。

そうして自分自身の体験として、色んな価値観に出会い、本質的なモノの価値について考えるようになりました。一見不自由な暮らしに見えるのに、この人たちは何故こんなに素敵に笑うんだろうか。同じ「水」なのに、何故こうも価格が異なるんだろうか。自分よりも遥かに語学も堪能で、勤勉なこの人たちの給与は何故こんなに安いんだろうか。この世界で自分が出来ることって何だろうか。

この正解のない時代では、誰も正しいことなんて分かりません。自分自身で判断していくしかないんです。そのための判断基準を形成するためにも、既存の価値観を揺さぶる原体験を得ることが重要だと思います。

自分が今まで見てきた世界とは違う世界に飛び込み、そこで新しい価値観に触れ、揺さぶられ、時にはショックを受け、自問自答する過程の中で、自分自身の力で物事を見る・判断する物差しを形成していくことに繋がっていきます。

この自分自身で獲得した物差しが、これから必ず必要になると僕は思います。

だからこそ、まずは海外に行ってみてほしい!世界に飛び込んでみてほしい!と強く強く思います。

 

 

世界にハバタク1,2,3!

海外に行く、というのはあまり難しいことではないです。というか、難しく考える必要はありません。英語がペラペラしゃべれなくたって、なんとかなるもんです。難しく考える暇があったら、まずは飛び込んで見ること、それが大事です。そうすれば、世界は広がり、自分自身の物差しを手に入れるきかっけになると僕は信じています。

世界に飛び込んでみるために必要なものを敢えて言うなら、次の3つだと思います。

その国で「食える、寝られる、楽しめる」これだけ。

これさえできれば、大丈夫。あとは行くだけです。自分の感性を全開にして飛び込んでみてください。

もちろん、最低限の語学力や、訪れる国の歴史や文化を知ることはとても大切です。でもそれ以前に、上記のような姿勢があるかどうかの方がよっぽど重要です。

 

案ずるより産むがやすし、「見る前に跳べ!」です。

ワクワクする世界がきっと待っています。


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