酒・サケ・Sake
初めまして。
さて、突然ですが皆さんは最近「日本酒」を飲まれていますか?
日本ではコアユーザーの高年齢化や、若い年齢層のアルコール離れ。悲惨な人身事故が報道された結果、飲酒運転の取り締まり厳格され消費者は必要以上の自粛などもあって、日本酒の消費量は1973年~1975年のピーク時に比べて2010年には約3分の1にまで減っています。
さらに震災や経済状況による外食の自粛も影響を与えているとみられます。
しかし開国ジャパンに興味を持たれている方の中には、海外において日本酒を見かける機会が増えていることに気付かれている方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
寿司を筆頭とする和食の定着から、日本の酒、特に大吟醸や純米酒といった高級なお酒(特定名称酒といいます)については、毎年輸出が増加しており、特にここ数年でも前年比2桁の伸びを示している国が沢山出てきています。
私自身も10年以上前になりますがミラノ駐在時に、狂牛病や鶏インフルエンザなど様々な食への不安要素が重なる中ヘルシーな日本食への関心が急速に高まり、定着をしていく様を目の当たりにしました。
バブル後に日本人駐在員用の高級和食店がどんどん撤退し、長らくその地で営業をされてきた日本人経営の店か、中国・韓国人経営のお店が日本食もどきを出していただけになりつつあったのが、2000年ごろを境にハイエンドなコンテンポラリー・キュイジーヌの中へ和のテイストがどんどん取り入れられ NobuやMegu、Tetsuya’sといった超人気店が現れはじめていました。
そうしたレストランは今でもそうですが、顧客の日本人比率が5%以下というところが殆どです。
シェフたちが競ったように醤油、味噌、わさび、柚子、昆布、かつおだしといったものを多用されるようになった結果、そうした食材・調味料にもっともあうアルコールとして日本酒の評判も徐々に上がっていくことに繋がってきたのです。
2000年より前はタコや海苔、刺身を食べるのはアジア系かラテン系の一部だけで、アングロサクソン系では皆無と言っても良かったと思いますが、今や抵抗なく受け入れられています。
また、生牡蠣を筆頭とする貝類やキャヴィアや雲丹のような魚卵系で生食をするものには白ワインではどうしても相性が悪いものが多いのですが、日本酒だとてもスムーズにマッチするものが簡単に見つかります。
世界を旅されてワインやその土地ののアルコールを楽しんだり学んだりする方も多くいらっしゃると思いますが、そうした先々で「で、君の国にSAKEってあるでしょう?どういうものなの?」と聞かれて、皆さんは答えられますか?
僕自身は全くダメでした。
一般的に「熱くして飲むもの」「アルコール度数が非常に高い」というステレオタイプな誤解が多いのですが、世界中どこに行ってもワインの造り手やソムリエ、料理人達だけでなく、グルメ・グルマン問わず美食家たちSakeに対して大変に興味を持っているのです。
日本酒は2000年以上前から造られていた記録があり、現在も製造をしている最も古い蔵は1141年、平安時代後期の創業です。
皆さんの町にも200年、300年という歴史を持つ酒蔵を思い浮かべることが出来ると思います。世界にここまで長い伝統を持った製品はほかに例を見ないといっても過言ではないでしょう。
こうした伝統というものも我々日本人が、もっと誇るべきものの1つだと思います。
これから少しずつですが、世界で日本酒がどのように評価され、造り手たちがどのような努力をしているのかをご紹介できたらと思っています。
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