TOEIC260点からのMBA・MLB挑戦

初めまして、長井祐介と申します。今回開国ジャパンにて執筆させていただく機会を得て、私なりに考えてきたこと、経験したことを発信してみようと考えています。おそらく英語に苦手意識を持っている、グローバル化反対?な日本人を勇気づけるのではないかと思います。
私は現在、海外で活躍したいアスリート・個人、また、スポーツを通じたグローバル化対応・人材教育をしたい法人・組織向けのサポート、コンサルティングを行っているアスリートブランドジャパンで働いています。
海外と言ってもアメリカが圧倒的に大きなウェイトを占め、日米間の橋渡しという部分の仕事が多いのですが、数年前は世界中どこでも生きていけるというスタンスとは程遠い、まさにザ・ドメスティック、純国産の人間でした。
それもそのはず、日本の大学を卒業するまで海外に行ったことなどありませんでした。大学も推薦入学だったため、受験英語もやらず、大学に入っても野球部での活動、教員免許取得のための単位取得、そして時たま友人と繰り出す繁華街での息抜き少々、にほとんどの時間を費やしていました。大学で英語くらいは勉強した方が良いという親の願いも空しく『日本人だから英語はしゃべる必要ない!』と一刀両断する有り様でした。
そして大学卒業後に就職したのが大和総研という大和証券グループのシンクタンク。採用はシステム・コンサルタント、つまりITやらプログラムなどが周りに溢れている環境です。
もちろん英語など必要ありません。しかし研修中のある日、新入社員全員が受けさせられたTOEICテストで、まさかの260点を叩き出し、新人の中で最下位の座を獲得。不名誉な尊敬を勝ち取ってしまいます。テストの後調べたのですが、この点数はTOEIC受験者層では下位1.3%に位置する、まさに「英語に触れてはいけない」といわれているレベルだそうです。
会社にはニューヨークや香港、ロンドンなどの海外の研究所などありましたが、そんなこともあり私自身には縁がないと思っていました。大抵の場合、大手企業の海外部署などは『出来の良い』エリートが行くものですし、TOEIC260点など取っている奴は論外の中の論外です。
どうでしょうか?ここまで読んでいただいて、こと英語力やグローバルに活躍するという視点で見た場合、『あ、こいつはそこらへんにいそうな日本人だな』と思ったのではないでしょうか。『なんで開国ジャパンで執筆なんてしてるんだ』と読者の皆様からお叱りを受けるかもしれません。
しかしそんな特別なバックグラウンドがない人間でもやろうと思えばできます。グローバル人間の定義などは各々に任せるとして、グローバルに活躍できるようになります。
周囲が驚くほどの低いスコアを叩き出したTOEIC、そのTOEICがつまらない冗談にしか見えないくらい難易度が高いTOEFLをクリアし、そのTOEFLが簡単に思えてくるGMATをクリアしました。
アメリカの大学で世界中の国から集まってきたクラスメートと共に切磋琢磨しながらMBAを取得し、在学中はMLBドラフト選手を多数輩出する野球部でチームをサポートするディレクターとしてアメリカ人の上司、コーチ、選手、スタッフに囲まれて働く環境でした。
卒業後はアメリカ人の応募者1000人の中から採用されMLBニューヨーク・ヤンキースの球団編成部で唯一の日本人スタッフとして勤務、現在も国内外とのやり取りやビジネスを行っています。
この連載ではその過程・ストーリーを定期的に発信していけたらと思ってます。
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