タイ式のほほん習慣(3)簡単なパスポート。「笑顔」と「感謝」。
タイ式のほほん習慣(1)、(2)に続き、タイで出会ったステキな生活習慣を、もう1つご紹介します。
異文化圏へ出るときの、私なりのパスポート、まだ他にもあります。
それは「笑顔」と「感謝」。
まずは「笑顔」から。
タイは「ほほ笑みの国」と言われていますが、これ、本当です。
世界には、笑顔を見せる習慣がある国と、無い国があり。
笑顔を見せることで甘く見られがちな国もありますが、どんな場所でも、やっぱり笑顔はパスポートだな、と、つくづく思うのです。
それは、本当に小さな、一瞬の間の出来事。
ふっとした瞬間に、誰かと目が合うことって、どこでもよくあることだと思います。
そのとっさの瞬間に、ニッコリ! ちょっとした小さな笑顔、見せていますか?
タイで暮らすようになる前、日本で誰かと目が合っても、ほほ笑み合う人なんて、ほとんどいませんでした。
しかしバンコクにいると、目が合ったその一瞬の間。
私がニッコリする前に、相手にニッコリの先手を取られることの、多いこと!
名前も素性も国籍もわからない初対面の人と、目が合って、一瞬ニッコリし合う。
このニッコリし合いっこ、したことありますか?
この一瞬で生まれる平和な感じと、周りにも伝染しそうなあたたかい空気感は、何とも言えない気持ち良さですよ。
こんな風にオープンマインドでいると、楽しい仲間もご縁も、人種や年齢・キャラクターを問わず、四方八方からやってくるというものです。
いつもニッコリしている人は、どんな場所でもどんな国でも、キラっと輝く人気者!
ビジネスでも恋愛でも、良い出会いに恵まれたい方は、今この瞬間から、ぜひお試しあれ。
次は「感謝」。
ちょっとしたとき、何かと「すみません」と言う人、特に日本人には多いですよね。
落としたハンカチを拾ってもらって「すみません」、道や席を譲ってもらって「すみません」。
これらは本当は、「ありがとうございます」という場面であるはずです。
「ありがとう」と言う前に、「すみません」と言うことが、習慣になっていませんか?
ちゃんと「ありがとう」を伝えるべき場面で、躊躇せずに言えていますか?
西洋圏では、「日本人はいつも謝っている」と冗談で言われることもありますよね。
タイ人でも、西洋人でも、なにかと「ありがとう」をよく使います。
わたしが海の外に出ていつも感心してしまうのが、西洋人の「ありがとう」頻度の高さ!
レジを打ってもらって、レジの店員さんに「ありがとう」。
食事を運んでもらって、ウェイターさんに「ありがとう」。
「お金を払っているから当然」なんて、そんなことはないと思うのです。
どんなことでも、「してもらったこと」には「ありがとう」を言う価値があります。
タイ式のほほん習慣(1)で書いた、「(自分の意思で)待っている」と感じるか、「待たされている」と感じるか、に通じるものがあります。
どんなに長時間待ったとしても、イミグレーションの人がパスポートをチェックしてくれたことで入国できたのだから、そこには彼/彼女の手伝いがあったわけで、「ありがとう」という価値がある場面だとも、言えると思うのです。
あと、ついでにもう1つ。
あいさつ言葉の習慣で「変な使い方だな?」と違和感を感じてしまうのが、「お疲れ様」。
これ、疲れてないときにも、よく使いますよね?
飲み会のあとで「お疲れさまでした」。旅行のあとで「お疲れさまでした」。
「楽しかったですね!」では、ないんですよね。
タイ語には、「お疲れ様」という表現がありません。
英語にも「お疲れ様」という表現が無いのは有名なお話ですが、しいて言えば「Good Job!」だと言いますよね。
しかもこれは「Good」という、良い表現を用いた言葉です。
だけどもし、この言葉「Good job!」を、みんなで食事をした後や、旅行の後に使ったら・・・笑われてしまいますよね。
日本人ですから、楽しんだ後でも「お疲れ様」と言うのは、ちょっとした謙譲表現であったり、照れもあると思うのです。
でも、それって素直じゃないし、あまり気持ち良くない。
「楽しい時間を過ごせたよ!ありがとう!」
そう言って感謝して、楽しかった時間を締めくくりたいな、と、私なんかは思ってしまいます。
これで全3回の、ミニオピニオンコーナー「タイ式のほほん習慣」シリーズは、おしまいです。
日本での日常や、もちろん海外での生活や旅行先でも、その時間を豊かにできそうな発見はありましたか?
これらのお話が、あなたの心の中の、小さな幸せの種になりますように。
読んでくださったみなさま、どうもありがとうございます!
<了>
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