相原ユタカの“年収3万円海外プロサッカー選手放浪記” Vol.21~悔し涙のセレクション~

Stressed Schoolboy with Head in Hands

リーグが終了してボクは身の振り方を考えてたの。

その身の振り方でボクは頭に引っかかることがあったのね。

ボクはタイリーグ初の日本人選手って話だったんだけど、1シーズンプレーしてるうちにどうやら2番目だったって話になったの。

だからボクは他の国で日本人初の選手になろうと思ったのよ。

当時はまだまだアジアでプレーしてる選手は少なかったけど、アジアサッカーの先駆者の伊藤壇さんって選手がアジアの各国でプレーしてたの。

で、残ってるオイシソウな国って言うとインド。

そして、マインドコントロールによるバングラデシュだったの。

バングラデシュは世界3大貧国って呼ばれてたのね。

タイの経験で思ったんだけど、結局ボクが前に進んだり自分が変わってく実感があったのは、選手になるために行動を起こしてる時間だったの。

だからその貧しい国に行って、また追い込まれちゃったら何か起こるかと思ってバングラデシュに決めたの。

 

でも、一人でタイに来たボクにも仲間が出来たの。

仲間って言うと申し訳ないくらいお世話になった方々ね。

その人たちとの別れも寂しかったし、タイでもう1回違う環境でやってみようかなって気持ちもあったの。

だから、2部から上がってきたチームのテストを受けたのね。

受かったらタイでやろうって思って。

でも、そんな中途半端な気持ちで受かりゃしないよ。

ボクは落ちたの。

 

ボクが初めてタイに来たとき、日本の知り合いが一人だけ紹介してくれた人がいたの。

タイで“安全トラベル”って言う、ものすごく安全でも健全でもなさそうな旅行会社をやってる池本さんって人。

タイで何も分からなかったボクに連絡してきてくれて、お金のないボクにしょっちゅうメシを食わせてくれたの。

その人に話をしたのね。

落ちました、バングラデシュに行こうと思いますって。

そしたらさ、その人が自分の経験を話してくれたのね。

旅行会社をやろうとタイに来たこと。

一人で街中を歩き回って営業かけたこと。

そんな話をした後にボクに言うの。

「1年じゃこの国の事、分からないからもっとしがみつけよ」って。

ボクは0から始めて開拓していくことに楽しさを見出したの。

その経験を積んで、将来自分のサッカースクールを作ろうって思ってたの。

だから新しい国に行こうと思ったの。

だけど、池本さんはタイでボクが活躍して日本に逆輸入を狙ってると思ってたのね。

思い違いだったけど、ボクにタイでもう1回頑張るように進めてくれたの。

なんかさ、胸が熱くなったよね。

トイレに行った時、涙出てきたもんね。

だからボクはもう1チームだけ受けることにしたの。

ボクの趣旨を説明した上で、1チーム受けて駄目ならバングラデシュに行くって伝えたの。

 

そんなに甘くないよね。

また契約が出来なかった。

落ちたその日、その場で池本さんに電話したの。

悔しくて、情けなくって涙出てきて声が出なかった。

応援してもらったのにすいませんって、うまく言えなくって。

後日、また池本さんとご飯に行ったのね。

池本さんに言われたの。

「うちで働かない?」って。

旅行会社なんだけど、午前中は旅行会社で働いて、自分でスクールをやりたいんだったら午後からスクールをやったらって。

「お前を雇うくらいの余裕はあるぞ。」って。

また、トイレに行って一人で涙だよね。

でもさ、そこで甘えちゃいけないと思ったのね。

だって、まだボクの経験が浅すぎると思ったし。

だから申し訳ないけど断らせてもらって、バングラデシュ行きを決めたの。

帰り際に池本さんが「最後給料もない中頑張ったな。」ってお小遣いまでくれたの。

必死に断ったのに強引にボクに渡してくれたの。

家に帰って涙が止まらなかったよね。

コレを書いてる今でも思い出すと涙が出そうになる。

タイで頑張った分の涙が、あの時全部目から出てきたみたいだったよね。

 

一人で来たけどこんなに応援してくれる人が出来た。

やっぱり0から始めてよかった。

そして、その池本さんとの食事の1週間後、ボクは日本に一時帰国したの。

そして、ボクはバングラデシュへと飛び立った。

<次回へ続く>


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