社会人バックパッカーは社会復帰できるのか?

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自由気ままに旅をする旅人。
でも彼らが帰国後に何をしているのか気になったことありませんか?

最近は世界一周や長期旅行に行く人が以前より増えていると思います。恐らくこの記事をご覧になって頂いている方の中にも、友人や知人が長旅をしているという人はいらっしゃるのではないでしょうか。

これは大金とは言えそこまで無茶苦茶な金額がかからず、1人150万円~250万円ほどあれば1年間の世界一周に行けるということが多く知られてきているからだと思います。

またインターネットで世界各地の情報を個人で簡単に集められるようになったこと、終身雇用という形態が崩壊し始め、転職の合間に中・長期で休みをとれるようになっていることもその傾向に拍車をかけているような気がします。

とはいえ会社を辞めたりすることは個人にとって大きなリスク。
「全てのしがらみから解放されて旅に出ることは羨ましいし気持ちの良いことなのだろうけど、帰ってきてからどうするのか見通しも立たないのでそんなことはできない」
そんな気持ちになる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし結論からいうと、きちんと社会復帰できます!
もちろんそれには本人に社会復帰意思があることが大前提ですが(笑)

そこで今回の記事ではその社会復帰のケース、それにまつわる考え方やリスクについて、世界一周や長期旅行から帰ってきた旅人達の取材を交えながら考えてみたいと思います。

■ケースA 「サラリーマン→旅人→サラリーマン」
・メーカー→英語教育関連会社(男性27歳 夫婦世界一周 出発時25歳)

彼の場合は25歳の時に勤めていた会社を辞め、奥さんと世界一周に出たようです。
旅で色々な体験をした結果、英語教育の大切さに気づき、帰ってきてからは英語教育関連の会社に再就職したようです。教師をやっていた奥さんの存在も大きかったよう。

彼ら夫婦はものすごくバイタリティにあふれており、帰ってきてから何度も世界一周報告会を行っています。
その中には子供から大人まで含まれており、その写真を見せてもらうとみんないつも楽しそうな笑顔に溢れていました。きっと人に伝える・教えるということが二人とも好きなのでしょう。

彼の場合、再就職にあたり一番大事だったことは、「自分のやりたいこと・社会の中で変えていきたいこと」が明確になっていたことだと思います。人に教えること、英語教育に変化をもたらすこと、その二つの要素にきちんと即した仕事が見つけられたのでしょう。忙しくて土日に仕事もあるけど、とてもやりがいがあるので後悔は全くないと言っていました。

ちなみに僕自身もサラリーマンを辞めてサラリーマンとして復職しています。勤めていた会社は大好きな会社だったので辞めてしまう事については悩みましたが、「今行かなかったらリタイアするまで行けない」と思ったので、思い切って会社を辞めました。(休職も申し出ましたが、さすがに1年は認められず・・・)帰ってきてからは思うところもあり、スキルアップのために別の会社に転職しています。

このケースは一番想定がしやすいですし、比較的リスクは少ないと思います。特に以前に勤めていた会社に不満がなかったのなら戻っても良いと思いますし、やりたいことが見つかったらそれに即した会社に入るなり、スキルアップのために違う会社で挑戦してみても良いと思います。会社ときちんと話し合って、休職を認めてもらうのも一つの手でしょう。

■ケースB「サラリーマン→旅人→起業」
・メーカー→サッカースクール経営 (男性32歳 夫婦世界一周 出発時31歳)

彼も元々サラリーマンでしたが世界一周が夢だったので、長年勤めた会社を退社し結婚していた奥さんと旅にでました。元々高校生の時にはサッカーで全国大会にも出たことのある選手。旅に出る前から将来的にサッカーを教える仕事をしたいと思っていたようです。

しかしこのケースはそれなりにリスクが高いです。彼もやりたいことのイメージがあったけどどう始めるか悩み、帰ってきてから半年は着手できない状態が続いていました。

しかし夢を語り続けるとどこかでつながるもの。色々な人に相談する中で、全く思いもよらない所からサッカースクール経営をやってみないかという話を受け、今はそれに向かって全力で走っています。

出発前から帰国後の独立準備を進めておく、資金をきちんと残しておくということは重要ですが、彼の場合かなり迷っていたのでそう多くは準備していなかったようです。
それでも「こういうことがしたい」という夢はしっかり固まっていたので、やりたいことを実現できたのだと思っています。

準備はしておくに越したことがないですが、それよりもまず一番大切なのは「自分が何をやりたいか」をきちんと考えておくことだと思います。

もしかしたら世界一周後にやりたいことが変わるが変わるかも知れませんが、元々何をやりたいか考えておかないとそれと比較してどうなのかという発想が生まれてこないので、やはりきちんと考えておくべきだと思います。

■ケースC 「専門職→旅人→専門職」
・薬剤師→薬剤師 (旅出発時の年齢 男性30歳・女性29歳 夫婦世界一周)
・看護師→看護師 (旅出発時の年齢 女性30歳 女性一人旅)
・シェフ→シェフ (旅出発時の年齢 男性32歳)

このケースは特に説明が不要かと思うのですが、資格や特技は強いということです(笑)
資格をもった専門職は帰ってから職に困るということはまずありません。
安心して旅に出てもいいと思います。

ただ旅に出て、別にやりたいことが見つかった場合、柔軟にシフトしていくことも必要だと思います。

今日も世界各地でみんな働いています

■まとめ
他にも親の会社や店を継ぐという人も何人かいました。そのようにきちんと先が見えている人に関しては特に心配する必要はないでしょう。

しかしそれ以外の人に関しては、きちんと旅に出る前から自分のキャリアに関して考えておいた方が良いと思います。

特にサラリーマンの方は復職するにしてもリスクが比較的少ないだけであって、リスクがないということはありません。帰ってきて転職エージェントに一言目に言われるのは「離職期間1年ですか・・・」です。世界一周に行ったというとカッコ良く聞こえますが、言い方を変えてしまえば1年間海外をフラフラして遊んできたとだけとられます。

そしてキャリアとしての評価はかなり下がります。相当良いキャリアを積んできても、キャリアの中断期間があると採用側の会社は及び腰になります。

僕はそんなのは関係ないって思いますが、もし自分が採用担当になったと想像してみてください。わざわざキャリアブレイクがある人間より、直近まで働いてきたリスクが少ない人をとりがちにならないでしょうか。

なんて書きながら、僕はその立場になっても全くそう思わないのですが(笑)

しかし今の日本ではそう思われやすいことは事実。やはり行く前に「何故行くのか」「帰ってきてどうなりたいのか」を一度突き詰めて考えてみることをお勧めします。スキルアップのために旅に出る訳ではないことは重々承知ですが、帰ってきて就職活動をする時に必ず必要になります。また考える事で旅の中で感じるべきこともはっきりしてきます。

きっとそれがきちんと答えられれば、スムーズに進む道が見つかり再就職もうまく行くと思います。

世界の絶景を見てみたい、様々な文化・生活に触れたい、今の生活全てを一度リセットしたい、仕事が嫌だから辞めたい。様々な理由・きっかけがあると思います。それでお金を貯めて旅に出ることをもちろん否定はしません。
しかしその先には必ず「お金を稼がないと生きていけない」という現実がもう一度舞い戻ってきます

面倒かも知れませんが、機会を設けて自分の棚おろしをしてみることをお勧めします。

まだまだ日本企業ではほとんど認められていないキャリアブレイク制度(1ヶ月~1年の休暇制度)。イギリスなどでは20%近くの企業が導入しているという調査報告もあるそうです。

日本ではキャリアブレイクをとるとどうしても変人扱いされがちですが、僕は個人的には絶対一度キャリアブレイクをして、人生の中で大きな世界に触れる機会を持つべきだと思っています。東大は秋入学でそれを設けようとしていますが、社会人にこそその時間は与えられるべきだと思っています。

グローバルに活躍する社会人になるためには、そんな時間も必要なのではないでしょうか。


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