私が米軍家族になるなんて!?

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私が米軍家族になるなんて!?

北海道の大自然の中の田舎に育った私にとってはニュースで流れる米軍基地の話はおとぎ話のような遠い世界なもので、初めて沖縄に旅行した際に生でアメリカの兵隊さんを見て驚いたものでした。

物心がついた時から年の離れた姉にハリウッド映画や洋楽を聴かされて育ったため、私にとってアメリカのイメージは膨らみいつか大きくなったら外国に住むのだと決意したものでした。

そのため大好きだった英語も勉強しましたが中学生だった15歳の夏、親から離れて初めて行ったカナダであまりにも生の英語がわからず英語への情熱が冷めてしまったのです。

 

その後、ぱったりと学校以外の英語から遠ざかっていましたが上京後、仕事やプライベートで何かと外国人と触れ合う機会が増え再びあの時カナダへ情熱を抱え旅立った自分と英語への情熱が戻ってきました。

今度こそ挫折しないぞ!!と改心したものです。

 

そんな矢先、友人の紹介で現在の夫と知り合うことに。。

それがなんと横須賀に赴任してきたばっかりの軍人さんだったのです。彼以外にも軍人の方とは交流もしたことがあり、一緒にアメリカの実家に遊びに行くこともありました。

ただ今回の彼(旦那)は会った瞬間何となく”この人となら幸せになれそう”と直感したのです。

 

その後、あれよあれよと意気投合し順調に関係を続けていきました。

そしてそんなある日、いよいよ結婚を決意することに。

何よりも驚いたのはアメリカにいる旦那の家族ではないでしょうか?

まさか初めての赴任先の日本で日本人のお嫁さんをもらうとは。。

 

旦那のお母様は私から見ても本当に素晴らしい人。メキシコ系ということもあり、日本人よりも家族の単位が大きいのもあるせいか親戚一同で私たちの結婚を祝福して受け入れてくれました。

実は以前わたしはアジア人への偏見を抱いている母を持つアメリカ人の彼と交際していたことがありその時のトラウマがあったのです。その時は人種という大きな壁にぶち当たり、正直今回も彼の実家に挨拶に行くのが少し怖かったのです。

でもその恐怖とは逆にとても良くしてくださりました。そして私は思いました。

”こんな大切な息子をこのお母様や旦那の家族は軍へと送った。そしてもの凄く遠い日本という誰も知り合いもいない未知な世界へたった一人で息子は若くして行った。もし北朝鮮と何かあったら??韓国と何かあったら??真っ先に出動するのは日本にいる息子。きっと心配でたまらないはず。これからは私がこの人を支えていこう”

 

それはアメリカを支えるとかではなくあくまで家族として旦那という個人を支えていこうという決意です。

私は日本人、でも旦那はアメリカの市民権を持ちアメリカ政府に仕えてる身分。時として色んな社会的問題が起きる度に複雑な気持ちになります。

板挟みなような気持ちになることもしばしば。。

ですが私はアメリカ軍の彼を愛しているわけではなく、彼自身を愛しているのです。ですから何が起きようと彼自身のために家族として一緒に頑張っていこうと決めたのでした。

 

それにしても私が米軍家族の一員になるなんて誰が想像したでしょうか?

生まれが基地のある地域であれば家族や友人、私自身も想定していたかもしれません。

でも米軍のべの字も普段聞かないような北海道の田舎町。周りの家族や友人も驚きました。

私自身、トムクルーズ主演のトップガンという映画が大好きだったためイメージはわきましたが実際にその世界に入ると日々驚くことが沢山。

そして大変な毎日。

一番大変なのは規則にしばられている旦那本人だと思います。

 

結婚の承諾を得るにもちゃんと上司の許可が降りないと駄目なんです。

そのため旦那は上司から婚姻への承諾オッケーのサインを貰うために仕事終了後に上司を待ち伏せしてお願いしてサインを貰ったり。

奥様になるひとも色々と書類を制作しなくてはいけなくて、私も軍に提出する健康診断を受けとりにいったり、戸籍謄本の英訳に奮闘したり。

基地で行われるマリッジセミナーというものにも参加してセミナー修了証を受け取りそれを提出したりなど、婚姻しようとするだけで軍人の場合はこんなに手続きを踏まなくてはいけないのです。

軍人と結婚する際は、結婚を決めてから明日、来週にでも即婚姻成立!!ってなノリはできないのですね。

なので婚姻した時は嬉しさと供に”やっとここまできたか”という安心感に胸をなでおろしたことを覚えています。

 

その後はまたいろいろと手続きを踏み、旦那も独身のステータスから既婚のステータスに変わり給料の手当や支給額も変わってくるのです。

私も基地内へ入る際に使用する軍のIDカードを発行してもらい、これでもう自由に旦那のエスコート無しに基地に出入りできるようになるのです。

今まで彼と一緒でも私は入ることさえ一切禁止されていた基地内の軍人家族用のスーパーマーケットにも足を踏み入れることができるのです。

そして何か病気やケガをした際も基地内の軍の病院も利用できるようになるのです。軍の世界は軍のIDカードが色んな場面で必要になってきます。

このIDカードを持ったとき、ああ自分は米軍家族の一員なんだと自覚したものです。そして、このIDカードを持つ意味の責任の重さ、何かよくわからないけど自分の行動一つで周りに迷惑をかけることがあるのだという重みを感じました。

 

軍人の家族というものは思っていたよりも複雑で大変な世界だと自覚しました。

世界情勢を気にする日々。何か世界の中で問題が起きればすぐに出動命令がおりることも。結婚してからもそういうことが幾度とあり何度も緊張状態が家庭内で起こったことも。

たとえばある国で衝突が起き急遽アメリカ政府からの命令で無期で旦那の船へ出航して欲しいとの命令が。。それがはっきりわかるのは明日の朝で、公式に指令がおりた場合は明日から無期で出航しなきゃいけないから今から荷造りしなきゃ!とかそんなことも。ええ!?予定してた来週のデートは中止になっちゃうの!?なんて慌てたこともしばしば。

何よりも無事にちゃんと帰ってこれるのか旦那の安否を毎日心配する日々が大変でした。

それは今現在もそうだし、やっぱり世界情勢が不安定なニュースを目にするだけで一気に気持ちが暗くなることもあります。

 

何も問題が起きなくても旦那が航海に出て4ヶ月間家を空けるのはざらにあること。そうなるとその間は必要な手続きがあれば自分一人で基地に行き英語で対応しなくては行けない。なにせ基地内はアメリカなのですから。

住所的には一応横須賀はカリフォルニアの一部ということになっているらしいです。

物を送ったり、携帯電話の手続きをする際の住所は横須賀市○○町○丁目というふうに表されますが。。

 

そんなこんなで子供が生まれてからも船乗りの旦那は1年の半分はいない生活。

最初は旦那の出航の日が近づいてくるたびに寂しさと不安感で泣きそうになることもありました。出航してからは指折り帰ってくる日を数えていたものです。

寂しさに耐えきれず出港先に会いに出向くこともありました。

それが段々と私も旦那が居ないでも子供を育てることに慣れを感じ始めてきたころ、”あっ!旦那がいない間に娘と二人で旅にでよう!!旦那が寄港先で色々な国を訪問し色んな体験をするように、私ももっと色んな国の生活や実情を見たい!体験したい!”そう思ったのが親子バックパッカーになるきっかけでした。


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