相原ユタカの“年収3万円海外プロサッカー選手放浪記” Vol.23~裏を取られたストリートサッカー~

さてさて。
人見知りなのに初対面のボクを家に迎えてくれた、ミッチェルさん(日本人)との共同生活・・・・・・いや、パラサイト生活が始まったね。
ミッチェルさんは青年海外協力隊で、現地人(ベンガル人)にサッカーを教えてるのね。
彼の配属先はバングラデシュサッカー協会。
サッカー協会のお偉いさんたちを知ってるから、ボクを紹介してくれるって言ってくれたの。
さすがに2ヶ国目にもなるとなんか順調っぽいよね。
間違っちゃいけないのが“順調っぽい”ってところ。
言ってる意味分かるかな?
“っぽい”が付いちゃうの。
付いちゃう理由はね。
・・・・・・サッカーがね、オフシーズンだったんだよね。
良かったよね、ミッチェルさんと知り合えてて。
今回もタイと同様、ストリートサッカーから始めようと思ってたの。
とりあえず首都でサッカーやりながらサッカー協会に行ったらなんとかなると思ってたの。
ウーン、どんなに頑張ってもシーズンは早めれないもんね。
見切り発車もいいところだったさ。
ユタカの勢い、裏目に出まくり。
シーズンとボクの気持ちがオンになるまでミッチェルさんの指導している現場で汗を流すことにしたんだ。
で、その現場。
ホントに良かったよね。
ミッチェルさんと知り合えて。
ストリートサッカーなんてやってないんだよ。
あのね、みんなクリケットやってるの・・・・・・。
知ってる?クリケットって。
説明するのが面倒くさいし、ボクだってルールがわかんねえから何とも言えないけど、とにかくクリケットなんだよ、この国は。
ストリートから始めちまって、開花でもしようもんなら立派なクリケッターになっちゃうところだよ。
まぁ、食わず嫌いもなんだから練習に参加してみたけどね・・・・・・。
ゴメンね、ミッチェルさん。
貴殿の練習に行くって言いながらクリケッター達とウォームアップ始めちゃって。
でも、すぐ戻ったでしょ。
硬~いボールを素手で取らせるから痛みに耐えれなかったんです。
忠誠を誓うからサッカーの練習に混ぜて。
なんて反省して三田さんの練習に参加。
子供の練習で、クリケットに対した浮ついた気持ちの反省も込めて、得意のリフティングやら上げ技のテクを魅せてやったの。
したらよ。
300人くらいの一般人の人だかりが出来たの。
外国人が珍しかったんだろうね。
でもね、そんな500人のギャラリーは、三田さんの練習にゃ邪魔なの。
300人って言っておきながら500人に増えたのは、盛りやすい大阪人の父親の血ってことでご勘弁。
そして、本当のご勘弁は三田さん。
ホントごめんさい。
ボクは良かれと思って魅せたんだけどね。
もうさ、サッカーとか良く分からん、ただただ暇なだけのベンガル人さ。
シュート練習でゴロゴロの打ちそこないのシュートがキーパーのミスで入っただけで、人だかりからただただ無機質な拍手が起きるの。
忘れられないよ。
三田さんの死んだ目と「なんだコレ」の怒り交じりの言霊。
こりゃ、人にそこまでの迷惑をかけないつもりのパラサイトも気が引ける。
って事で、三田さんと早めにサッカー協会に行って、とりあえずのチーム紹介をお願いしに行ったのね。
そこで、ビッグクラブを紹介してもらえたんだけど、もう1回言うけどオフシーズン。
1週間くらい三田さんトレーニングに、言葉だけでなく本当のお邪魔をするのでした。
<次回に続く>
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