相原ユタカの“年収3万円海外プロサッカー選手放浪記” Vol.28~海外初の寮生活始動~

すいません、ダメでした。
アボハニFCに落ちたボク。
ってゆーか最初からボクに枠がなかったみたい。
今回も紹介してくれた三田さんに謝罪。
イカン、そういう流れが出来てしまう。
三田さん紹介→ユタカ受ける→落ちる→謝罪・・・・・・。
このアリ地獄から抜け出さねば。
でもさ、三田さんってスゲエいい人なのよ。
応援してくれるしなんかの責任を背負ったのか、サッカー協会に話をしてくれるし。
で、紹介してもらった次なるチームは”ファキラポンFC”。
ファキラポンの意味は分からん。
ただ、語尾にポンが付いてるチームなんて、絶対弱いだろうとか言ってる場合じゃないじゃん。
こっちはリーグで試合してえのよ。
どんなチームだって構わんよ。
分かってるのは、今年からトップリーグに上がってくるニューカマーだってことと、チームが寮を持っているってことと、監督が小太りで禿げているってことだけ。
チームに通されると、ボクは寮に入ることを望んだの。
だって三田さんにあんまり迷惑はかけれませんから。
三田さん→独身→ユタカ付き→コブ付き。
可哀そうに独身なのに子供抱えてるみたいな。
今でも当時の話をすると、「迷惑じゃ無かったよ。スゲエ楽しかったし。」って涙がチョチョ切れる事を言ってくれるんだけど絶対迷惑だよ。
ボクは入寮したの。
埃まみれのその寮は夜になると猛威をふるい、ボクはくしゃみが止まらんかった。
挙句、さみしがり屋のベンガル人の中途半端な計らいによって、みんなは10人くらいの大部屋だったのに、ボクにだけ3人部屋の個室を与えてくれたの。
寂しいだろうからってキャプテンのごっついスキンヘッドと共に・・・・・・。
いらねえよ。
その気遣い、超いらねえよ。
キャプテンは、ほりが深くてスキンヘッド、見た目はかなり怖いんだよ。
で、英語は全く喋れないのよ。
ボクのベンガル語なんてキャプテンの英語より酷い。
見た目怖いくせに気の良いキャプテンは気を使って話しかけてくれるんだけど、ワカンネーのよ、アイツの英語。
お互いにコミュニケーション的なものはほぼ諦めたと思ってたんだけどそうじゃなかった。
気のいいアイツはそれでもボクをかまおうと、ゴツイ体のくせに温かい目でニコニコ見つめてくるのよ。
いや、気まじいよ・・・・・・。
お互いに会話もなくゴツイスキンヘッドのベンガル人がボクに微笑む。
目を合わせたら食われるって思ったから、寮に持ち込んだ大量の週刊誌を読み漁ったの。
ニコニコしたキャプテンは歩み寄ってきて、ボクの週刊誌のエロ記事のエロ写真だけを本当のニコニコで見まくってたよ。
*バングラデシュはイスラム教で、基本的に女性禁止です。きっと溜まってたんだろうね。
その情報を聞きつけた他の奴もボクの部屋に押し寄せるのよ。
その勢いで埃が舞うでしょ。
ボクのくしゃみが止まらないでしょ。
寝れないのよ。
で、キャプテンが癒そうとニコニコ見てくるでしょ。
OK(大丈夫)をノリで言うでしょ。
更にニコニコ見るでしょ。
知ってる単語、ドンノバット(ありがとう)言うでしょ。
更にニコニコ見るでしょ。
寝れないでしょ。
繰り返し。
大事Manブラザーズバンドの”それが大事”の最後くらい繰り返し。
ここら辺からかな。
バングラデシュに対して、日本に帰ってからみんなに言いまくるネタとして生活を切り替えたのは。
<次回へ続く>
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