倉本圭造の『一番近くて一番遠い国』放浪記 第1回 21世紀の薩長同盟を結べ

はじめまして、倉本圭造と申します。今後、開国ジャパンにてコラムを書かせていただこうと思っています。

私が10年かけて「放浪」してきた国は、

みなさんご存知の、『一番近くて、そして一番遠い国』です。

・・・その名は???

 

『日本』

我々日本人、特に現代の日本人で、若いころから外国に触れることが多く生きてきたタイプの人間にとって、ある意味「一番近い・・・が、一番遠い外国」が、「日本」だと思います。

とはいえ、なんでそんなものをよりによって「開国ジャパンに?」というところから、今回は話を始めたいと思っています。

まず、以下の私の公式プロフィールをご覧ください。

京都大学経済学部卒業後マッキンゼーで働く中でグローバリズムと日本社会の現実との矛盾に悩み、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感、その探求を単身スタートする。いわゆる「ブラック企業」やカルト宗教団体、ホストクラブ、肉体労働現場などに潜入して働き、今を生きる日本人の「リアリティ」を知るプロセスの後、船井総研を経て独立、「個人の人生戦略コンサルティング」の中で、当初は誰もに不可能と言われたエコ系技術新事業創成や、ニートの社会再参加、元会社員の独立自営初年黒字事業化など、幅広い「個人の奥底からの変革」を支援。星海社新書『21世紀の薩長同盟を結べ』発売中。

 

・・・ちょっと我ながら「なにやってんの?」という感じもありますが、こういう人生を送ってまいりました。

他の開国アンバサダーの方がたとは、トーンや方向性が違うかもしれませんが、しかし、このグローバル競争の時代に、生まれ育った国をなんとかしたい!!という「赤心」で言うならば、通じ合えるものがあると思って、これから書いていこうと思っています。

 

そう、私達の国、日本は、今結構な「危機」にあると思います。

その「解決策」を考えるときに、「2つの方向」があります。

A もっともっと厳しく鍛えて“優秀な”仕事人・会社をたくさん作らなくちゃ!!

B もっともっと自分たち“らしさ”を徹底追求して、他の国にはできない仕事を展開していかなくちゃ!!

あなたは、A作戦派ですか?B作戦派ですか?

私はB作戦派です。しかし、これは言うほど簡単に実現できることじゃありません。

A作戦は、「やればやっただけそれなりに成果が出る」作戦です。しかし、最終的には、他の国と同じことをやってるだけになっていくので、徐々に頭打ちになります。通貨が高くなりがちな日本は、「他と同じこと」をやっていても先は暗いです。

一方で、B作戦は、最初はあまり成果が出ません。しかし、「物凄く徹底してやった」時にだけ、他の国にはない圧倒的な成果に繋がります。

でも、「自分たちらしさ」を、「徹底的に追求する」っていうことって、簡単なようで、難しいですよね?

なぜかっていうと、現代の日本人は、日本を知らないからです。

特に、日本の中で、ある程度「声が大きいポジション」を得やすい立場にいる、学歴もあってスマートに育ち、若いころから外国にも触れているタイプ・・・こそ、「本当の日本」を知らないことが多い。

だからこそ、「自分たちらしさ」を追求しようと思ってもそれができない。何が「自分たちらしさ」なのかが、本当に身体でわかっているわけではないからです。

それが、現代日本が乗り越えなくてはいけない最大の課題だと私は思っています。

 

日本ってこういうところがダメだよね・・・という時の紋切り型(ありがちな)発想のパターンというのがあります。

例えば・・・

・日本人は内向きだ・アピール力がない・大胆な決断力がない・その他色々・・・・だからダメだ

という議論。

 

しかし、日本人が「内向きでアピール力がなくて大胆な決断力がない」状況に、今陥ってしまっている「理由」は何なのか?を考えてみると、そこには、「自分たち“らしさ”を失わない」ための大事な防衛策という事情があることが見えてきます。

あらゆる人間の、長所と短所は表裏一体なものです。

「日本ってこういうところがダメだよね」という単純な議論をする人が、東京はミシュランの星をパリより多く獲得しているとか、ニューヨークで人気のラーメン屋ってスゲー美味しいよね・・・とか、そういうところで「誇らしさ」を感じているのを見ると、私はいつも「うーん」という気持ちになります。

東京でミシュランの星を取るレストランとか、ニューヨークで流行ってるラーメン屋さんとかに実際に行ってみると、そこは、「日本ってこういうところがダメだよね」と言われやすい部分によって支えられていることがわかるからです。

日本における「抵抗勢力さん」たちは、そういう「今の日本の長所」を守るためにいらっしゃるんだと考えると、単純に「日本ってこういうところがダメだよね」的なトーンで話していても、日本が良くなっていくはずがないことがわかりますね?

そういう方向で動かしていっても、「長所」を支えていた「空気」が弱まって自分たちの良さを大胆に出していけなくなるし、一方で、例えば一朝一夕に日本人全員がアメリカ人みたいになって、「新しい長所」が獲得できるほどまでに転換するということもありえないからです。

 

とはいえ、だからといって今のままズルズルと惰性で行っていいわけではありません。

「古い日本的なもの」が性に合わない、「グローバルに生きたい日本人」が、開国ジャパンには多いでしょうしね。

だからこそ、「国内派の日本人の長所を活かせる」ような、「グローバルに生きている日本人の関わり方」を、真剣に考えることが必要なんですね。

「アメリカ人みたいにやればいいのに、アホなドメスティック人間どもはなんでわかんねえの?」って感じにならないように。

「国内派の日本人が、なぜ今ああいう感じなのか?」をちゃんと考えてあげて、その「良いところを伸ばす」形でグローバル競争に打って出られるように持っていくこと。

幕末の「薩長同盟」は、「集団主義者で現地現物の密度感をベースに動いていた薩摩藩」と、「概念先行の個人主義者の集まりである長州藩」という、非常に相反するキャラクターの二勢力が手を結んだことが、事態を打開するキッカケになりました。

私は、現代において、「国内派の本当の良さを、グローバルな感性を持った日本人が引き上げられるようにする」展開を生み出すことを、「21世紀の薩長同盟」と呼んでいます。

 

この話は、そう簡単に実現することではありません。

しかし、実際にそういうムーブメントが起きてくれば、今までの日本の不調がウソのように、ネジレきったゴムがギャーンと戻っていくように、新しい「可能性」が日本の中から湧き上がるようになっていくでしょう。

現場における、個々人の奮闘・・・という点で、日本の働き手は物凄い献身をしています。しかし、マクロに大きく見た時に、それがお互い全然噛みあってないから、個別の奮闘虚しく各個撃破されてしまっています。

「大きな連携」を取り戻す「薩長同盟ムーブメント」が、今の日本には必要なのです。

 

初回ということで、少し硬い話になってしまいました。

次回からは、まず僕がマッキンゼーを辞めて、ホストクラブやら訪問販売やらカルト宗教団体やら・・・・に潜入までして、「日本の今のリアリティ」を知ろう知ろうとした探求の旅について、語っていきたいと思っています。

その体験談からは、「外国じゃないけど、でも、全然知らない遠い国」である「本当の日本」が見えてくると思います。

開国ジャパンでの連載は、そういう「変な思い出話」的なことも多く盛り込みながら進んでいきますから、時間もかかります。

一足飛びに「21世紀の薩長同盟」を結ぶ方策についてご興味をお持ちの方は、普段の私のブログにお越しいただくか、出版社のサイトで著書の試し読みをされることをおすすめします。

特に出版社のサイトの「著書の試し読み」については、ブログ一回分程度の分量ながら、経済や日本社会のあり方について、「全く新しい世界観」に、読者の方をお連れすることができると思っています。

ぜひご利用ください。(もちろん、そのあとご興味を持たれたらご購入をお願いします!!)

 

それでは、次回は、マッキンゼーを辞めて、カルト宗教団体に潜入した思い出話(これだけ書くとなんでやねん!!!って感じですけど 笑)から・・・・しましょうかね。

これから、よろしくお願いします!!


Facebookページに参加しませんか!

『開国ジャパン』は海外経験豊富な開国アンバサダーによる情報発信メディアです。
海外での生活やビジネスなどに興味のある方のために

各国に駐在しているアンバサダーからの現地事情
英語などの語学や海外での生活情報
海外ビジネスの情報

など、幅広く最新の情報を発信しています。


最新記事のチェックにはTwitterが便利です。

更新情報を必ずツイートしています。どうぞ、フォローしてください。


開国アンバサダー

現在89のアンバサダーが活躍中!

開国アンバサダーは、「グローバル社会で活躍する新しい日本人のロールモデル」 です。開国ジャパンでは彼らの熱い想いを発信しています。

開国アンバサダーとは 開国アンバサダー一覧 開国アンバサダー推薦フォーム

チーム開国ジャパン

ピックアップ

最新ニュース

  • U18W杯開幕、清宮オコエらで初V期待

    夏の甲子園を沸かせた高校生強打者2人が、28日開幕した第27回U−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で日本代表として世界一に挑む。 ...

  • 「ガトリンの復讐」ボルト激突も無事

    【AFP=時事】(写真追加)第15回世界陸上北京大会(15th IAAF World Championships in Athletics Beijing)の男...

  • イチのファンサービスに観客感涙

    「マーリンズ1-2パイレーツ」(27日、マイアミ) マーリンズのイチロー外野手(41)は「2番・右翼」で出場し、4打数無安打。17打席連続無安打(3四球、1犠打...

  • 川栄李奈、初舞台で「おバカ」返上へ

    今月4日にAKB48を卒業した女優の川栄李奈が26日、都内で行われた舞台『AZUMI 幕末編』の制作発表・公開稽古に、共演者とともに出席した。 ...

  • 世界の若手億万長者30名 日本人は?

    フォーブスは世界で最も裕福な40歳未満の 44人のリストを公開した。ここではその中から30名をピックアップ。年齢の若い順に掲載する。 エヴァン・シュピーゲル(ス...

他のニュースも見る