ヴェネチアに留学するということ

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こんにちは、ヴェネチア留学中の山崎創己です。だんだん暑くなってきて、それと同時に観光客も増えてきました。さて、今回は私がヴェネチアに来た理由を書きたいと思います。

 

 

 

私が留学先をヴェネチアに選んだのは、イタリア語を学ぶためじゃありません。中世の建築を学びに来たのでもなければ、ましてやイタリア料理の修行に来たわけでもありません。

ヴェネチアでならグローバルな体験ができそう!と思ったからです。

世界中から人々が訪れる街に、世界中から留学生が勉強しにくる大学に、魅かれるものがあったからです。そして、世界でも屈指の個性的な街で1年間暮らせる機会はそう簡単には見つからないな、と思ったからです。 簡単に言うと、ヴェネチアという街に憧れて、一度来てみたかった、それだけです。

そもそもヴェネチアは古くから貿易の要所でした。中世にはヴェネチア共和国として栄え、イスラム世界とヨーロッパ世界の貿易を仲介して地中海の覇権を握るまでに成長します。ヴェネチア出身の商人だったマルコ・ポーロは、アジア各国を旅し、東方見聞録で多くのアジアの情報をヨーロッパに持ち込みました。日本も「黄金の国ジパング」として記述され、ほぼ初めてヨーロッパに紹介されました。昔からグローバルだったんですね。


今では世界的な観光地で、年間2000万人、1日平均およそ6万人がこの街を訪れます。ヴェネチアと言えば、「水の都」とも呼ばれるイタリア唯一無二の街。中世の街並みと、その全体に張り巡らされた水路、そして水路を往来するゴンドラ。有名なサン・マルコ広場からは海が一望でき、とてもきれいです。しかし、実際に暮らしてみないとわからない事情もいろいろ…
1、まるで迷路!

ヴェネチアには細い路地やトンネル、さらには行き止まりが多く、半年以上暮らしていても未だに迷うことがあります。さらに、街を逆S字に縦断している最大の水路、”カナル・グランデ”、には橋が4箇所しかかかっておらず、遠回りをしなければならない場面もおおいです。しかし心配ご無用!観光要所の駅~サンマルコ広場間は黄色い看板で道順が示してあるので観光するのには問題ありません。むしろ道に迷うのもヴェネチア観光の醍醐味と言えるかもしれません。

 

2、交通手段は徒歩か船

これはこの街の特徴の一つなんですが、ヴェネチアには車が通っていません。そもそも車が通れるような道はほとんどありません。電車もヴェネチアの玄関口にサンタ・ルチア駅があるだけ。移動手段はヴァポレットと呼ばれる水上バスで、地元の人たちも使っています。(中には自分のボートを持っている人もいますが…)ちなみに私の大学は小さな島にあるので、通学に毎日ヴァポレットを使わなければならないです。とても不便です。


3、観光客が住民の数倍前述しましたが、ヴェネチアには1日6万人の観光客が訪れます。そしてヴェネチア本島に住んでいる住民も6万人。つまり住民と同じ数の観光客が訪れるのです。例えば新宿に1日30万人の外国人が訪れるのと同じですね。特にハイシーズンの夏にかけてと2月のカーニバルの頃は観光客だらけです。しかも道が狭いのでまともに歩けません。ヴェネチアに住んでいる人なんていないんじゃないかと錯覚しそうです。彼らがどこに住んでいるかというと、観光地からは離れた静かな場所に住んでいるんです。観光客にばれないようにひっそりと。だから一見ヴェネチアに住んでいる人はいないんじゃないかと錯覚します。かく言う私もその一人。
4、アクアアルタ
ヴェネチアでは、秋から冬にかけて季節風の影響で水位が上昇し、街が浸水することがあります。この高潮現象がアクアアルタです。海抜の低いサン・マルコ広場はアクアアルタの度に浸水するため、時期が来ると観光客のために一段高い通路が作られます。地元の人は長靴で悠々と歩いていますが、年によっては長靴などではとても対応できない場合もあります。2008年には水位はなんと157cmまで上昇したそうです。アクアアルタを防ぐ”モーゼ”なるプロジェクトが進められているそうですが、現時点でアクアアルタはヴェネチアの恒例行事です。アクアアルタの最中でものんびりカフェを飲んでいる人たちを見る限り、現地の人はもう慣れっこなのかもしれません。いかがでしょうか、ヴェネチアの住みにくさが伝わったでしょうか。実際に住んでみないとわからないものです。もちろん悪いところばかりではありません。むしろ観光で来るのであればぜひおすすめしたいです。特に私がおすすめするのは、夕日。アドリア海に沈む夕日は本当にきれいです。最初にも言いましたが、私がヴェネチアを選んだのに特別な理由はありませんでした。

でも海外に出る理由なんてそれくらいでいいと思うんです。

「京都きれいだなー行ってみたいなー」とか「沖縄楽しそう!行きたい!」とか、そういう気持ちと同じだと思います。

海外だからって変に構えずに、自分のお気に入りの街を見つけて一歩踏み出してみましょう!

 


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