3年B組ムエタイ先生~No.02「発動!タイランド」~

タイの大学は、6月スタートです。

今日はタイの大学で働き始めるにあたり、大切なことを書きます。

タイの大学で日本語教師をする時に忘れてはいけないこと。
それは、「全てが自己責任」ということです。

就職活動自体、誰かに斡旋されるわけではなく自分で求人広告を見て応募します。
書類選考に合格したら面接ですが、もちろん交通費は出ないので自腹で現地に行きます。
採用が決まってからは、タイ渡航までの全ての手続を自分ひとりで行います。
色々な手続がありますが、代表的なものは以下の通りです。

■日本での年金や保険、税金
■各種ワクチン接種
■ビザやワークパミット(労働許可証)の手続
■タイでの医療保険
■住宅の貸借
■交通手段
■言葉 etc

タイの大学で働いている講師のうち、タイ人は公務員扱いですが
外国人講師の雇用形態は「直接契約」ですから、何もかも自分で行います。
大学がしてくれることはタイ語の書類作成と給料の支払いだけのことが多く、
役所には自分でバスやタクシーを使って行き、タイ語または英語で手続をします。

もし、何か手違いがあったら?
それは「手続をした本人に非がある」と見られます。
ここが、いわゆる駐在員の方々やJICAから来られる方々と違うところですね。
(※なお、大学によっては大部分をフォローしてくれるところもあるようです)

赴任当時は、このようなルールに面喰い戸惑いもしましたが
例えば、手続の際に通訳を頼んだり書類を英訳してもらったり
こちらの方である程度自己防衛をする必要があると考えるようになりました。
外国で、会社組織に所属せずに個人契約で働くのですからリスクがあるのは当然ですよね。
リスクがある分、「経験」や「充実」という大きなリターンがあるのだとも思います。

と、いうことで日本語教師としてタイに来る方への最低限のアドバイスです。

1.日本で海外保険に加入しておくこと

タイに来た当初は、環境に慣れずに体調を崩したり思わぬ怪我をしたりすることがあります。
日本ほど医療保険が発達していないタイでは、社会保険証を使えば治療費は無料(!)ですが
使える病院は指定された1ヵ所のみで、対応もそれなりです。
なので、何かあった時は医療レベルの高い私立病院に行った方が良いのですが
治療費は非常に高額で、下手をすると大学教員の月給以上になることも…。
そういう時に、海外保険で対応してもらえるのは本当に助かります。
もちろん、タイに来てから現地の保険会社に加入するのもおすすめです。

2.タイに来る前に、必ず各自治体で年金等の手続を済ませておくこと

国民保険や年金等の手続は、インターネットで手続ができる時代ですが
なるべくなら、直接窓口で相談しながら手続きをした方が安心できます。
大きな都市でしたら、過去の海外転出事例を参考にアドバイスをくれる場合もあります。
他業種からの転職組は、日本にいる間に確定申告を済ませておいた方が良いでしょう。

3.自分の意思を英語で伝えられること

タイへ来て、最初にしなければならないのがビザ更新やワークパミット申請。
教師ビザの場合、代理申請が一切できないので本人が手続を行うのですが
こういった手続をする際、タイ人側は「タイ語」ではなく「英語」を使用することを好みます。
手続を行う場所は官公庁や銀行等の「失敗すると大変なことが起きる」ところですので
ちゃんと自分の意思を、適切な表現で伝えられる英語力が大事です。

4.とにかく起きたことをポジティブに受け止めること

それでも、ちゃんと伝わらなくて予想外の事態になることがあります。
(俗にいう「アメイジング:タイランド」というやつですね)
公的証明書の表記名が違う、給料が振り込まれない、家賃を2倍の額で請求された…
そういった時も、慌てず騒がず担当者に状況を説明しましょう。
多分、「マイペンラーイ(問題ないよ)」と言いながら、少々強引に解決してくれるはずです。

結局、自分を守るのは自分自身なのだと思います。
日本だったら行政や職場がしてくれることを、タイでは自分でしなければなりません。
何もかも自分でするのは大変ですし泣かされることもありますが、そういう時は
「これは日本へ一時帰国した時の良いネタになるわー」と思って乗りきるようにしています。
海外で働く日本語教師がたくましいのは、こういった事情があるからなのかもしれません。

自己責任で進む手続に慣れてきて、この状況を楽しめるようになった頃には
いつの間にか頼れる大学スタッフや、有志の通訳さん、タイ人の友達ができていて
とても過ごしやすい環境になっていました。

心の余裕ができて、仕事もスムーズに進められるようになって
ようやくプライベートを楽しむ時間ができるのだと思います。
私の場合、プライベートの楽しみは「ムエタイ」とランニングなのですが
長時間勤務の中で一体どうやってトレーニングしているのか?
その辺を次回以降でお話ししたいと思います。


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