アフリカ女子対談 開国アフリカスタート!?

<アフリカにおいてのグローバル化>

(夏乃) でも私はすごく怖いのは、まあ、アフリカの景色もすごく変わってきているじゃないですか?森林伐採とか、砂漠化とか、空気もどんどん汚くなったり。問題になってきているじゃないですか?自然がそこまでなくなるまでもっと時間がかかるだろうけど。あれだけ、人って言う意味でもベバリーヒルズから難民キャンプまで、良くも悪くも、均一化されてきていますよね。グローバル化が世界中で進んで、どこ行っても一緒っていうか、アフリカでもそれがすごく進んできているから。

(愛理) そうね。例えば極端な話、私の仕事だと「アフリカっぽい民族が撮影したい」っていう問い合わせがよく来るんだけど、みんなが想像する昔のままの生活をしている狩猟民族の様な部族ってほとんどいなくて、普通の洋服着ているし、フェイスブックやっているし、携帯電話がものすごく復旧して、電気のないところでは車のバッテリーを使って充電しながら携帯を使ったり。山登って、電波を拾って、ミッセージをやりとりしたり。家畜の売買やレボラ(結納の牛)すら携帯を使ってたりする訳じゃない?都会で出稼ぎしている子供が携帯を使って実家の親に送金したり。そういう時代になっているから。現代文明を例えで使ったけど、ある意味、グローバル化で怖いのは文化を失う可能性がついてくる。でも、私は日本人であることを大切にしたいって思えるようになれたのはやっぱり海外にいて、周りがそれぞれの起源を大切にしていたからだな。何族でも、何教でも、アイデンティティをそれぞれ持って同じ舞台に立つから、違う知識や技術が集まり、グローバル化って効率よく成立するんじゃないかなって思う。みんなが一緒だと何も新しいものは生まれないだろうし、意味が変わってしまう。

(夏乃) 私がアフリカに対して危惧しているのは、私は結局はアウトサイダーだから、こういう無責任なことが言えるんだけれども、いちアフリカファンとして、善くも悪くも今後どう変化して行くか、どう転がって行くか、すごいワクワクして楽しみなんだけれども、その反面で、アフリカが均一化してアメリカになろうとしている、ヨーロッパになろうとしている。メンタリティーから生活態度まで、何から何まで、それは当たり前のことなんだけれど、だって、日本だって、アメリカの51番目の州みたいなところなのに、だからアフリカだけにはそんな風にはなるなって言えないし、言う資格もないけど、ちょっと残念。

(愛理) まあ、リベリアとかアメリカを慕っている感じはあるし、テレビもアメリカの番組が多いよね。でもヨーロッパに対してはあまりそんな印象ないな。植民地にされていたからかな?富裕層はイギリス英語とかに家庭内に持ち込んでいるけど、庶民はちょっと違うと思う。とにかくでもそこでさ、今中国や韓国のチカラ、東洋のチカラがアフリカでも強くなってきている中で、日本が貢献して、絵に描いたようだけれども、アフリカの人たちが「日本人ってかっこいいね」って、今までは欧米諸国が憧れだったけど、日本のいいところを拾ってちょっと憧れるくらい身近に感じてくれるようになったらいいよね。

(夏乃) あと逆もね。今の日本人はアメリカやヨーロッパばかりを見がちで、誰もアフリカに注目していないし、対等に見ていないし、そこをなんとかして、経済的な利益や政治的な利権ではなく、人としてのレベルでも「あ、かっこいいじゃん」って思ってくれたらいいなって思う。

(愛理) 私が最近注目したいって思うのは、今20代のアフリカ人たち。

(夏乃) チーター世代?

(愛理) 私はドットコムジェネレーションって言っているんだけれど、彼らの間で、物乞い精神をとっぱらって自力で立ち上がろうっていう考えが芽生え始めてて。そのガッツって日本にも欠けているのかなっていう気がする。もちろん草の根でそう思っている日本の若い世代もいるんだけれど、アフリカの植え付けられたマイナス思考に対して、基本的に日本の若い世代ってすごい冷めてて頑張るのがかっこ悪いみたいな傾向があるじゃない?アフリカもやっとそういう自力精神が芽生えてきているから、ある意味立ち位置は日本に似ているのかな。それがお互い刺激し合って自立精神が強まるきっかけになると良いなって思う。アフリカの若い世代の考えには注目するべきだし、ほんと、今回ウガンダですごいびっくりしたのは若者パワー。寄付とか待っていないで、自分で立ち上がろうとしている子たち。そしてその感覚を同世代に広めようとしていて……。

(夏乃) え~?ほんとに?どこら辺?

(愛理) カンパラなんだけどね。いくつか出会ったプロジェクトの中で、資金なんかいらんと言っている子たちがいて、その思考に感動した。

(夏乃) それ面白い。私がウガンダに留学していた時、まさに怒っていたのがそのことで、逆に頼ろうしているマインドが彼らにはあるなって私は思った。ウガンダの若者には。大学の同級生とか。

(愛理) いや、多分その印象は間違ってはいないと思うよ、大半はまだそうかもね。だからこそ、その思考が芽生えているところはしっかりサポートをして行くべきだと思う。

(夏乃) あと、なんだろう?彼らは怖いもの知らずというか、失うものがないというか、温室育ちの子ももちろんいるんだけれども、基本的には、どんなお金持ちでも家から一歩出れば、そこはアフリカですから、日本の若者とはマインドセットがもともとちょっと違うのかなって思う。

<アフリカ珍体験>

(愛理) 今までで、アフリカにいて、体験した珍体験は?

(夏乃) え~、なんだろう。愛理さんは?

(愛理) やっぱ仕事で体験したことが多いんだけれども、う~ん、ベタだけど、ライオンに襲われそうになったこと?(笑)

(夏乃) え~、どうやって?動物番組ですか?

(愛理) そうそう、保護区に何週間か撮影のためにみんなでテント生活をしていたんだけれども、ハンティングをしたばかりのライオンの群を撮影していて。その群には一頭の若くて喧嘩っ早そうな雄がいて……、狩りをしたばかりで興奮状態のライオンの目を見るということは威嚇に間違われやすいというか、そもそも通常からライオンと目を合わしちゃいけないのに……。やっちゃった(汗) そしたら雄ライオンが突進してきて。一番ライオンに近かったのは私……。車だったんだけど、足までオープンなドアのない超オープンカーで……。(笑) ドライバーの反応が若干遅くて、私から3メートルくらいかな、急ブレーキかけたライオンの砂埃がかかるくらいの距離で止まって。向こうも命がけだから突進してくる時、一回目はとりあえず威嚇だけが多いんだけど、とはいえ、あんな近距離で面と向かって「がお~」って吠えられて、車ごと振動するくらいすごい音量だったよ……。その瞬間はじめて「お母さん、ごめんなさい!」って思った……。(笑)

(夏乃) 何、その楽しそうな仕事。愛理さんの会社に履歴書だそうかな~。

(愛理) 何言ってんの、実際は大変なこといっぱいあるんだよ!

(愛理) あとはそうね~、ナミビアのスワコップムンドでスカイダイビングした時に、1万2千フィートまで上昇してダイブするはずが、飛行機が4千フィートくらいでエンジンが死んでしまい、そのまま砂漠に不時着したよ……。まあ、ナミブ砂漠の柔らかい砂だったからソフトなランディングだったけど、その時もブレース体勢を保ちながら「お母さん、ごめんなさい」って思った……。(笑)

(夏乃) 何歳のときですか?

(愛理) う~ん、でも4年くらい前よ。どうも死にそうな体験をすると「お母さん、ごめんなさい」って思うらしい……。笑

(夏乃) ママアフリカですね。

(愛理) そのあと、違う飛行機に乗ってちゃんとスカイダイブしてきたよ。ナミブ砂漠は背景が真っ青の空にオレンジの砂漠をバックにするから本当にスカイダイブに最高のロケーションなんだけど、うん、やっぱ気持ちよかった♪(笑)夏乃ちゃんは?

(夏乃) う~ん、色々あるけど、コートジボアールの反政府勢力だった今の大統領アラサン・ワタラがまだ北部でたてこもっていたとき、行ったんですよ、その地域に。コートジボアール人のジャーナリストの友達と一緒に行ったんですが、内戦が始まってからほとんど外国人が訪れなくなってしまった状況の中、「地元の人たちが君にラジオに出て欲しいって言ってる」ってその友達が言ってきて。それで2時間くらい特別ゲストでイケイケのDJとトークをウダウダと繰り返していたのですが、終わった時に気づいたのが、実はそのラジオ、反政府、つまりゲリラ系のラジオだったんですよ!あっはっは~。

(愛理) 何知らずに反政府のラジオ出ちゃってるの?!?!

(夏乃) でも、私が話した内容はよくありがちの、アフリカの人たちが聞きたがるようなことで、「うちらのご飯っておいしいよね?」とか、「コートジボアールの食べ物は何が好き?」とか、あとは日本で何をしていたとか家族のこととか。なんか、気がついたらそんなラジオでしゃべっちゃった~みたいな(笑) あとはなんだろ……。私の日々のネタ自体が……。毎日の生活がねえ、アフリカの場合、ドドーンとすごいことはたくさんあるけど、日常生活が日本人からしてみればネタの繰り返しで面白い面白い。

(愛理) もうひとつびっくり体験を思い出したんだけど、ガーナで撮影していた時、ADの子が悪霊に取り憑かれて。祈祷師というか、伝統療法士ってアフリカ中いるじゃない?一緒にいた人がお清めの塩をくれて、その取り付かれた子に塩を蒔いたんだけど、日本の塩じゃ効かないってことを学んだ!アフリカの悪霊はアフリカのやりかたじゃないとお祓いができないみたい。

(夏乃) 知ってます?パリにいるアフリカコミュニティーとかでも、ちゃんと彼らの中できちんと尊敬されている祈祷師いるらしいですよ。でも、悪霊云々ってのは信じる信じないはまた別だけれども。

(愛理) いや、私は信じるよ……。

(夏乃) 私も信じますよ……。(笑)

(愛理) その悪霊をお祓いするために行った祈祷師が、また絵に描いたようなことをするわけで、笑っちゃ行けないけど、笑いたいくらい面白かった。もちろん、霧吹きとか呪文とかあるんだけれど、銃弾を空に向けて撃ったら、びっくりするようなところからカエルが現れて「あなたに付いていた悪霊は今、このカエルとなりました」みたいなこと言われ。でもそれで治っちゃうんだよね……。びっくり!

(夏乃) なんか、その共存性というか、町に出れば現代社会なんだけれども、マインドの奥底にはそれが根付いてて、それをもとに経済も政治も動いているから、なんていうのかな?比較のしようがないと言うか、特別な場所っていうか。

 

<開国ジャパンでの目的>

(愛理) 最後に、私たちは「開国ジャパンプロジェクト」で何をしたら良いと思う?

(夏乃) 私が出来ればしたいのは、もっと違うアフリカを発信して行きたい。すでに発信している人たちはたくさんいるかもしれないけど、なんか、そういう人たちを繋げるというか、日本にいる日本人アフリカコミュニティーはあるけれども、1億2千万の人口からしてみるとやっぱ本当に少数だし、いるかもしれないけど、みんなが結構マニアックすぎて、お互いの知識を競争したりってなっちゃってる気がするけど、そういうのを超えて、統合して一般大衆にもウケるようなことをしたいですね。本当に日本を元気にしていきたいな、アフリカを使って。

(愛理) 確かに、やっぱりアフリカの情報ってまだまだ少ないのと、アフリカに携わっている日本人はせっかくいるのにバラバラで……。なんか、お互い知らないことってたくさんあるし、みんなが持っている知識とかエネルギーを持ち寄りパーティみたいに集まれれば大きなチカラになるよね?そういう舞台が設けられたら良いなって思う。今の日本に必要なものって色んな形でアフリカに転がってたりすると思う。両方にとって接点を増やすきっかけになれたらいいね。

 

(ここでランチタイムを終え就業時間に戻るビジネスマンたちが2人の視界に入る)

(愛理) すごい!!あれ見て~!エスカレーターで戻って行くサラリーマンたちが……、アリ塚に戻るアリさんみたい!(笑)

(夏乃) あはは、確かに。超うける~。みなさんお疲れさまで~す!日本にしかないものをアフリカに持って行こうとしている人たちがいるのなら、日本にもアフリカにしかないものを持ってくる人たちがいても良いわけであって。後者の方がなかなかないから、それを開国ジャパンでできたらいいね。

(愛理) 今までアフリカで援助を試みる日本人ってたくさんいるけれど、その逆が出来たらいいよね。アフリカから学べることはたくさんあるので、日本人が知っているアフリカがその人で留まらず、逆輸入して役立てられることって絶対あるだろうし。

(夏乃) 狭い中での自己満足で終わらず、いつかは日本の社会を変える原動力になれれば良いな。

(愛理) なれるよ!アフリカの元気で開国ジャパンに貢献しましょう!そろそろ時間だね。あのアリ塚の行列に夏乃ちゃんも戻って行かないと行けないからそろそろ終わりにしましょう。

 

<了>

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