世界一周の旅に一歩踏み出してみませんか?

 

――TABIPPOとはどんな団体なんですか?

(清水) 日本で唯一、世界一周を行ったメンバーだけで構成された「世界一周団体」です。昨年夏に結成されました。「旅」と「はじめの一歩」をくっつけて、「TABIPPO」という名前にしました。主に、トークライブなどのイベントと、ツイッターやブログなどのソーシャルメディアを使った情報発信です。できるだけたくさんの人たちに、世界一周の旅へ出掛けてもらうきっかけづくりを行っています。「世界一周のムーブメントを日本に、「一歩」踏み出すきっかけをあなたに。」がコンセプト。団体メンバーも主に学生で構成されていて、僕らと世代の近い若者にメッセージを伝えたいと思っています。

 

――先日開催されたイベント「TABIPPO2011」について

(小泉) 結成当初から今までは100人とか200人の規模のトークショーなどを行ってきたり、情報発信してきたりしたのですが、それが本当に日本にムーブメントが起きるのか、と疑問を持つようになりました。そこでイベントであれば、1000人規模のものを開催し、またもっと話題になるような著名人ゲストをお呼びするなどをして、「世界一周」という単語がもっと広まるようなものにしたいという経緯があったんです。結果として、大手新聞社さんにも取り上げられて、今までとは違ったアピールができたかな、と思っています。

 

――TABIPPO2011での世界一周スピーチコンテストに優勝した感想は?


(藤原) 今までの人生でこんなに人に何かを伝える、ということをやってことがなかったのですが、今回のイベントで決勝プレゼンに残ることができ、1000人を越える来場者の前でプレゼンテーションした結果、友人だけでなく、知らない方々からもFacebookなどを通じて、たくさんの感想、応援メッセージをいただきました。優勝したことがすごい、というわけではなく、何か自分が想っていたことを本気で成し遂げたことがすごいね、と言われましたね。伝えようと思えば、伝わるんだなぁって思いました。

 

――社会人でもなかなか経験できないような1100人の前でのプレゼンでしたが?

(藤原) 意外と緊張感ってなかったんですよね。決勝プレゼン参加者の3人とも、集合した時はリラックスしてたんですよ。ただ、プレゼンの直前になって急に緊張しました。でも、いざ舞台に立って「皆さん、はじめまして」とはじめたら、案外緊張もほぐれ、まったく大丈夫でした。

 

――世界一周旅行のスケジュールは?

(藤原) 10月から半年間、事実上学校を休んで行くことになると思います。うちの学校って、旅行を理由には「休学」っていうのができないんですよね。病気などの理由ならいいそうなのですが。結果的には留年することになってしまうと思います。イギリスのギャップイヤーのような制度があるといいんですけどね。

 

来場者の投票により、藤原さんが優勝したわけですが、その理由は何だと思いますか?

(清水) 目線が来場した人と同じだったからだと思います。藤原さんがプレゼンの冒頭に言った「私は平凡な大学生なんです」という言葉のように、世界一周に行った事がないほとんど来場者の共感を呼んだんだと思いますね。投票数ではかなり接戦で、他の出場2人の約350票をわずかに上回る約450票を獲得をしました。

 

――TABIPPOをつくるきっかけは?

(清水) ひとつは世界一周をしていると色々感じることがあったんですよね。僕はずっと大学の体育会でサッカーをしていたので、視野が狭かったんですよね。それが、旅から帰ってきたら今までとは全然違う自分がいたのに気づいたんですよ。そこで、この経験を伝えたい!って思ったんですよ。自分だけの経験にするのはもったいない、と。旅の中でも、自分と同じように世界一周をしている大学生とたくさん出会いました。旅から帰ってきて、「みんなで何かやらない?」という連絡を取りあい、最初は最初は交流会をやったんですが、それがめちゃくちゃ盛りあがって。そこに集まった仲間たちの想いが僕と同じだったんですよ。それで団体つくってしまえ、と。

 

――世界一周したきっかけは?

(小泉) 僕の場合は、世界一周の前にアメリカ留学が決まっていたんです。なんとなく、日本人よりアメリカ人のほうが人生楽しんでそうで、かっこいいな、という漠然とした理由から留学してみようかな、と。アメリカに行くとなると、南米も近いので、そっちにも行ってみたいな、と。南米の人たちと日本で会うのもそんなにないことですし。アフリカとかもいいですよね。そこで、留学が終わったら、南米やアフリカに行きたいなと思ったんですよ。それで世界地図をパッと開いてみたら、北米・南米・アフリカといくのであれば、こりゃグルっと周った方が早いな、と。それで、世界一周ってググッてみたら、世界一周航空券とかが出てきて、これまた思ってたより安かったり、で。世界一周航空券って、200万円くらいするイメージあるじゃないですか。だけど、実際は35万円とかなんですよね。

(清水) 僕の場合は家庭環境が特殊だったんですよ。親がバックパッカーだったんですよね。その影響もあって、背中を押されてヨーロッパに一人旅に行ったんですよね。そこでたまたま世界一周をしている大学生と出会ったんですよね。「大学生で世界一周できんの?コイツなんだぁ??」と思って、僕もネットで検索したんですよ。そういう意味では小泉くんと同じですね。当時、僕は就職活動の時期だったのですが、部活に専念したかったんですよね。旅にも行きたかったし。それで、留年しちゃえ!と。結局、留年して次の年に世界一周旅行に出掛けました。

藤原) 私が決意したのは、本当にTABIPPOのおかげなんですよ。お世辞でもなんでもなく。インドで世界一周旅行の話を聞いて、それで行きたい!って思ってたんですが、私って、結構熱しやすく冷めやすいんですよね。帰ってきたら、結局グダグダしちゃって。ある日、ツイッターを見てたら、「明日TABIPPOっていう団体が激アツな発表をするらしい」っていうつぶやきが目に入ったんです。詳しく見れば、世界一周航空券が当たる!と書いてあったんです。あ、そういえば、世界一周行きたかったんじゃん、私…・・・、と思い出して。

 

――世界一周旅行を通して、自分の何が変わりましたか?

(小泉) 日本を飛び出す前には、日本が好きとか嫌いとか一切考えたことがなかったんですよ。海外に出てみて、はじめて自分の国がどうとか、国を背負って、とか考えるようになったんですよね。今回、長期で世界を周ってみて、「日本ってメッチャいい国だなぁ」って思ったんですよね。そんなことははじめてでした。“メッチャいい国”なんだから、その中で育ってきた自分の人生楽しまなければ損だなぁって思うようになってんです。国によっては恵まれてない環境で、どうしようもなく楽しめないところもあるじゃないですか。そうではないところに住んでいる僕らが下を向いてばかりいてはダメだと思うんですよ。こういうスタンスになったというのが一番変わったところですかね。

(藤原) 私はインドに行った時は、インドって超おもしろい。日本ってつまんないなぁって思ったんですよ。ずっとインドにいてもいい、って思うくらい。だから小泉さんが思うように私も感じるのかどうか楽しみですね。

(清水) わかりますね。僕もヨーロッパに最初に行った時、ヨーロッパっていいなって。でも、それって日本とヨーロッパの単一的な対比じゃないですか。ですけど、世界一周って、世界各国と日本の対比になるじゃないですか。それって違うと思うんですよね。

 

――世界を旅する、留学する上での必要なグローバル力ってどんなもの?

(小泉) 留学で必要だったのは、根性ですかね。根性、度胸、自信みたいなメンタルな部分ですかね。いきなり自分の前で、2mクラスの黒人が現れた時にコミュニケーションできるかみたいな。それで言葉の問題などでコミュニケーションできなかった時に、クソッと思って勉強できるかどうか。僕なんかは言葉が通じなくてもスポーツなどを通じてオープンに接することができるんですが、留学していた学生の中には、モジモジと一歩踏み出せないでいるような大人しい女の子なんかも見受けられましたね。

(清水) 最終的には考え方かな、と思います。世界の中での日本を捉える力ですとか。世界一周していると日本だけで物事を考えなくなるんですよね。世界には色んな人たちがいて、恵まれてる自分たちを見つめなおした時に、自分がもっとがんばらなきゃと思える力の源泉になるとか。そういう力って日本人には足りないかな、と思っています。世界一周旅行って、そういう力を身につけるための手段として最適だと思いますね。あとは柔軟性ですかね。本来はその土地土地の常識や特性を尊重、理解して柔軟に受け入れていくことが必要なんだけど、旅人の中ではずっと日本のモノサシで物事を評価する人がいるんですよね。結構、イラッときますね(笑)

 

――就職活動に旅の経験って活きましたか?

(清水) 結論からいうとメチャメチャ活きたなって思ってます。世界一周したことそのものが活きたわけではなくて、その旅の中で感じたこと・思ったことを企業に伝えてました。僕の場合、2年間就職活動をしていたので、たくさんの企業と接したわけですが、今彼らが求めているのが「グローバル力」を備えた人材ですとか、ちょっとでもリスクを冒してでも時代を切り開いていける人材が欲しいように見えました。僕の場合、当初、留年することがリスクだと思ったのですが、そのリスクを冒して世界一周してきました。そういうチャレンジができる人間がいま学生の中でも少ないですよね。そういうスタンスは企業の採用担当者からすごい評価されましたね。

 

――最後に、若者に向けてのメッセージを

(清水) やっぱり、やりたいことやっていきてくのが一番だと思うんですよ。これを読んでくれている人たちって、多少なりとも旅に興味を持ってくれている人たちだと思うんですよね。ならば、それをやらないっていうのは一番もったいないと思いますね。

(小泉) 世界一周旅行って、知ってる人は増えてきましたが、実際に実行できない人って多いんですよね。僕なんて、旅の初日にバックパックが全部なくなって、そのまま、何の荷物がなくても問題なく旅は継続できたんですよ。ホントに、日本で考えてる「不安」っていうのは、マジちっぽけなんですよね。心配とか不安で一歩踏み出さないってのは、もったいなさすぎですね。待っているものはすごく楽しいんですよ。一歩踏み出せば、人生ガラッと変わりますし。躊躇してるその時間がもったいないですよ。

(藤原) 私の周りってすごく普通の子たちが多いんですけど、私がアフリカ行きたい!っていうと、何の根拠もなしに「アフリカなんて危ないよ!」って言うんですよね。そんなこと言うなら、実際に行ってきてみてから言ってよね、って思うんです。今回は私は世界一周のコンテストに挑戦して、結果的に優勝したんですけど、周りの色んな友達からは、「がんばっている姿を見て、私もやりたいことを見つけてがんばるエンジンになったよ!」って言われたんですよね。だから、世界一周に限らず、やりたいことを自分から動きましょ、って思います。

 

<了>


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