非ネイティブ英語でグローバル時代を乗り越える

sekiguchi

――非ネイティブ英語という考え方はいつから持つようになったのでしょうか?

学生時代に留学経験がありまして、以前から英語は興味ある分野でした。リクルートでは営業職だったのですが、外資系のクライアントにインタビューすることがあって、そのときに口から英語がまったく出てこないという苦い経験をして、これまでの英語学習を見直そうと思ったのがきっかけです。テストでは高い点数を取れるのですが、いざ話そうとすると間違いを恐れて話せない自分がいました。

しかし、世界に目を向けてみると、完璧な英語でペラペラ話すのはネイティブだけで、私たちのように英語を第二言語としている非ネイティブ、例えば中国人やイタリア人の英語は完璧じゃないことに気づいたのです。日本人は正しい英語にこだわり過ぎていて、グローバル標準の英語とズレている気がしたのです。それから英語に対する向き合い方や学習法を変えることによって、私自身の英語力もこれまで以上に広がりました。

リクルート時代の仕事は、企業の経営者や人事の方々とお会いすることが多く、皆さん優秀な方ばかりなのですが、こと英語となると苦手な方が多いのが現実で、その度にいつも「もったいないな」と感じていたのです。

日本の抱える優秀な人材が、世界の舞台で活躍するために一体どんな英語が必要なのか?どうすれば誰でも身につけることができるのか?を常に考えていました。その答えとして、非ネイティブ英語という、完璧を求めないビジネスツールとしての英語を意識するようになったのです。

 

――いまは具体的にはどんな仕事をされているんですか?

グローバル化を進めている企業向けのコンサルティングや、実際の英語力を向上させるトレーニングをはじめ、大学向けの講演やセミナーをおこなっています。また非ネイティブ英語に関する書籍の執筆もしております。その他には英語を学習しているビジネスパーソンや大学生を応援するために「Business English Festival」という無料セミナーも定期的に開催しています。最近ではフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアを利用して、非ネイティブ英語の概念を広める活動も積極的に取り組んでいます。

 

――人生で一番最初に世界に目を向けたのはいつですか?

おそらく小学校の頃だと思います。うちの母親がマイケル・ジャクソンの大ファンだったので、家では毎日マイケルの音楽がかかっていて、ビデオは全シリーズありました。当時のお気に入りは「We are the world」だったかと思いますが、世界に目を向けているマイケルに感化されたのではないでしょうか(笑)

 

――グローバルな価値観が身についたタイミングっていつですか?

現在でも完全に身についているとは言えませんが、感覚的なものでいえば留学したタイミングかと思います。当時は大学の寮に入っていたのですが、場所はニューヨークのハーレムで、小さなワンルームにインド人と二人で暮らしていました。毎日、カレーの粉を調合している彼との暮らしによって、文化の違いを吸収できる素地はできたかもしれません。また、自分の意見を主張することの大切さも留学時代に身を持って学んだのだと思います。

そのようにして、海外の文化を受け入れるようになると、今度は日本の良さや特徴も見えるようになってきます。また、日本人としてのアイデンティティも考えるきっかけになりました。そういった意味でも他国の文化のなかで生活した時期が、グローバルな価値観を身につけるスタートラインだったのだと感じます。

 

――いまは何が幸せですか?

人との出会いです。いろんな人と話しているのが楽しいです。出会った方々が何を考えているのか、どんなことをやろうとしているのかを知るのが楽しいですね。仕事をしていると、本当にたくさんの素敵な人との出会いがあるので、日々刺激を受けています。日本には本当に素晴らしい人がたくさんいると思います。

 

――いま訪れているグローバライゼーションの波についてどのように感じていますか?

 グローバルのネットワーク化がインターネットをはじめとする技術革新によって急速に進んでいて、ビジネスの前提条件が大きく変ろうとしています。原理原則は変らなくても、そこで勝つための戦略や手段は間違いなく変わっていくはずです。かつて私たちが経験したことのない新しいステージにさしかかっているのだと思います。

そのような時代の流れをピンチと捉えるか、もしくはチャンスと捉えるか、考え方次第で人生の質が大きく変わるのではないでしょうか。

 

 

――最後に読者のみなさんへのメッセージをお願いします。

グローバル時代に生きるビジネスパーソンとして、是非、英語を使いこなせるようになってください。決して難しい英語でなくても構いません。非ネイティブとして、十分なコミュニケーションができること、それが世界標準の英語なのです。これまでのように正解にこだわって萎縮する必要はありません。非ネイティブとして、英語と新しい関係を築いてください。応援しています。

 

(了)

 

プロフィール:関口 雄一(せきぐちゆういち)

/リクルート出身のビジネス簡易英語コンサルタント。ビジネスツールとして使えるシンプルな英語を広めており、グローバル化を推進する企業や大学向けのコンサルティングや研修・講演活動を行う。ビジネスパーソンや学生を応援する無料セミナーも定期的に開催しており、テレビ、ラジオ、ビジネス雑誌などの出演も多数。ビールと筋トレが大好き。


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